大学院理工学研究科の尾崎良太郎教授が生成AIでオンキャンパスPVを制作しました【9月20日(土)】

令和7年9月20日(土)に、愛媛大学で開催される「2025愛媛大学オンキャンパス」のプロモーションビデオが作成・公開されました。

本プロモーションビデオは、オープンキャンパスの際に公開したプロモーションビデオに続き、生成AIを用いて映像・音楽を制作した、全国でも先進的なプロモーションビデオの第2弾です。愛媛大学では、最先端技術を活用した広報活動にも取り組んでおり、本動画はその一環として制作されました。
本プロモーションビデオは、工学研究科教授の尾﨑良太郎先生(教育・学生支援機構長補佐)が制作しました。

この機会に、是非ご覧ください。

オンキャンパスでは、事前申込が必要なプログラムに加え、自由に参加できるプログラムもございます。将来の進路選択に関する理解を深める機会となることが期待されますので、工学部教員による研究紹介について興味のある方や、オープンキャンパスにご参加できなかった方など、是非ご参加ください。

2025愛媛大学オンキャンパス 工学部プログラムこちらからご覧ください。(本サイト内別ページにジャンプします)

事前申込プログラムの申込は、こちらに掲載しております申込ページからお申込みください。(愛媛大学Webサイトへジャンプします)

【プレスリリース】二次電池の電極内で分子イオンPF6-は単原子イオンLi+よりも高速に移動する【8月22日(金)】

「分子イオン電池」の急速充放電特性のポテンシャルの高さを実証

愛媛大学理工学研究科吉村彩特任講師(研究当時、現:大阪公立大学 講師)と御崎洋二教授は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)と大阪公立大学工業高等専門学校と共同で、二次電池の電極内において、分子性イオンであるヘキサフルオロリン酸イオン(PF6)が単原子イオンであるリチウムイオン(Li+)よりも速く移動することを実験的に明らかにしました。

充放電により繰り返し利用できる二次電池として現在広く使われているリチウムイオン電池では、Li+を電荷担体として用います。しかし、イオン半径の小さい単原子イオンであるLi+は電解液中で溶媒分子と強く相互作用するために移動速度が低くなることが知られています。一方、分子性のイオンは溶媒との相互作用が弱く、電解液中はもとより固体状の電極内においてもLi+に比べて動きやすいと予想できます。しかし、分子イオンであるPF6は陰イオンであるため、その動きやすさを陽イオンであるLi+と直接比較することはできず、その検証は困難でした。

今回、陽イオンと陰イオンのどちらの授受も可能という特徴を持つ高分子材料を電極として用いることで、Li+とPF6の動きを評価しました。その結果、固体状の電極内においても、分子性のイオンであるPF6の方が単原子イオンであるLi+よりも速く動くことが確かめられました。この結果から、産総研が考案した分子性のイオンを電荷担体として用いる「分子イオン電池」は、リチウムイオン電池などに比べて急速充放電特性に高いポテンシャルを持つことが期待されます。この研究成果の詳細は、2025年7月25日に「ChemSusChem」に掲載されました。

詳細はこちらからご覧ください。(愛媛大学HPへジャンプします。)

【プレスリリース】本学研究成果を活用したマイクロプラスチック向け粒子解析システムを発売【8月6日(水)】

赤外顕微鏡・赤外ラマン顕微鏡で粒子の質量と体積の迅速かつ正確な測定を世界で初めて実現

 

愛媛大学大学院理工学研究科の片岡智哉准教授らによる、プラスチック微粒子の質量と投影面積との幾何学的関係に関する研究成果が、島津製作所のマイクロプラスチック分析に特化した粒子解析システムに導入され、国内外で発売されることとなりました。

本製品は、赤外顕微鏡もしくは赤外ラマン顕微鏡の測定結果から、マイクロプラスチックの個数、サイズ、面積、体積、質量、成分などを短時間で算出できます。赤外顕微鏡・赤外ラマン顕微鏡でマイクロプラスチックの質量と体積を自動で解析できる分析計測機器は世界で初めてです。

詳細はこちらからご覧ください。(愛媛大学HPへジャンプします。)

◆ 本製品に関する研究論文

プラスチック微粒子の質量を精度よく推計-プラスチック微粒子の質量と投影面積の幾何学的関係を解明題名
:Geometric relationship between the projected surface area and mass of a plastic particle
(和訳)プラスチック粒子の質量と投影面積の幾何学的関係
著者:Tomoya Kataoka, Yota Iga, Rifqi Ahmad Baihaqi, Hadiyanto Hadiyanto, Yasuo Nihei
DOI:10.1016/j.watres.2024.122061
URL:
https://doi.org/10.1016/j.watres.2024.122061(論文情報について掲載している別サイトへジャンプします。)
https://www.ehime-u.ac.jp/data_relese/pr_20240719_eng/(愛媛大学HPの関連プレスリリースへジャンプします。)

研究支援:本研究の一部は、環境省・環境再生保全機構の環境総合推進費(JPMEERF21S11900、JPMEERF20231004)、
ムーンショット型研究開発事業(JPNP18016)並びに、科研費基盤 B(21H01441、 24K00992)による実施したも
のです。

◆ 本製品に関して詳しく知りたい方は以下も併せてご覧ください。

株式会社 島津製作所 Shimadzu Corporation ニュース
マイクロプラスチック向け粒子解析システムを発売
赤外顕微鏡・赤外ラマン顕微鏡で粒子の質量と体積の迅速かつ正確な測定を世界で初めて実現(別サイトへジャンプします。)

フーリエ変換赤外分光光度計「IRXross」と接続した赤外顕微鏡「AIMsight」

工学部後援会総会/保護者と工学部との交流会・個別懇談会を開催しました 【6月28日(土)】

令和7年6月28日(土)、愛媛大学工学部4号館E411及びE421で、工学部後援会総会、保護者と工学部との交流会および個別懇談会を開催しました。
工学部では、毎年、工学部後援会総会及び保護者と工学部との交流会並びに保護者と教員との個別懇談会を開催しており、今年は、約180人の保護者の方々にご参加いただきました。

総会は、華谷勝会長の議事進行により、令和6年度収支決算及び事業報告、令和7年度収支予算及び事業計画が承認され、保護者の方々に対し、工学部へのご協力とご理解をお願いし、盛況のうちに終了しました。

続いて、後援会からの要望により、平成17年度から実施している保護者と工学部との交流会を実施しました。交流会では、森脇亮工学部長から、開会にあたっての挨拶と、神野雅文工学科長から「工学部学生の生活・学び・進路・各研究紹介について」の説明があり、学生の大学生活、勉学、就職等への関心は高く、保護者の方々は熱心に耳を傾けていました。交流会は、保護者の方々に工学部の現状等を深くご理解いただく良い機会になりました。

後援会総会の様子
華谷後援会長
森脇工学部長による開会の挨拶
神野工学科長による工学部説明
保護者と工学部との交流会の様子

この後、コースごとに会場を移動し、保護者と教員との個別懇談会を開催しました。個別懇談会では、保護者と指導教員等との面談が実施され、成績、進路、就職など様々な事項について個別の話し合いが持たれ、有意義な時間となりました。

令和7年度安全週間企画「キ・ケ・ンをさがせ!」の表彰式を開催しました【7月1日(火)】

工学部では安全衛生活動の一環として、全国安全週間に合わせた企画「キ・ケ・ンをさがせ!」を行っています。これは日常の就業、就学時において「キケン」を感じた事例を、工学部の教職員および学生から募集し、「キケン」の把握および改善を行うことにより、事故を未然に防ぐための活動です。この取組みは、今年で18年目となります。

応募された事例について工学部の安全衛生委員会で審査を行った結果、学生から優秀賞1件(常峰 佑斗 氏)、教職員から最優秀賞1件(山上 龍太 氏)、優秀賞1件(三瀬 康弘 氏)が選出され、7月1日(火)に表彰式を開催しました。

応募いただいた事例は、今後の安全安心な教育研究環境づくりに役立ててまいります。

神野工学部安全衛生委員長による表彰式の様子
左から最優秀賞 山上 龍太 氏,優秀賞 常峰 佑斗 氏,三瀬 康弘 氏,神野 工学部安全衛生委員長

2025オープンキャンパスを開催します!【8月7日(木)~8日(金)】

今年度のオープンキャンパスは、8月7日(木)~8日(金)に開催します。

工学部では、8月7日(木)に「研究内容の展示」や「研究室見学」等のプログラムを実施します。
Webでの事前申込が必要なプログラムと、申込不要で参加可能なプログラムがあります。詳細や申込方法については、下記および愛媛大学ホームページ(※愛媛大学Webサイトへジャンプします)をご確認ください。

 

【8月7日(木)実施 工学部プログラム】 

▶工学部事前申込プログラム内容(PDF) ※事前申込が必要
※プログラム詳細についてはPDF内のコース名から各コースHPにジャンプします。

▶工学部自由参加プログラム内容(PDF)

▶工学部実施プログラムタイムテーブル(PDF) 

【事前申込のご注意】
※申込期間:6月27日(金)9時~7月14日(月)
※対象:高校1~3年生、高専生及び高校等既卒の大学進学希望者
※第1部と第2部、両方に申し込むことができます。(同じコースへの申込はご遠慮ください。)
※定員に達したプログラムは、申込締切前でも受付を終了します。
 申込締切前にキャンセルが出た場合、再び申込可能になりますので、申込ページを随時ご確認ください。

【愛媛大学Webオープンキャンパス特設サイト】(※愛媛大学Webサイトへジャンプします。)
URL:https://www.ehime-u.ac.jp/entrance/open-campus/

※オープンキャンパスチラシ(PDF)はこちらからご覧ください。(PDF:1255KB)

大学院理工学研究科の中畑和之教授、井門俊講師および一色正晴講師が日本非破壊検査協会論文賞を受賞しました【令和7年6月20日】

令和7年6月20日、大学院理工学研究科の中畑和之教授(環境建設工学)、井門俊講師(情報工学)および一色正晴講師(情報工学)が、令和6年度日本非破壊検査協会論文賞を受賞しました。

日本非破壊検査協会論文賞は、機関誌「非破壊検査」および共同刊行誌「Materials Transactions」に、過去2年間に掲載された論文の中から、非破壊検査技術の向上を図る目的で、学術及び技術上優秀と認められた論文に授与されるものです。

中畑教授らが発表した論文「超音波アレイプローブを用いたコンクリート内部の映像化と3Dキャプチャモデルへの重畳」(非破壊検査、73巻7号、pp.286-292、2024年)は、社会インフラの非破壊検査を前進させる突破口となる技術であり、コンクリートの内部を検査するための新しい超音波イメージングについて述べたものです。
本論文は、アレイ配置した超音波プローブを用いて計測した散乱波を開口合成し、その結果を、拡張現実(AR)を用いてタブレット上に3D表示した技術について示しています。非破壊検査のDXにも資する独創的かつ実用研究であり、今後の構造物の健全性評価の高度化に貢献する重要な研究として評価されました。

表彰状

 

受賞したメダル

大学院理工学研究科の中畑和之教授が日本計算工学会第30回計算工学講演会グラフィクスアワード優秀賞を受賞しました【令和7年6月5日】

令和7年6月5日、大学院理工学研究科の中畑和之教授が、茨城大学の車谷麻緒教授とともに日本計算工学会第30回計算工学講演会グラフィクスアワード優秀賞を受賞しました。この賞は、計算工学講演会論文集に掲載された論文に含まれるコンピュータグラフィクスのコンテンツの中から、選考委員会による選考の結果、優秀と認められたものに「グラフィクスアワード」(最優秀賞、優秀賞、動画賞、特別賞)が授与されます。

今回受賞したコンテンツは、車谷教授が主導して研究を進めているコンクリートの詳細形状の再構成(メゾスケールモデリング)の3D可視化に関するもので、中畑教授はこのモデルを波動シミュレーションに応用して、非破壊検査の研究を行っています。
コンクリートという極めて不均質な材料について、実測確率分布に基づいて詳細な内部構造を再構成するだけでなく、従来の均質化モデルでは捉えきれなかった波動散乱・減衰、さらには損傷進展やひび割れ分布のメカニズムを、物理的根拠に基づいて解析・定量化することを可能とするものであり、今後の構造物の健全性評価や維持管理技術の高度化に資する重要な研究の成果です。

表彰状
受賞したグラフィクス作品

「海事産業×IT」をテーマとしたビジネスピッチイベント「Flow」に学長が出席しました【5月22日(木)】

令和7年5月に日本最大の海事都市・今治市で開催された国際海事展「バリシップ2025」と同時に開催された、「海のイノベーション」にフォーカスしたビジネスピッチイベント「Flow」(22日(木):今治地域地場産業振興センター)に仁科弘重学長が出席しました。
「Flow」とは、世界最大の海事都市・今治市の伝統に裏打ちされた技術と、AI・ロボティクスなどの先端テクノロジーを融合し、これからの海事をリードすることを目的に、最先端のテクノロジーと革新的なアイデアが交差する場として催される「海事産業×IT」をテーマとしたビジネスピッチイベントです。

「Flow」では、今治市の海事産業を代表される方々がご臨席される中で、始めに、古川康国交副大臣のご挨拶があり、次に、今治市・徳永繁樹市長から「今治海事都市発展ビジョン」の発表がありました。
その後、仁科学長より、令和7年10月に設置予定の愛媛大学今治サテライト及び令和8年4月に新設する工学部「海事産業特別コース」について発表しました。

仁科学長は、まず、「愛媛大学は、地方国立大学として次世代人材の育成と地域産業の活性化を目指し、10年以上前から『地域密着型センター』と総称するセンターを県内各地に設置してきました。これらのセンターの中に、地域の産業クラスターと一体化した研究と人材育成を行っている『地域産業特化型研究センター』があり、地域の発展に貢献しています。」と、これまでの愛媛大学と地域産業との関りについて紹介がありました。
続いて、愛媛大学と今治市との海事産業における連携の展望について、「『今治×愛媛大学Town & Gown構想』により、今治市との連携を強化し、持続可能な地域づくりと人材育成を進めています。本年10月には『愛媛大学今治サテライト』を設置し、しまなみ観光、サイクリングやスポーツによる地域振興、タオル産業、アグリツーリズムも含まれますが、主な活動は海事産業関係になります。さらに、令和8年4月には工学部に海事産業特別コースを新設し、地元企業と連携して次世代の人材を育成する計画です。今治サテライトでは、企業の技術者も社会人大学院生として受け入れ、課題解決と高度な知識・技術の修得を目指します。愛媛大学は、大学の知と地域の力が融合することで、新たな価値を創出し、地域の未来をともに築いていけると考えています」と述べました。

仁科学長挨拶の様子
トークセッションの様子

その後、徳永市長、仁科学長による、今治海事都市発展ビジョンの推進や海事都市・今治の未来創生についてのトークセッションが行われました。セッション中には、徳永市長のお声がけで、今治造船株式会の檜垣幸人社代表取締役社長がご登壇されました。そして、同時に登壇した愛媛大学工学部の森脇学部長が、檜垣社長と共に、それぞれの想いを語りました。

記念写真(右から8人目が仁科学長)

令和7年度工学部安全衛生学生委員の任命式並びに第1回研修会を開催しました【6月4日(水)】

工学部では、学生への安全衛生情報の周知徹底、学生の安全衛生における意識の高揚及び教育レベルの向上、研究室あるいは研究グループ内の危険情報の収集・報告等、工学部に属する学生の安全衛生水準の向上を図るため、安全衛生学生委員を委嘱しています。

6月4日(水)に任命式並びに第1回研修会を開催しました。本年度も学生委員とともに安全安心な教育研究環境づくりに努めてまいります。

森脇工学部長による開会の辞
森脇工学部長による委嘱状授与の様子
神野工学部安全衛生委員長による研修会の様子