令和2年9月13日(金)~17日(日)にオンラインで開催された「9th International Symposium on Electrical Insulating Materials (ISEIM 2020)」において,大学院理工学研究科博士前期課程2年生の三原貴大さんが「Excellent Oral Presentation Award」を受賞しました。本会議では,若手研究者によるポスター発表が84件あり,これらの中から優れた発表をした16名に対して本賞が授与されました。さらに大会組織委員会は,最も優れた発表をした若手研究者として,三原さんをThe MVP winnerに選出しました。これを受けて三原さんは,11月6日(金)に韓国で開催されたThe 2020 Fall Conference of Electro-physics and Applications Society in the Korean Institute of Electrical Engineersにて招待発表(ビデオ配信)し,韓国電気学会からJapan-Korea Young Researcher Exchange Program Awardを受賞しました。
講演した論文の題目は「Current Reduction Caused by Strong Local Field in Low-density Polyethylene under Various Temperatures」です。所属する高電圧工学研究室にて門脇一則教授と尾崎良太郎准教授の指導を受け,電力ケーブル用絶縁材料の電気伝導機構を解明するための実験的研究に取り組んできた成果をまとめたものです。
令和2年10月9日(金)~11日(日)に東京都立大学 秋葉原サテライトキャンパスならびにオンラインで開催された「2020 International Conference on Big data, IoT, and Cloud Computing (ICBICC 2020)」において、大学院理工学研究科博士前期課程2年生の内田 龍之介さんと杉本 大志助教が「Excellent Oral Presentation Award」を受賞しました。
本賞は、特に優れた講演を行った者を対象に与えられます。
講演した論文の題目は「An Experimental Study for Tracking Ability of Deep Q-Network under the Multi-Objective Behaviour using a Mobile Robot with LiDAR」です。本研究は、都築 伸二 教授と杉本 助教の指導を受け、高齢者の見守り問題に焦点を当てたものとなります。特に内田さんは2次元レーザスキャナ(LiDAR)と複数センサを用いた移動ロボットの為の情報処理機構を構築し、杉本 助教が自律移動アルゴリズムの構築を担当する事で、本ロボットの有用性をシミュレーション並びに実環境下に於いて明らかにするとともに、今後の自律移動ロボットの抱える課題と得られた知見を提示しました。
令和2年10月16日(金),大学院理工学研究科生産環境工学専攻修士2年の船場海斗さんが”Conference on 4D and Functional Fabrication 2020”においてStudent Awardを受賞しました。対象論文は,船場海斗,水上孝一,古賀洋一郎,「振動透過抑制可能な複合材ラティス構造」です。4DFF Student Awardは当講演会において優れた発表を行った学生に対して与えられる賞で,本講演論文では,炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の3Dプリンティング技術を用いて,軽量性と高い剛性,振動透過抑制機能を併せ持ったメタマテリアル構造を提案しています。軽量かつ高剛性な構造で機械振動のような低周波振動の抑制を両立させることは一般的に困難であるとされてきましたが,そのような課題をCFRPの3Dプリンティング技術を用いた剛性分布のテーラーリングを利用して解決した点が評価され,受賞に至りました。