大学院理工学研究科の水上孝一講師がJCOM若手優秀発表賞を受賞しました【12月8日】

 令和2年12月8日(火),大学院理工学研究科生産環境工学専攻の水上孝一講師が,“2020年度日本材料学会複合材料部門JCOM若手ウェビナー”において優秀発表賞を受賞しました。対象論文は,水上孝一,川口貴弘,黄木景二,「炭素繊維強化弾性波メタマテリアルの3Dプリンティング」です。

 優秀発表賞は当講演会において優れた研究発表を行った若手研究者に対して与えられるものです。本講演論文では,炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の3Dプリンティング技術を用いて,弾性波メタマテリアルの剛性と振動減衰可能な周波数帯の両方を同時に向上する方法について報告しています。弾性波メタマテリアル構造内に含有される連続炭素繊維のパスを適切に設定することにより,振動の透過を阻害する周波数帯であるバンドギャップを大きく拡大できることを示しました。近年登場したCFRPの3Dプリンティング技術の応用により高性能な振動減衰構造を新たに開発した点が評価され,受賞に至りました。

受賞した水上講師