令和3年度秋季学生表彰式を開催しました【10月21日(木)】

 愛媛大学学生表彰は、春季と秋季の2回行われ、成績優秀者及び学術研究活動や課外活動等において、特に優秀な成績や功績を残したと認められる学生及び団体が表彰されるものです。今回、工学部からは、以下の7人が表彰されました。

・機械工学科 4年次 山本 椋翔(やまもと りょうは)さん
・環境建設工学科 4年次 新井 伶子(あらい れいこ)さん
・環境建設工学科 4年次 須山 瑞紀(すやま みずき)さん
・機能材料工学科 4年次 汐崎 悠大(しおざき ゆうだい)さん
・応用化学科 4年次 栢 太一(かや たいち)さん
・電気電子工学科 4年次 峰久 恵輔(みねひさ けいすけ)さん
・情報工学科 4年次 黒田 勇斗(くろだ ゆうと)さん

表彰された皆さま、おめでとうございます。
詳しくはこちらをご覧ください。

【情報工学】受験生へのメッセージ

情報工学科 4回生 宮内慎乃介

 私が情報工学科への入学を選択した動機は、元から情報工学分野に興味があり学んでみたいと思っていたこと、またこれから間違いなく伸びてくる業界であり就職面においても強いと思ったことの2つです。地元の大学だったのでオープンキャンパスなどを通して学科の授業内容などを知ることが出来たこともきっかけの一つです。
 本コースでは主に基礎的な情報分野の知識を得るための授業と、プログラミングの技術や集団開発のノウハウを学ぶための演習を行うことになります。一回生のうちは、他の学科と共通のスポーツや音楽、学校生活についてなどの教養科目、基礎教養のための数学、英語などを行いながら基礎的なプログラムの演習や課題をしていくことになります。
 2回生からは数学や情報系の基礎知識の授業のレベルが上がり、画像処理やソフトウェア工学などの専門的な授業も学び始めます。プログラムの課題は1週間や2週間程度の長期的な期限が設定されるようになり、授業外の時間にプログラミングの課題をするためにパソコンにかじりつく時間が長くなります。情報工学科には24時間入れる計算機室が提供されていて、期限前などはよくそこで友達と課題を行ったりしていました。
 3回生からは演習や集団開発系の授業の比率が高くなり、割と自由に開発を行えるので自分たちで何かを作る楽しさを知ることが出来ると思います。私たちのチームではVR空間内でストレッチなどが行えるアプリケーションを開発し実際にOculus Questを用いてプレイしたりしました。
 4回生になると研究室に配属され、人工知能や画像処理、ディープラーニングなど情報分野の中でも最先端の知識を学ぶことが出来ます。私はこのあたりの知識に興味があって情報工学科へ入学していたので研究室に所属してからの授業は非常に興味深く楽しかったです。研究室が扱っている技術内容を学ぶので配属される研究室によって授業内容は変わるようです。
 今一番波に乗っていると言っても過言ではない情報分野の知識を基礎から最先端の領域まで学べることが本コースの魅力ではないかと思います。

 上でさんざん授業の事について書いたので忙しいイメージを持たせてしまったかもしれませんが、大学生活は案外自由に使える時間が多く高校時代より自分のやりたいことが出来る期間でもあります。私はサイクリング部に所属していて、部の仲間と一緒にサイクリングやキャンプを楽しんでいます。四国の自然の中で風を感じながら乗る自転車は別格の楽しさがあり非常に良い息抜きになります。2回生の夏には部の仲間と自転車で四国一周を達成することも出来ました。
 大学生のうちにしかできない、新しいことを初めて見るのも大学生活の大きな楽しみなのではないでしょうか。

学生研究プロジェクトのご紹介

  令和3年度 愛媛大学工学部 学生研究プロジェクト  

 愛媛大学工学部学生研究プロジェクトは,令和3年度愛媛大学教育改革促進事業(愛大教育改革GP)「モノづくり・コトづくり準正課教育の制度化」に基づく試みです。
 本事業の目的は,「準正課教育」としてモノづくり・コトづくりに関する学生のプロジェクトを組織的に支援することにより,正課学習だけでは得られない自主性・主体性,協働性,コミュニケーション能力,プランニング力及びリーダーシップなど愛大コンピテンシーとして身に付けるべき能力を涵養すること,です。
 令和3年度愛媛大学工学部学生研究プロジェクトでは3件のプロジェクトが採択されました。採択されたプロジェクトには,活動資金・活動スペース等が提供されています。

令和3年度 採択プロジェクト一覧

No プ ロ ジ ェ ク ト 名 指 導 教 員 名
1 愛媛大学デジタルツイン実現プロジェクト 理工学研究科 中畑 和之
2 これまでの機体設計に基づいた人力飛行機の新設計 理工学研究科 岩本 幸治
3 仮想通貨マイニングによるWeb広告の代替とその実用性の検証 理工学研究科 王 森岭

 

 

プロジェクト共用ミーテイングルーム


 プロジェクト紹介 

プロジェクト1 愛媛大学デジタルツイン実現プロジェクト

 本プロジェクトの目的は,インターネット上で愛媛大学キャンパスの建物やその情報を再現するデジタルツインを作ることである。これによって,仮想空間でキャンパスの様子を現実世界に近い視点で閲覧することができ,愛媛大学のPR活動に繋げることが期待できる。建物の情報や,生協の営業時間や利用状況,図書館の開館状況等をリンクさせるなどして,デジタルツインに付加価値を持たせることができるかを並行して検証していく。また,3Dプリンターを活用して,デジタルツインから立体模型を作成する。成功すれば,すこしずつマップの視野を町内,市内へと広げ,観光名所のアピールや防災にも活用できると考える。

5名(環境建設工学科,生産環境工学専攻)

プロジェクト2 これまでの機体設計調査に基づいた人力飛行機の新設計

 これまでの機体設計では,部品を担当する班ごとで必要な知識を深めてから設計を行い,それを集積させる方法をとっていた。本プロジェクトでは,これまでの人力飛行機の設計を見直し,各班がどういう分野の知識に基づいて設計しているのかを整理して資料に残すことで,ものづくりにおける様々な学問分野の関わりを目に見える形にする。そうすることにより,相互理解が進んで新しい機体の設計が洗練され,自分の班だけでは得られなかった知識を取り入れ,より性能が高い人力飛行機の設計ができるようになる。資料は教材として展示できるようにし,本プロジェクトに参加していない学生に対しても工学の勉強を深める機会を提供する。

13名(工学科,機械工学コース,電気電子工学コース,機械工学科,生産環境工学専攻)

プロジェクト3 仮想通貨マイニングによるWeb広告の代替えとその実用性の検証

 本プロジェクトの目的は,仮想通貨マイニングを用いることによるウェブ広告の代替えについて調査・検証を行うことである。ウェブサイトの閲覧中に行われるマイニングによってどれほどの収益が見込めるのかという点や,ユーザーがサイトを閲覧する際にこれが快適性や消費電力に与える影響について,実際にマイニングによってサイトの運営費用を賄うことができるのかという点などについて調査・検証を行いたいと考える。検証結果によって,ウェブ広告掲載の代わりにウェブサイトの閲覧中の仮想通貨マイニングによる収益を得ることは,財政難が続く地方自治体等が管理するホームページにおいて,新たな収益確保の手段として提案することができると考える。

3名(電気電子工学コース,コンピュータ科学コース,電子情報工学専攻)

【電気電子工学コース】受験生へのメッセージ

 電気電子工学コース 4回生 濱園龍一

 私が電気電子工学コースを選択したきっかけは、私は幼いときから、日々の暮らしを快適に、豊かにし続ける電化製品に強い関心を持っています。そのことから、自らもその分野に携わりたい、新たな電化製品を開発したいと考え、電気電子工学コースが自らの進路として必要になると思ったので電気電子工学コースに進学しました。
 受験生の皆さんが気になっている大学での講義についてですが、高校までの授業とは大きく形態が異なります。大学の講義では、講義の理解度を確認するためにしばしばレポートが課題として出されます。(レポートではなく別の形で確認する先生もいらっしゃいます。)主に、このレポートとペーパーテストによって各々の成績が決定されます。ですが、毎回講義に出席し、分からないことは先生に質問して解決すれば恐れることは無い難易度となっています。
 私は、大学の講義で電化製品やデバイスなどの中核となる半導体や、電気回路など、様々なことを学べました。その中で印象深かった「次世代型の半導体の開発」という言葉に惹かれ、現在の研究室に所属しています。現在では、半導体の中核をシリコンが担っていますが、基本スペックの向上、新機能の開発など様々な要因から、次世代の半導体の開発が求められると考えています。そこで、私が所属している研究室では、既存の半導体にごくごく微量の不純物を意図的に添加して、新たな性質や特徴を持つ半導体を生み出そうと日々、研究しています。
 最後に、受験生の皆さんにアドバイスです。受験生の皆さんには受験や進路、自らの夢など考えることがたくさんあると思います。ですが、自らの進路を深く考える時間がないからといって安易な選択をしないでください。私が受験生の時はさまざまなことで悩み、考えることもたくさんありましたが、そのおかげで今の私の生活は充実していると考えています。自分で考えて、決断した進路であれば、毎日が楽しくなると思うので最後まで考え抜いてください。

このメッセージを書いてくれた、電気電子工学コース・濱園さん

【お礼】アンケート調査へのご協力について

 理工学研究科博士後期課程,博士前期課程を修了して5年を経過した皆様に実施していたアンケート調査は11月15日をもって終了しました。
 ご協力いただいた皆様にはありがとうございました。

 今後も大学へのご意見,ご要望等ありましたら,ご遠慮なくお寄せください。
 引き続きよろしくお願いいたします。

大学院理工学研究科2年生の奥嶋正浩さんがイギリス・Surrey大学主催で開催された15TH INTERNATIONAL CONFERENCE ON MID-INFRARED OPTOELECTRONIC MATERIALS AND DEVICES国際会議でStudent Presentation Awardを受賞しました。【9月3日(金)】

 令和3年9月3日(金)イギリス・Surrey大学主催でオンライン開催された「15TH INTERNATIONAL CONFERENCE ON MID-INFRARED OPTOELECTRONIC MATERIALS AND DEVICES・国際会議において、大学院理工学研究科博士前期課程電子情報工学専攻電気電子工学コース2年生の奥嶋正浩さんが「Molecular Beam Epitaxy of GaNAsBi Nanowires emitting around 1300 nm」について発表し、Student Presentation Awardを受賞しました。
 奥嶋さんの研究は、同所属2年生の吉川晃平さんと取り組んだ成果で、通信やセンサーで重要となる中赤外域で動作するナノスケール光材料を開発しました。広く用いられるGaAs材料にそれぞれ結晶の格子の大きさを拡大、縮小するBiとN元素を適切に導入することで高品質なナノスケールの針状結晶:GaNAsBiナノワイヤを作製しました。これによりその動作帯を中赤外域に拡張、特にファイバー光通信で重要となる波長1300nmでの発光観測に成功しました。
 この二人の研究成果はイギリス・シェフィールド大学とスウェーデン・リンショピン大学との共同研究として最近学術論文誌Applied Physics Express誌に採択され、同誌オンライン上で10月22日に速報されました。

奥嶋さん(左)と吉川さん(右)
賞状

【化学・生命科学コース】在学生インタビュー

化学・生命科学コース

化学・生命科学コースには魅力がたくさん!
3人の在学生にインタビューしてみました。

Q.化学・生命科学コースを選んだ理由は?


Aさん

ありきたりかもしれないけど、
高校生の時に化学が得意で、
もっと突き詰めて学んでみたかったから。


Bさん

ありきたりでもいいんじゃない? 

僕ももともと化学が好きで、
愛媛大学の化学・生命科学コースでは幅広く化学を学べる
っていうのを魅力に感じたんだよね。


Cさん

2人とも「化学が好き」っていうピュアな動機だったんだね。

私の場合は、化学そのものというより化粧品の開発に興味があって、
研究開発の道が開ける化学・生命科学コースを選んだよ。

ここではものづくりに関して実践的な知識や技術を学べると知って、
「ここだ!」と思ったな。


Aさん

私の後輩には1年生のときの授業を聞いて化学が面白いと思って
このコースを選んだ
人がいるよ。

授業で先生が言っていたんだけど、世の中の全てのモノは分子からできていて、
機械とか材料とか電子部品とか、すべてに分子が関わっているんだよね。

スマホのタッチパネルとか、もちろん薬を作るのとか、水をキレイにするのも化学。
そういう話を聞いて化学を選んだって。


Bさん

まあ、いろんな動機の人がいるよね。
なんとなく選んだっていう人もいるし。

けど、このコースで化学を勉強してて
ツマラナイって言ってる人には会ったことがないな。

研究室での実験の様子

Q.化学・生命科学コースで何が学べるの?


Cさん

このコースに入ってまず思ったのが、化学ってすごく広いなー
ということ。

たとえば科目だけでも
高分子化学生化学有機化学物理化学分析化学無機化学
科学技術英語化学工学、などなど、
その他にも化学に関わる幅広い範囲の授業を受けることができるよね。

分子が関わっているところはぜんぶ化学って言えるから、
高校の物理とか生物なんかも深く関わっているところが多いし、
化学に関する英語の文章を読む授業もある。


Bさん

たしかに授業では幅広く学べるね! 

実験の授業もあって、
実際に実験器具を用いて化合物を作ったり分析したり、
実験レポートを書いたり、
将来につながる技術も身につけることができたと思う。

それに、3回生の後期からは
最終的に学びたい分野の研究室に所属して、
より専門的な知識を得ることもできる。

授業では広く、研究室では深く学んでるっていうカンジかな。


Aさん

授業だと、化学メーカーで働いている方が
大学に出向いて企業紹介をしてくれる
こともあったね。
企業の方から直接お話を聞けたのは貴重な体験だった。

そういった様々な授業を通して、
いろいろな分野に化学が繋がっていることを知ることができて、
将来やりたいことの視野も広がったな。

Q.印象に残っている授業や実験は?


Aさん

私は高分子化学の実験で、
接着剤やスライムを作った実験が印象に残ってる! 

世の中にある素材が、本当に化学の力で生み出されているんだと
実感できる授業だったし、
スライムを分子レベルで理解する日が来るなんて
思ってもみなかった。


Bさん

僕は愛媛県にある化学メーカーへ
工場見学に行った
ことが印象的だった。

仕事内容とか、製品の製造過程なんかを
実際に自分の目で見ることができて、
自分が将来働くイメージを膨らませることができたと思う。

みんなでバスに乗ってワイワイ行ったのも、
遠足っぽくて楽しかったよね。


Cさん

私は科学技術英語とかの英語の授業
複数回あったことが印象に残ってるよ。

将来、英語の論文を自分で読む機会もあるし、
とてもためになる授業だった。

研究室での実験の様子

Q.どのような就職先があるの?


Bさん

化学メーカーはもちろん、
化粧品メーカー製薬会社MRになったり。

工学科ではこのコースでだけ高校理科の教員免許を取得できるし、
そうすれば先生にもなれるね。


Aさん

そうだね。

ちなみに私も
念願の化学メーカーでの研究開発職が決まりました!


Cさん

おめでとう! 

これから実際に自分の手で製品を作っていくのは
ワクワクするね。


Bさん

大学で化学への興味が深まって、
大学院へ進学する人も半数くらいいるよね。

大学院ではより専門的な知識や技術を
しっかり身に付けることができるのは魅力的だな。

Q.化学・生命科学コースに入ってよかったことは?


Aさん

やっぱり、幅広い選択肢があったことがよかったと思う。

化学という広い分野の中で何を自分の専門にするのか、
授業や実験を通してよく考えることができる点は魅力的だな。


Bさん

私学と比較すると
学生一人当たりの先生の人数が多いことも推しポイント! 

研究室に配属した後も、
手厚くご指導いただけて嬉しいです。


Cさん

私は毎日が充実していたことが良かったな。

幅広く化学のいろんな分野があるので、
知識を吸収するのに勤しんだり、実験レポートに明け暮れたり、、、

正直、ちょっとタイヘンだなと思うこともあったんだけど、
ひとつひとつを乗り越えていって、
しっかり勉強できたという自信になったな。

就職先でもその知識を活かすことができるのは心強い!

【材料デザイン工学コース】受験生へのメッセージ

 材料デザイン工学コース 3回生 芝田翔真

 私が材料デザイン工学コースを選択したきっかけは高校2年生の夏休みに参加した愛媛大学オープンキャンパスです。このとき、初めて材料工学の存在を知りました。オープンキャンパスに参加する前にも、世の中の物が原子や分子など、想像できないほど小さな粒子で出来ていることの奇妙さに興味を持っていましたが、オープンキャンパスに参加したことで大学では材料と構成粒子の因果関係を勉強したいと思い、進路として材料デザイン工学コースを選択しました。

 実際、本コースでは、原子レベルのミクロな視点で材料を勉強します。しばしば「組成-構造-特性」というキーワードが出てきます。これは何の原子がどのように配列しているかで材料特性が決定されることを意味しています。この視点で材料を評価するのがおもしろいです。ここで、材料といっても金属・無機・有機・セラミックス材料と多岐にわたります。2回生でコース選択があり、材料デザイン工学コースに進めば、上記の各種材料について専門的な授業を受けることができます。私の中で最も印象に残っている授業は「金属強度学」です。この授業では金属材料に添加元素を加えたり、組織を微細化したりすることで材料強度を高くできるということを知りました。身近な強度の話題がミクロな視点で説明されるところが興味深かったです。その他にも金属の微細組織や熱処理に関する授業が印象に残りました。私は現在3回生ですが、3回生の後期からは研究室に仮配属され、4回生で行う卒業研究の準備に入っています。これまで受けた授業の中から、自分の気に入った材料を選択して、卒業研究ができるのも大きな魅力です。

 大学の授業では、しばしば課題も出されます。高校とは違いレポートが多く課されます。インターネットや図書館で資料を探し、レポートにまとめる作業は時間がかかりますが、その分知識が整理され定着します。力を注いだ分、社会に出てからも必要となる実力が身につきますので、私はペーパーテストよりもレポートが気に入っています。特に私は実験レポートの考察にはこだわり、力を入れました。これまでは、授業で行う学生実験を行ってきましたが、今後、4回生から行う本格的な卒業研究が楽しみです。

 さて、受験生の皆さんが考える大学生活はどのようなイメージでしょうか。私は高校生の時、大学生は忙しそうなイメージでしたが、案外自由に使える時間がたくさんあります。私は大学から学業以外の時間で新しいことを始めたいと思い、ヨット部に所属しています。ヨットは海上で帆を張り、風の力のみで進みます。大自然の中での活動は気持ちがいいし、本当に楽しいです。活動日は土日なので、充実した週末を毎週過ごせています。学業以外のことで、大学生のうちにしかできないことを始めるのも大きな楽しみなのではないでしょうか。

2021年度四国インカレ団体戦の出艇前の集合写真(著者は後列最左)

理工学研究科電子情報工学専攻の弓達新治助教、玉田亮介さん(博士前期課程2021年3月修了)、博士前期課程1年生の高橋達也さん、尾崎良太郎准教授、門脇一則教授が「The 6th International Conference on Electrical, Control and Computer Engineering (InECCE2021)」 にて「 Best Paper Award 」 を受賞しました【8月23日(水)】

 令和3年8月23日(月)、University Malaysia PahangによりZoomでオンライン開催された「The 6th International Conference on Electrical, Control and Computer Engineering (InECCE2021)」において、愛媛大学大学院理工学研究科電子情報工学専攻の弓達新治助教、玉田亮介さん(博士前期課程2021年3月修了)、博士前期課程1年生の高橋達也さん、尾崎良太郎准教授、門脇一則教授が「Best Paper Award」を受賞しました。受賞した研究のテーマは、エレクトロスプレーとストリーマ放電の交互発生による汚染水処理です。

 
 水中の有害物質分解に放電処理が有用であることが知られています。しかしながら、水中、特に導電率の高い汚染水中での放電には、非常に大きな電圧が必要であることから技術的困難を伴います。弓達助教らは、電気の力により水をミスト状にした上で放電を発生させることで、上記問題の解決に取り組みました。
 本研究では、1本の注射針電極を用いて、エレクトロスプレー法による液滴群形成とストリーマ放電進展を交互におこないました。エレクトロスプレーとストリーマの発生を時間制御することで、液滴が放電に曝され、液滴中の難分解物質が分解されました。
 
 今回受賞したBest Paper Awardは、国際会議InECCE2021において発表された103件の論文から、特に優秀と認められる3件の論文に授与される賞です。本研究が提案する新たな汚染水処理方法が、上記国際会議のsustainable energy and power electronics分野において評価され、受賞に至りました
 
受賞対象論文
Shinji Yudate, Ryosuke Tamada, Tatsuya Takahashi, Ryotaro Ozaki, Kazunori Kadowaki
Timing Control of Streamer Initiation and Electrospray Generation for Waste Water Treatment