理工学研究科の学生が「JCREN2019にてベストオーラルプレゼンテーション賞を受賞しました。

 

 理工学研究科生産環境工学専攻機械工学コース博士後期課程の丹下 和樹さんは,2019年11月5-6日にインドネシア・マカッサルで開催された,再生可能エネルギーとナノテクノロジーに関する国際会議(JCREN2017)にて,ベストオーラルプレゼンテーション賞(Best Oral Presentation Award)を受賞しました。講演題目は【Synthesis of tin nanoparticles by pulse discharge in water and aqueous gelatin solution】でした。

令和1年11月8日(金),愛媛大学工学部材料物性研究・教育拠点形成プロジェクト(代表:松下正史:理工学研究科准教授)主催の「材料研究サロン」が開催されました。

 

 技術の発達と多様化に伴い,材料研究の枠組みは既存の学科(機械工学,電気電子,機能材料,応用化学,土木工学)の枠を超えて広がってきており,社会ニーズに即した先端研究の発展には,既存の学会,学科(コース)の枠を超えた連携が必要となっています。工学部では5つのコースと社会連携推進機構に所属する教員・職員の参加によって本研究会を開催しました。
 高橋寛工学部長の挨拶の後,教員・職員による発表35件がポスター発表形式で行われ,活発に意見交換をする様子が見られました。相互の研究スキルや研究テーマについて理解を深め,より一層の学術発展への貢献を目指してまいります。

下元浩晃講師、井原栄治教授らの研究グループの研究論文が、2019年7月と9月に国際的な学術誌「Macromolecules (IF = 5.997)」に掲載されました。

 下元浩晃講師、井原栄治教授らの研究グループの研究論文が、2019年7月と9月に国際的な学術誌「Macromolecules (IF = 5.997)」に掲載されました。
 Macromoleculesはアメリカ化学会発行の高分子分野のトップジャーナルで、科学の各分野を代表する82の学術誌が選ばれているNature Index 2019Journal Listにも入っています。

【論文内容の要約図】

(1) (2)

DOI: 10.1021/acs.macromol.9b00653 DOI: 10.1021/acs.macromol.9b00857
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.macromol.9b00653 https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.macromol.9b00857

【論文タイトル】

(1)Poly(β-keto enol ether) Prepared by Three-Component Polycondensation of
         Bis(diazoketone), Bis(1,3-diketone), and Tetrahydrofuran: Mild Acid-Degradable
         Polymers To Afford Well-Defined Low Molecular Weight Components,
         DOI:1021/acs.macromol.9b00653

(2)Polymerization of Alkyl Diazoacetates Initiated by Pd(Naphthoquinone)/Borate
         Systems:Dual Role of Naphthoquinones as Oxidant and Anionic Ligand for Generating
         Active Pd(II)Species, DOI: 1021/acs.macromol.9b00857

オリエンタルモーター株式会社代表取締役社長の川人英二様に講演をいただきました【11月19日(火)】

 令和元年11月19日(火)城北キャンパスグリーンホールにて、工学部電気電子工学科の2~4年生、大学院理工学研究科電子情報工学専攻1~2年生を対象として、オリエンタルモーター株式会社代表取締役執行役員社長の川人英二様による講演会「学生時代から今日までを振り返って」を開催しました。このたびの講演会は、川人様が本学工学部電気工学科の卒業生であるご縁により実現に至りました。
 講演の前半では、中学から大学まで続けてきた柔道から学んだことや、オリエンタルモーター株式会社に入社した経緯などについてお話がありました。自分の進む道を決めるときには、何事にも好奇心を持って実際に体験することが重要であることを、川人様ご自身の体験を例に教えていただきました。講演の後半では、入社から今日までを振り返るとともに、業界の将来について紹介していただきました。迷いと葛藤を抱えたまま雑用とも思える日々の業務に追われていた新人の頃が、後から考えると実は非常に大切な時期だったこと、技術者としてのご自身の弱みが会社の弱みでもあると気づき、これを克服すべく技術習得のための出向を自ら志願したことが、その後の主力商品を生む原動力となったこと、海外勤務では異文化の中で会社の考え方の浸透に苦心したこと、帰国後、国内事業所に山積された課題や大震災からの復旧対応に真摯に向かい合う日々の中、当時のCEOから次期社長を突然任されたことなどについてお話ししてくださいました。
 このたびの講演は、学生にとって、日常の講義や課外活動の学びを超えるものであり、自らが組織や社会の一員として生きていく能力を養うためには何が必要かを考える貴重な時間となりました。本講演会は平成31年度愛媛大学教育改革促進事業「先輩技術者からの学びを提供する少人数キャリア教育システムの開発」の一環として行われたものです。

 
 

 

遺伝暗号の読み取りを強化するtRNAのメチル化の仕組みを 構造解析と生化学解析によって解明

 化学生命科学コースの堀 弘幸教授、平田 章講師、大学院生の岡田圭祐さん、吉井一晃さん、学部生の白石裕之さんの研究グループは、高エネルギー加速器研究機構・物質構造科学研究所の清水信隆教授のグループと共同で、tRNAの遺伝情報読み取り部位(アンチコドン)のメチル化酵素複合体・Trm7-Trm734の構造解析を行ない(図)、生化学解析を併用して、どうして、このタンパク質複合体が特定のtRNAのみに作用するのか、またTrm734はメチル基転移反応でどういう役割を持っているのかを解明しました。tRNAのアンチコドン一文字目のメチル化は、遺伝暗号の読み取りを強化し、タンパク質合成でのエラー頻度を低下させます。ヒトでは、このメチル化の欠損は、X染色体リンク精神発達遅滞を引き起こします。したがって、本研究はタンパク質合成の仕組みの一端を解明したものですが、ヒトの遺伝形質の発現の理解や新たな遺伝子診断法の開発にも基本情報を与えるものです。
 本研究の成果は、2019年10月5日、Nucleic Acids Research(IF=11.147)電子版に先行掲載されました。また、全学HPのプレスリリースでも紹介されました。

URL:https://www.ehime-u.ac.jp/data_relese/data_relese-105529/

第2回船舶海洋工学センター技術連絡会を開催しました 【11月6日(水)】

 令和元年11月6日(水),みなと交流センター(はーばりー・みなとホール)にて,第2回愛媛大学工学部附属船舶海洋工学センター技術連絡会を開催しました。
 まず,豊田洋通 船舶海洋工学センター長が「液中プラズマの紹介と造船への応用」,愛媛大学工学部 岩本幸治准教授が「流れ場をクラスタリングする方法」と題し,講演を行いました。次に,都築伸二教授が「IoT時代における産学官連携の新たな可能性」について講演した後,一般社団法人九州テレコム振興センター専務理事 広岡 淳二氏がSCOPE事業の事例等について報告しました。

豊田洋通 船舶海洋工学センター長の講演の様子
岩本幸治 准教授
 
都築伸二 教授
一般社団法人九州テレコム振興センター専務理事                広岡 淳二 氏
 

デ・ラサール大学の教員が工学部長を表敬訪問しました。【10月29日(火)】

 フィリピンのデ・ラサール大学からDivina Amalin教授,Maria Nilda M. Munoz薬学准教授,Alberto T. Barrionサイエンティストインレジデンス,Billy Joel Almarinez研究員の4名が,工学部長を表敬訪問しました。
表敬訪問の様子
記念品の贈呈
 
 懇談では,愛媛大学海外サテライトオフィス・フィリピンにおける実験機器の準備や,現地研究者の雇用等,具体的なサテライトオフィスの運営について意見交換しました。
 愛媛大学に滞在中は,愛媛大学長及び国際連携推進機構長への表敬訪問が予定されています。

電子情報通信学会 愛媛大学学生ブランチ 企業訪問

 電子情報通信学会 愛媛大学学生ブランチの活動で、愛媛大学の卒業生が活躍している東温市の企業((PHCアソシエイツ株式会社、株式会社ヒカリ)に訪問させていただきました。PHCアソシエイツ株式会社では血糖値センサーの製造ライン見学と卒業生とのディスカッションをさせていただき、株式会社ヒカリでは車の部品の組立てシステムの見学とレゴ・マインドストームを使ったプロジェクト課題に取り組ませていただきました。実際に働いている卒業生との触れ合いは、来春就職活動を控えている学生にとても有意義な体験となりました。

血糖値センサーの製造ライン見学の様子