令和3年9月3日(金)イギリス・Surrey大学主催でオンライン開催された「15TH INTERNATIONAL CONFERENCE ON MID-INFRARED OPTOELECTRONIC MATERIALS AND DEVICES・国際会議において、大学院理工学研究科博士前期課程電子情報工学専攻電気電子工学コース2年生の奥嶋正浩さんが「Molecular Beam Epitaxy of GaNAsBi Nanowires emitting around 1300 nm」について発表し、Student Presentation Awardを受賞しました。
奥嶋さんの研究は、同所属2年生の吉川晃平さんと取り組んだ成果で、通信やセンサーで重要となる中赤外域で動作するナノスケール光材料を開発しました。広く用いられるGaAs材料にそれぞれ結晶の格子の大きさを拡大、縮小するBiとN元素を適切に導入することで高品質なナノスケールの針状結晶:GaNAsBiナノワイヤを作製しました。これによりその動作帯を中赤外域に拡張、特にファイバー光通信で重要となる波長1300nmでの発光観測に成功しました。
この二人の研究成果はイギリス・シェフィールド大学とスウェーデン・リンショピン大学との共同研究として最近学術論文誌Applied Physics Express誌に採択され、同誌オンライン上で10月22日に速報されました。
令和3年8月23日(月)、University Malaysia PahangによりZoomでオンライン開催された「The 6th International Conference on Electrical, Control and Computer Engineering (InECCE2021)」において、愛媛大学大学院理工学研究科電子情報工学専攻の弓達新治助教、玉田亮介さん(博士前期課程2021年3月修了)、博士前期課程1年生の高橋達也さん、尾崎良太郎准教授、門脇一則教授が「Best Paper Award」を受賞しました。受賞した研究のテーマは、エレクトロスプレーとストリーマ放電の交互発生による汚染水処理です。
今回受賞したBest Paper Awardは、国際会議InECCE2021において発表された103件の論文から、特に優秀と認められる3件の論文に授与される賞です。本研究が提案する新たな汚染水処理方法が、上記国際会議のsustainable energy and power electronics分野において評価され、受賞に至りました
受賞対象論文
Shinji Yudate, Ryosuke Tamada, Tatsuya Takahashi, Ryotaro Ozaki, Kazunori Kadowaki
Timing Control of Streamer Initiation and Electrospray Generation for Waste Water Treatment