「第32回 観てさわって 科学、体験2025フェスティバル」を開催しました【11月8日(土)~9日(日)】

令和7年11月8日(土)・9日(日)の2日間、愛媛大学工学部では、児童・生徒を対象に「第32回 観てさわって 科学、体験2025フェスティバル」を開催しました。期間中、約2,000名の来場者にご参加いただき、大盛況のうちに終了しました。

本フェスティバルは、平成6年度に第1回が開催され、令和2年度から令和4年度は新型コロナウイルスの影響により中止となりましたが、今年度で32回目を迎える伝統あるイベントです。科学や技術に興味を持ち、将来、世界で活躍する科学者や技術者を目指す子どもたちのきっかけとなることを目的にしています。

今年のイベントでは、「ミクロワールド大発見」や「紙コップで光の万華鏡を作ろう!」、「LEGOロボット組み立て体験」、「ドローン操作体験」、「模型飛行機教室」など、全20種類の体験型展示ブースを設置しました。地域の子どもたち及び保護者の方々に、自然科学や工学の楽しさ、ものづくりの魅力を実際に体験していただきました。

参加者の中には、完成した模型飛行機や風力発電模型などを手にし、「楽しかった!」と笑顔で帰る姿が多く見られ、とても印象的でした。

今後も本フェスティバルでは、さまざまな展示や体験型実験を通じて、参加者の科学への理解を深め、家族で楽しめる時間を提供できるよう努めてまいります。

 
                   ブース体験

令和7年度エンジニアリングモールシンポジウムを開催しました【11月10日(月)】

令和7年11月10日(月)、愛媛県県民文化会館にて、令和7年度エンジニアリングモールシンポジウムを開催しました。

エンジニアリングモールとは、地域の持続的な産業振興を駆動するため活動している4つの工学部附属センター(船舶海洋工学センター、工機能材料センター、社会基盤iセンシングセンター、環境・エネルギー工学センター)が、地域の知識・技術・人材育成を担い、産官金民学連携を推進するために構築されたオープンイノベーション型プラットフォームです。

本シンポジウムは、愛媛大学工学部エンジニアリングモールによる主催のもと、学チャレ合同会社が運営し、今回初めて開催されました。

シンポジウムには、エンジニアリングモールの各センターの構成員を兼任する理工学研究科工学系の教員、および、その教員が指導する理工学研究科学生が参加し、研究内容を発表するポスターが計85件出展されました。
また、エンジニアリングモールの各センターとの関連が深い県内企業による、研究紹介のポスターが計30件出展されました。

シンポジウムは、森脇亮工学部長の挨拶ではじまり、前半では教員および学生、後半では企業によるポスターセッションが行われ、中原真也工学系長特別補佐(エンジニアリングモール担当)の挨拶で閉会となりました。さらに引き続き、黄木景二副工学部長の乾杯の挨拶で交流会も開催されました。参加者は、活気に満ちた会場で、研究分野や産学の隔たりなくそれぞれ知見を深めました。

なお、参加者数は、企業様から62名、学生173名および教員30名でした。
多数の方にご参加をいただき、ありがとうございました。

 
                  森脇学部長の挨拶


    学生ポスターセッションの様子

 
                企業ポスターセッションの様子


    中原工学系長特別補佐の挨拶

 
    黄木副工学部長の乾杯の挨拶            交流会の様子

大学院理⼯学研究科博⼠前期課程2年の長田知樹さんが第60回地盤工学研究発表会で「優秀論文発表者賞」を受賞しました【9月5日(金)】

令和7年7⽉22日から24⽇に下関市で開催された地盤⼯学会主催の「第60回地盤⼯学研究発表会」において、地盤工学研究室に所属する大学院理⼯学研究科博⼠前期課程2年の長田知樹さんが「優秀論⽂発表者賞」を受賞しました。

本賞は、今後の地盤⼯学分野を担う若⼿技術者及び若⼿研究者の活性化、および研究意欲の向上を⽬的として設⽴された賞であり、発表内容、発表技術、発表時間、質疑応答において優れた発表を⾏った35歳以下の技術者及び研究者に贈られます。

長田さんが発表した論⽂題⽬は、「異なる排水条件下で繰返しせん断された砂の再圧密時体積ひずみ特性」です。この研究では、間隙水圧消散工法による液状化対策を施した際の地盤沈下量の評価手法の確立を目的として、繰返し三軸試験が実施されました。排水条件の違いによる体積ひずみ特性を明らかにした点が評価され、今回の受賞につながりました。

賞状
受賞した長田さん

「建築・社会デザインコース設立記念/伊東豊雄先生客員教授就任記念講演会」を開催しました【11月1日(土)】

令和7年11⽉1⽇(⼟)、愛媛⼤学⼯学部において「建築・社会デザインコース設⽴記念/伊東豊雄先⽣客員教授就任記念講演会」を開催し、学⽣や教職員、建築関係団体、地域住⺠など約200名が参加しました。

本講演会は、本学⼯学部に新設された「建築・社会デザインコース」の設⽴を記念するとともに、世界的建築家である伊東豊雄⽒の愛媛⼤学客員教授就任を祝して実施したものです。 建築を通じて地域社会と共に新しい価値を創造していくことを⽬的とし、愛媛県他、建築関連団体などの協⼒のもと開催されました。

開会にあたり、仁科弘重学⻑の挨拶の後、⽇本建築学会会⻑の⼩野⽥泰明⽒(東北⼤学⼤学院教授)による講演が⾏われ、人口減に苦しむ日本における地域に根差した建築教育の意義と学会・大学・実務が連携する重要性が示されました。続いて、愛媛大学大学院理工学研究科環境建設⼯学講座⻑の三宅洋教授より、新コースの説明を⾏いました。

その後、伊東豊雄⽒による基調講演が⾏われ、「瀬⼾内から次代の建築や⽣活を考える」 をテーマに、戦後の瀬⼾内のモダニズム名建築群の成り⽴ちからはじまり、愛媛県今治市⼤三島における実作や活動の紹介、最近の国内の代表的な建築事例を交えながら、地⽅だからこそ出来る建築や⽣活の在り⽅について語られ、参加者は熱⼼に⽿を傾けていました。

講演終了後に、建築・社会デザインコースより伊東豊雄氏に感謝状を贈呈し、伊東豊雄氏より建築・社会デザインコースにサイン⼊り著書「誰のために 何のために 建築を つくるのか」と「この社会に、建築は、可能か」をご寄贈頂きました。頂いた著書は学⽣教育に活⽤いたします。
また、「卒業設計 伊東豊雄賞」を新たに設⽴することが発表されました。 本賞は、伊東豊雄氏の建築思想と創造性に学び、 地域や社会に新しい価値をもたらす学⽣の挑戦を顕彰するものです。 初回の授与は、2029年度の卒業設計講評会において⾏う予定です。

第⼆部のパネルディスカッションでは、伊東豊雄⽒、⼩野⽥泰明⽒に加えて、愛媛県観光スポーツ⽂化部⽂化局⻑の⻘野陸⽒と、建築・社会デザインコースの教員である愛媛大学大学院理工学研究科環境建設工学の⽮野寿洋准教授が登壇し、「愛媛・瀬⼾内の可能性・魅⼒について」や「愛媛⼤学の建築教育に期待すること」 について活発な意⾒交換が⾏われました。特に愛媛⼤学の建築教育への期待として、ものづくりの重要性やより良い建築をつくろうとする⾏政職員の輩出があげられました。 閉会にあたり、森脇亮⼯学部⻑から、「この講演会が、建築教育と地域の未来を結ぶ新たな出発点となることを願っています」との挨拶がありました。

愛媛⼤学⼯学部では、今後も地域と協働し、持続可能で創造的な社会の実現に貢献する教育・研究活動を推進してまいります。

  

第4回愛媛デジタルツインフォーラムを開催しました【10月17日(金)】

愛媛デジタルツインフォーラムは、愛媛地区におけるデジタルツインの現状や課題を知り、デジタルツインを発展・普及させるための連携を模索することを目的に開催しております。

今回は、「建築・まちづくりの未来」をテーマに、愛媛地区内外から当該分野に造詣の深い講師の方、また地元の学生・生徒さんをお招きして、ご講演いただきました。

フォーラムの前半では、愛媛県内の学生等によるデジタルツインを利用した活動・研究や、文化財保存のための3Dキャプチャ取り組み事例、3Dデジタル都市モデルの利活用についての講演がありました。フォーラム後半では、令和8年度より工学部に新しく設置される「建築・社会デザインコース」に関連して、愛媛県在住の建築家から建築分野のデジタル利活用についての講演がありました。

また、フォーラムの第2部で懇談会と並行して高校生向けに実施した工学部建築・社会デザインコース個別懇談会では、建築・社会デザインコースへの進学を考えている高校生からの熱心な質問に、工学部の教員が丁寧に対応しました。

      

愛媛大学今治サテライトを設置しました【10月1日(水)】

愛媛大学今治サテライトは、海事産業の集積地である今治市と愛媛大学が連携し、地域課題の解決と次世代人材の育成を目的とした拠点です。

今治サテライトは、地域協働部門と海事産業部門の2つの機能を併せ持つハイブリッド型の拠点として今後、教職員及び工学部海事産業特別コースの学生の常駐や、地域企業との共同研究などを通じて、地域共創の実現を目指してまいります。

愛媛大学今治サテライトの除幕式については、こちらからご覧ください。(全学Webサイトへ移動します。)

令和7年電気学会 基礎・材料・共通部門大会において愛媛大学理工学研究科(工学系)の関係者5名が受賞しました【9月4日(木)】

令和7年9月3日(水)から5日(金)にかけて、芝浦工業大学豊洲キャンパスにて開催された、令和7年電気学会 基礎・材料・共通部門大会において、基礎・材料・共通部門特別賞などの表彰式が執り行われ、愛媛大学理工学研究科(工学系)の関係者5名が受賞しました。

同一機関から同時に複数名が受賞するということは異例であり、今回、愛媛大学が快挙を成し遂げました。
これは、絶縁材料および放電パルスパワー分野における本学の研究活動が高く評価されたことを示すものです。

受賞者は以下の通りです。
 
基礎・材料・共通部門特別賞 学術・貢献賞 井堀 春生 教授
基礎・材料・共通部門特別賞 感謝状    門脇 一則 教授
基礎・材料・共通部門特別賞 感謝状    尾﨑 良太郎 教授
電気学会 優秀論文発表賞         前畑 真由(理工学研究科 博士前期課程修了生(令和7年3月))
基礎・材料・共通部門 優秀論文発表賞   松田 遼 (理工学研究科 博士前期課程2回生)

表彰式の様子(左上から順に井堀教授、門脇教授、尾崎教授、松田さん、前畑さん)

工学部広報誌「Shake Hands Vol.10」を発刊しました【令和7年10月10日】

工学部広報誌「Shake Hands」の最新号、Vol.10を発刊しました。

最新号では、表紙応用化学・高井和幸教授のコラムが掲載されており、研究室紹介では情報工学・梶原智之准教授の自然言語処理研究室(梶原研)をご紹介しております。
また、恒例のエヒメジソンでは2名の工学部の教員が、研究内容を紹介しております。

「Shake Hands」は工学部本館玄関でも配布しておりますので、是非、お手に取ってご覧ください。

最新号・バックナンバーはこちらからご覧ください。

【掲載内容】

表紙コラム:「楽しい時間」 応用化学講座 高井 和幸 教授

研究室紹介:自然言語処理研究室(梶原研) 情報工学講座 梶原 智之 教授

エヒメジソン:
「海を守り、次世代を守る。MP(マイクロプラスチック)研究の最前線」 環境建設工学講座 日向 博文 教授

「高密度プラズマが拓く、資源と環境の未来」 機械工学講座 向笠 忍 教授

えひめ海事産業協働コンソーシアム及び海事産業特別コース設置記念シンポジウムを開催しました【9月26日(金)】

令和7年9月26日(金)、今治地域地場産業振興センターにおいて、えひめ海事産業協働コンソーシアム及び愛媛大学工学部海事産業特別コースの設置を記念した「海事産業×地域(海事都市・今治)×大学(愛媛大学)連携シンポジウム2025 〜知と技術の融合で拓く海事都市今治の未来〜」を開催しました。

コンソーシアム参加企業、今治地域の造船・舶用企業、自治体関係者、本学教職員など約100人が参加しました。

開会にあたり、仁科弘重愛媛大学長及び徳永繁樹今治市長から挨拶があり、今治を拠点とした海事産業と大学、地域との連携強化への期待が述べられました。続いて、森脇亮愛媛大学工学部長から海事産業特別コース設置の趣旨説明が行われました。

仁科学長による開会の挨拶
徳永市長による開会の挨拶
森脇工学部長による趣旨説明

 

第1部では、二宮崇教授(愛媛大学工学部)から「スーパーコンピュータとAIで広がる海事産業の可能性」と題した講演、また、田村顕洋氏(四国運輸局長)から「海事産業における国の取組み」についての講演が行われ、参加者は最新の研究・行政の動向に理解を深めました。

二宮崇教授による講演
田村顕洋氏による講演

 

第2部では、「次世代を担う人材像と目指す海事人材育成エコサイクルとは」をテーマに、森克司氏(株式会社新来島どっく 代表取締役社長)、檜垣彰英氏(今治造船株式会社 執行役員)、本宮英治氏(BEMAC株式会社 専務取締役 グループCTO)、長野幸治氏(今治市産業部長)、松下正史教授(愛媛大学今治サテライト長・工学系長特別補佐)の5名が登壇し、産官学それぞれの立場から意見を交わしました。

パネルディスカッションの様子

 

閉会にあたり、菅規行愛媛県副知事より、今後の海事人材育成や地域産業発展に向けたさらなる連携への期待が示されました。 

菅規行愛媛県副知事による閉会の挨拶

 

本シンポジウムを通じて、大学・地域・産業界が一体となった人材育成と研究推進の重要性が共有され、海事都市・今治の未来を拓く新たな一歩となりました。

「第32回 観てさわって 科学、体験2025フェスティバル」を開催します【11月8日(土)~9日(日)】

児童・生徒を対象に、体験を通じて「自然科学・工学」の面白さや「ものづくり」のすばらしさを感じていただき、将来、世界で活躍する科学者や技術者を目指していただくことを目的として「科学、体験2025フェスティバル」を下記のとおり開催します。

顕微鏡を使っての観察や、オリジナルキーホルダーの作成、ドローン操作、模型飛行機体験、LEGOロボットの組立体験など、様々な企画をご用意しております。

是非、ご家族でご参加ください!

※詳細は、こちらの「ガイドブック2025」からご覧ください。(PDF 1,579KB)
 

日  時: 令和7年11月8日(土) 10時00分〜16時00分
      令和7年11月9日(日) 10時00分〜16時00分
      (※両日、15時30分受付終了)

会  場: 愛媛大学共通講義棟C(松山市文京町3番 愛媛大学内)

駐車場 : 無し
      ※公共交通機関をご利用下さい。
       (最寄り駅 伊予鉄道市内電車 環状線「松山赤十字病院前」下車)

主  催: 愛媛大学工学部・社会共創学部

共  催: 四国電力株式会社

特別協賛: 株式会社伊予銀行、今治造船株式会社

協  賛: 一般社団法人 電気学会四国支部、一般社団法人 照明学会四国支部、公益社団法人 土木学会四国支部愛媛地区、
      公益社団法人 応用物理学会中国四国支部

後  援: 愛媛県教育委員会、松山市教育委員会、公益社団法人 日本化学会中国四国支部