工学部環境建設工学科4年生の平田靖明さんが令和2年度地盤工学会四国支部技術研究発表会で優秀発表賞を受賞しました【11月26日(木)~27日(金)】

 令和2年11月26日(木)~27日(金)に愛媛大学城北キャンパス南加記念ホールで開催された「令和2年度地盤工学会四国支部技術研究発表会」において、工学部環境建設工学科4年生の平田靖明さんが「優秀発表賞」を受賞しました。

 本賞は、地盤工学会四国支部主催の技術研究発表会における優秀論文の口頭発表者を優秀発表賞として表彰するものであり、特に優れた講演を行った40歳未満の若手研究者や技術者を対象に与えられるものです。今回は53編の発表の中から6名が表彰されました。

 発表した論文の題目は「松山市内のある地点の地盤と建物の環境振動に対する周辺交通・人流の影響」です。新型コロナ感染症のパンデミックの中、世界各国でロックダウン(都市封鎖)などの社会経済活動が大きく抑制される中、気象や人間活動に起因する地盤の常時微動の低減が見込まれました。そのことが世界中の地球物理学者・地震工学者によって予見され、予見通りの結果が世界中で観測され、いち早くNatureやScienceで成果が4月から7月にかけて発表されましたが、日本では微動の低減がほとんど認められませんでした。そのことを明らかにするため、森伸一郎准教授の指導を受けて、松山市内の学校校舎(愛媛大学工学部校舎)と隣接地盤で微動を長期間観測し、また、周辺交通流と建物への入出者(人流)の観測を行い、それらの相関を定量的に評価したもので、時宜を得た研究内容と挑戦的なテーマへのきめ細かな観測的アプローチ、発表のわかりやすさと質疑応答などが評価され、今回の受賞に至りました。卒論研究としての途上、さらなる発展が期待されます。

(左)森伸一郎准教授 (右)受賞した平田さん

 

関連サイト:地盤工学会四国支部★令和2年技術研究発表会優秀発表者名HP(外部リンク)