大学院理工学研究科博士前期課程2年生の小山竣也さんが「第42回希土類討論会学生講演賞」を受賞しました【5月15日(金)】

令和8年5月14日(木)・15日(金)に東京都タワーホール船堀で開催された日本希土類学会 第42回希土類討論会において、大学院理工学研究科博士前期課程2年生の小山竣也さんが「第42回希土類討論会学生講演賞」を受賞しました。

発表題目は「NH3改質型PCECを志向したNi-BaCe0.4Zr0.4Y0.2O3(BCZY)アノード多孔体の特性評価」です。NH3(アンモニア)改質型プロトン伝導性電気化学セル(PCEC)の実用化に向け、アノード材料として用いられるNi-BCZY多孔体の特性について評価を行いました。本研究では、材料の構造や性能に着目し、PCECの高効率化に資する知見を得ています。

本発表は、学生による全講演の中でも内容および研究の完成度が高く評価され、学生講演賞に選出されました。

受賞のURL:https://www.kidorui.org/discussion.html

                         表彰状をもつ小山さん

大学院理工学研究科博士前期課程1年生の福留颯太さんが「第42回希土類討論会学生講演賞」を受賞しました【5月15日(金)】

令和8年5月14日(木)・15日(金)に東京都タワーホール船堀で開催された日本希土類学会 第42回希土類討論会において、大学院理工学研究科博士前期課程1年生の福留颯太さんが「第42回希土類討論会学生講演賞」を受賞しました(共同研究者:理工学研究科 藤﨑真広、山浦弘之、山口修平、八尋秀典)。

発表内容は「水素還元法によるCeFeO3の合成と形成メカニズムの考察」です。CeFeO3は合成の難易度が高いペロブスカイト型酸化物で、合成の報告は数例しかありません。福留颯太さんらは水素を用いた還元的な方法で高純度のCeFeO3が合成できることを発見し、そのメカニズムを明らかにしました。

学生による全講演の中で発表内容が高いレベルにあると判断され、学生講演賞に選出されました。

受賞のURL:https://www.kidorui.org/discussion.html

  

                        表彰状をもつ福留さん

大学院理工学研究科博士前期課程2年生の橋一輝さんが日本金属学会から優秀ポスター賞を受賞しました【3月12日(木)】

令和8年3月12日に千葉工業大学で開催された公益社団法人 日本金属学会2026年春期講演大会において、大学院理工学研究科博士前期課程2年生の橋一輝さんが優秀ポスター賞を受賞しました(共同研究者:理工学研究科 小林千悟、岡野聡)。

発表内容は「Ti-4Mo-3O合金のα”相スピノーダル分解とα+β不連続析出の抑制」です。現在、外科手術用のハサミを軽量・非磁性なチタン合金で作製することが望まれていますが、その実現のためにはさらなる合金の高硬度化が必要となります。橋さんは、チタンにモリブデンと酸素を添加したTi-4Mo-3O合金を作製し、その結晶構造を制御することによって高硬度化に成功しました。その功績が認められ、220件のポスター講演の中から優秀ポスター賞(13件)に選出されました。     

               

工学部工学科の西本衣智子さんが日本金属学会から奨学賞を受賞しました【3月24日(火)】

令和8年3月24日に、公益社団法人 日本金属学会及び日本鉄鋼協会より、工学部工学科材料デザイン工学コースの西本衣智子さんが奨学賞を受賞しました。                                                 本賞は材料工学ならびにその周辺分野において人格学業ともに優秀な者に送られる賞です。

          

工学部工学科の渡部公規さんが軽金属学会中国四国支部から奨励賞を受賞しました【3月24日(火)】

令和8年3月24日に、一般社団法人 軽金属学会中国四国支部より、工学部工学科材料デザイン工学コースの4回生渡部公規さんが奨励賞を受賞しました。                                                         本賞は軽金属に関する優れた研究及び人格学業ともに優秀な者に送られる賞です。

          

 

大学院理工学研究科理工学専攻機能材料工学機能材料工学分野博士前期課程2年生の小川凌平さんが第31回一般社団法人溶接学会四国支部講演大会において優秀発表賞を受賞しました【3月6日(金)】

令和8年3月6日、大学院理工学研究科理工学専攻産業基盤プログラム機能材料工学分野博士前期課程2年生の小川凌平さんが、第31回一般社団法人溶接学会四国支部講演大会において「優秀発表賞」を受賞しました。
受賞した講演題目は「Ti含有溶接金属におけるフェライト組織形成に及ぼすシールドガス組成および冷却速度の影響」です。

近年、橋梁や海洋構造物などの大型鋼構造物において、溶接部のさらなる高靭性化が求められています。大型鋼構造物に使用される低炭素鋼溶接金属では、溶接後の凝固・冷却過程においてオーステナイト粒界から生成する粗大な粒界フェライトやラス状のフェライト組織が生成し、それが靱性低下の原因となります。この問題を解決するため、アシキュラーフェライトの生成とそれらが絡みあうインターロッキング構造の形成を利用した高靭化が行われています。小川さんは、溶接時に使用するシールドガスの組成と供給方法、および、溶接後の冷却速度を変化させて溶接を行い、アシキュラーフェライト生成の有無と介在物密度を測定し、インターロッキング形成に必要な介在物密度とアシキュラーフェライトの大きさの関係性を見出しました。
本研究結果は、溶接時の適切なシールドガス組成と溶接後の冷却速度の選択につながるもので、溶接構造物の信頼性向上に大きくつながります。

小川さんの発表の際の声量と話す早さ、スライドのわかりやすさ、質疑応答での適切な回答および研究成果の社会的波及効果が評価されたため、今回の受賞に至りました。

ゴールドルビーガラスペン特別展示会&WORKSHOPを開催します【3月20日(金)-3月22日(日)】

令和8年3月20日(金)から22日(日)にかけて、上人坂にあるひみつジャナイ基地にて「ゴールドルビーガラスペン特別展示会&WORKSHOP」を開催します。

開催期間中は、太陽電池廃パネルガラスアップサイクルによる、愛媛大学工学部で開発したゴールドルビーガラス(GRG)で制作したガラスペンを展示するほか、ガラスペンを使って文字入れをする栞、および、リサイクルガラスを用いたフィンランド伝統装飾品「ヒンメリ」を手作りするワークショップも実施いたします。
また、開催期間中には、会場のひみつジャナイ基地に面した上人坂で「一遍上人御生誕地 宝厳寺×道後温泉まつりいっぺん花祭り」などのイベントも開催しております。

是非この機会にお立ち寄りください。皆様のご来場をお待ちしています。

 

【開催期間】令和8年3月20日(金)~ 令和8年3月22日(日)
      開館時間 11:00~17:00

【開催場所】ひみつジャナイ基地(〒790-0837 愛媛県松山市道後湯月町2-41)
      ※駐車場は台数に限りがございますので、なるべく公共交通機関でお越しください。

【ワークショップ】
◆ お守り栞
  実施期間:3月20日(金)から3月22日(日)までの3日間
  実施場所:宝厳寺本堂 および ひみつジャナイ基地

  イラストレーターのせだゆりかさんや、だるま作家‧絵師の富久ちえりさんのオリジナルイラストが入った栞に、ガラスペンで
  なぞり書きする手作りの栞を作ってみませんか

◆ヒンメリ
 実施期間:3月20日(金)から3月21日(土)までの2日間
 実施場所:ひみつジャナイ基地

  ヒンメリ作家の山本眞希さんが自ら育てたライ麦わらと、リサイクルガラスの花びらを使って、フィンランド伝統装飾品の
  「ヒンメリ」をつくりませんか

【「ゴールドルビーガラス」とは】
日本最古と言われる道後温泉のシンボルでもある道後温泉本館には、赤いギヤマン(ガラス)を使用した塔屋「振鷺閣」があります。これは、松山城の城大工棟梁家系の坂本又八郎が建物設計し、道後湯之町初代町長の伊佐庭如矢が明治27年に改築したと伝えられています。
愛媛大学材料スコープ工学研究室は、太陽電池廃パネルガラスを主原料に用いたサステナブルな赤いギヤマン「ゴールドルビーガラス(GRG)」を開発しました。
このゴールドルビーガラスは、GRG靴箱キーホルダープロジェクトチーム(愛媛大学材料スコープ工学研究室、道後温泉誇れるまちづくり推進協議会、宗友福祉会うさぎ堂、道後温泉事務所)により制作された道後温泉本館内靴箱キーホルダーに使用されております。

【お問い合わせ先】
愛媛大学材料スコープ工学研究室
愛媛大学工学部工学科 材料デザイン工学コース 教授 武部 博倫
メール takebe.hiromichi.mk@ehime-u.ac.jp

 

詳細は以下のチラシをご参照ください。
PDF版は以下からご覧いただけます。

◆ゴールドルビーガラスペン特別展示会&WORKSHOP(PDF 418KB)

◆一遍上人御生誕地 宝厳寺×道後温泉まつりいっぺん花祭り(PDF 4,178KB)

大学院理工学研究科博士後期課程2年生のDankyi Benedicta ObenewaaさんがThe 23rd Awaji International Forum on Infection and Immunity(第23回あわじ感染と免疫国際フォーラム)において「Poster Award」を受賞しました【9月12日(金)】

本フォーラムは令和7年9月10日(水)~12日(金)、淡路夢舞台国際会議場にて開催され、日本を代表する感染症学・免疫学の国際学会として20年以上の歴史を誇ります。最優秀ポスター発表に贈られる本賞は、参加者の投票によって決定され、今回、大学院理工学研究科博士後期課程2年(プロテオサイエンスセンター(PROS)マラリア研究部門)の Dankyi Benedicta Obenewaa(デンチ ベネディクタ オベネワー)さんを含む2名に授与されました。

Dankyiさんの発表演題は、“Antibody Response to PfEMP1 Domains Associated with Clinical Malaria Protection in Burkinabe Children Under Five”(ブルキナファソの5歳以下の子供における臨床マラリア抵抗性に関連するPfEMP1ドメインの抗体応答)であり、高島英造教授の指導のもと取り組んだ研究成果です。

マラリア原虫に繰り返し感染することで、症状を示さず重症化や死亡に至らない「マラリア抵抗性」が成立します。この事実はマラリアワクチンの理論的可能性を支える根拠の一つです。しかし、マラリア原虫は約5,400種類のタンパク質を持ち、抵抗性に寄与する抗体の標的分子を特定することは容易ではありません。私たちは、原虫感染赤血球の表面に発現する多様性に富むタンパク質PfEMP1に注目し、271種類すべてを世界に先駆けてコムギ無細胞系で発現させることに成功しました。

流行地では通常、5歳前後までにマラリア抵抗性が獲得されますが、反対に、5歳未満の子供たちはマラリアの主要な犠牲者となっています。Dankyiさんは、ブルキナファソの5歳以下の子供の血液サンプルを用いてPfEMP1に対するIgG、IgM抗体応答を測定し、マラリア臨床データと比較解析することで、マラリア抵抗性に重要なPfEMP1抗原を網羅的に特定することに成功しました。

この成果は、マラリア抵抗性の分子メカニズムの解明に大きく近づくとともに、次世代マラリアワクチン開発に向けた新たな道を切り拓くものです。今回の受賞は、博士課程の学生による研究成果が国際的に高く評価された証であり、今後のさらなる活躍が期待されます。

受賞したDankyiさん

大学院理工学研究科博士後期課程3年生の光井和輝さんが「第58回(2025年春季)応用物理学会講演奨励賞」を受賞しました【9月7日(日)】

令和7年9月7日に、大学院理工学研究科 機能材料工学分野 博士後期課程3年生の光井和輝さんが、第58回(2025年春季)応用物理学会講演奨励賞を受賞しました。

「応用物理学会講演奨励賞」は、応用物理学会の春秋講演会において、応用物理学の発展に貢献しうる優秀な一般講演論文を発表した若手会員の功績を称えることを目的に設けられた賞です。一般口頭講演総数の1.5%以内を限度として選び、推薦理由を付して理事会に推薦されます。

今回光井さんが受賞した講演題目は、「フッ素添加で実現するFe3O4−Bi2O3−B2O3ガラスの室温n型伝導」で、第58回(2025年春季)応用物理学会にて光井さんが発表しました。

一般に、絶縁体として知られているガラスに電子ドーピングができることを示し、すべて汎用元素から成る組成で、半導体並の電気伝導性を示す酸化物ガラスを実現したことが主な受賞理由です。

 

【プレスリリース】二次電池の電極内で分子イオンPF6-は単原子イオンLi+よりも高速に移動する【8月22日(金)】

「分子イオン電池」の急速充放電特性のポテンシャルの高さを実証

愛媛大学理工学研究科吉村彩特任講師(研究当時、現:大阪公立大学 講師)と御崎洋二教授は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)と大阪公立大学工業高等専門学校と共同で、二次電池の電極内において、分子性イオンであるヘキサフルオロリン酸イオン(PF6)が単原子イオンであるリチウムイオン(Li+)よりも速く移動することを実験的に明らかにしました。

充放電により繰り返し利用できる二次電池として現在広く使われているリチウムイオン電池では、Li+を電荷担体として用います。しかし、イオン半径の小さい単原子イオンであるLi+は電解液中で溶媒分子と強く相互作用するために移動速度が低くなることが知られています。一方、分子性のイオンは溶媒との相互作用が弱く、電解液中はもとより固体状の電極内においてもLi+に比べて動きやすいと予想できます。しかし、分子イオンであるPF6は陰イオンであるため、その動きやすさを陽イオンであるLi+と直接比較することはできず、その検証は困難でした。

今回、陽イオンと陰イオンのどちらの授受も可能という特徴を持つ高分子材料を電極として用いることで、Li+とPF6の動きを評価しました。その結果、固体状の電極内においても、分子性のイオンであるPF6の方が単原子イオンであるLi+よりも速く動くことが確かめられました。この結果から、産総研が考案した分子性のイオンを電荷担体として用いる「分子イオン電池」は、リチウムイオン電池などに比べて急速充放電特性に高いポテンシャルを持つことが期待されます。この研究成果の詳細は、2025年7月25日に「ChemSusChem」に掲載されました。

詳細はこちらからご覧ください。(愛媛大学HPへジャンプします。)