大学院理工学研究科の神野雅文教授が実行委員長を務めたDPS2025(第46回国際ドライプロセスシンポジウム)が令和7年度MICE地元誘致懇談会「誘客貢献賞」を受賞しました【12月15日(月)】

令和7年12月15日(月)、愛媛県県民文化会館にて開催された令和7年度MICE地元誘致懇談会にて、大学院理工学研究科の神野雅文教授が実行委員長として開催したDPS2025(第46回国際ドライプロセスシンポジウム)が「誘客貢献賞」を受賞しました。

MICEとは、「Meeting(企業系会議、研修、セミナー)」「Incentive Travel(企業の報酬研修旅行)」「Convention Conference(大会、学会、国際会議)」「Exhibition(展示会、見本市、イベント)」を指す、ビジネスイベントの総称です。

神野先生は、令和7年11月13日から14日にかけて松山市立子規記念博物会にて開催された「DPS2025(第46回国際ドライプロセスシンポジウム)」に実行委員長として企画・準備・運営に携わり、本シンポジウムの開催が、松山市の観光・物産振興及び愛媛県におけるコンベンションの振興、地域経済の活性化、さらには子規記念博物館の新しい利用形態の開発に寄与したと評価されたことにより、今回の受賞へと至りました。

懇談会では、公益財団法人松山観光コンベンション協会の大塚岩男会長から神野先生へ表彰状が授与された後、神野先生によるDPS2025のMICE開催報告が行われました。開催報告においては、神野先生から、DPS2025の開催にご協力いただいた学内外の関係者への感謝の言葉と、松山市内、特に子規記念博物館を利用した道後エリアでの学術集会の開催における利便性及び今後の発展的可能性について述べられました。

 
       表彰式の様子             大塚会長と神野先生の記念写真

 
   神野先生によるMICE開催報告        大塚会長、受賞者(神野先生は左から4人目)、
                               野志克仁松山市長による集合写真

 
    授与された砥部焼の表彰楯

愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)カウンシルを開催しました【12月15日(月)】

令和7年12月15日(月)、令和7年度愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)カウンシルを開催しました。本カウンシルは、愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)(工学部を含む)における工学系人材の育成を促進し、地域との密接な連携を築き、地域ステークホルダーから研究科(工学系)の教育・研究・社会活動などに関する率直な意見と提言を受け、将来の展望に寄与することを目的としています。

本会議には、外部委員13名と理工学研究科役職者11名が対面とオンラインのハイブリッド形式で参加しました。冒頭では、森脇亮工学部長・工学系長から、愛媛大学工学部のビジョンについて説明があり、続いて、令和8年度から設置される海事産業特別コースおよび建築・社会デザインコース、今治サテライトの設置と海事産業における産官学連携の推進、PBL活動、就職状況、工学部支援基金をはじめとする各種支援基金等、今年の工学部・理工学研究科(工学系)の現状や各種活動に関する説明が行われました。

最後に、本学の取り組みに対する理解を深めていただいた上で、外部委員の皆様から工学部の活動に関する意見や要望が一人一人述べられ、それに対して担当教員が回答を行いました。産学官の外部委員が一堂に会し、それぞれの視点からの意見交換が行われ、有意義な時間となりました。

今回得た貴重なご意見等については、工学系教授会で情報共有され、今後の運営に活かされます。工学部・理工学研究科(工学系)は、これらの意見を元にして、地域で活躍する人材の育成や地域活性化への貢献に積極的に取り組んでまいります。

 

カウンシルの様子

インド共和国パニマラー工科大学と学術交流に関する協定書及び学生交流に関する覚書を締結しました【12月1日(月)】

令和7年12月1日(月)、愛媛大学工学部は、インド共和国のパニマラー工科大学と学術交流に関する大学間協定と学生交流に関する覚書を締結しました。
本年2月、インド共和国との経済交流促進のため愛媛県が実施した「インド経済交流ミッション」において、本学の板垣吉晃教授が、訪問団の一員として学術連携について協議するためパニマラー工科大学を訪問したことが契機となり、今回の協定締結に至りました。

協定により、両大学の交流を一層進めていくとともに、愛媛県とも連携をとりながら、地域の発展に貢献していくことを目指していきます。

協定署名後の記念撮影

令和7年度環境・エネルギー工学ミーティングを開催しました【11月27日(木)】

令和7年11月27日(木)、愛媛大学南加記念ホールにおいて、愛媛大学工学部附属環境・エネルギー工学センター主催の「令和7年度環境・エネルギー工学ミーティング」を対面で開催しました。なお、本ミーティングは愛媛県及び愛媛大学研究協力会カーボンニュートラル推進研究部会との共催です。
会場には、カーボンニュートラルに関する取り組みに関心のある企業の方々や、愛媛大学教職員並びに学生など約80人に参加いただきました。

ミーティングでは、はじめに、森脇亮工学部長から開会の挨拶がありました。

続いて、学外の講師2名による講演がありました。
まず、自然科学研究機構核融合研究所名誉教授および総合研究大学院大学名誉教授の西村新先生より、「カーボンニュートラルに向けた核融合エネルギーの開発の現状について」と題して、材料開発や技術統合の難しさに着目した中性子照射研究および核融合炉工学研究の現状と将来について、講演がありました。講演では、現内閣が掲げる17分野の重点投資の対象ともなっているフュージョンエネルギー(核融合)に関しても言及し、参加者の興味関心が一層集まりました。
次に、愛媛大学名誉教授の荒木孝雄先生より、「架空送電線のCNと発電におけるGX-Chokotto Guide-」と題して、架空送電線のカーボンニュートラル化の観点から、これからの発電における持続可能な社会像とGX実現に向けた課題について、講演がありました。荒木先生の教え子である西村先生の講演内容を踏まえて、講演の最後には、次世代育成やリカレント教育の重要性が強調されました。

講演の終了後は、愛媛大学E.U. Regional Commons(ひめテラス)1階のNP地域交流ルームにて、愛媛大学教職員および学生によるポスターセッションを行いました。ポスターの中には新居浜工業高等専門学校より出展されたものもあり、計27件の研究発表内容をまとめたポスターが並びました。研究分野が異なる教職員・学生が一堂に会して、環境・エネルギー工学という同じテーマのもと、それぞれ異なる知見からポスターセッションをするという貴重な機会のもと、学内外問わず参加者による活発なセッションが行われました。

最後に、愛媛大学附属環境・エネルギー工学センターのセンター長である中原真也教授より閉会の挨拶がありました。      

工学部附属環境・エネルギー工学センターは、今後も、環境やエネルギーに関わる技術開発及び人材育成に取り組んでまいります。

 
    森脇学部長による開会の挨拶            西村先生による講演

 
      荒木先生による講演               質疑応答の様子

   
     ポスターセッションの様子         中原センター長による閉会の挨拶

愛媛大学工学部附属高機能材料センターリカレント教育プログラムを開催しました【11月12日(水)】

令和7年11月12日(水)愛媛大学工学部にて、リカレント教育プログラムを実施し、関連企業、協力機関、大学関係者など約20人が参加しました。

今回実施したのは、愛媛大学工学部附属センター群エンジニアリングモール教育・研究共同利用施設(https://juerf.eng.ehime-u.ac.jp/)で管理されている共同利用分析機器を活用して、参加者のみなさまに新製品開発の基盤となる知識と技能を修得していただくためのプログラムです。

プログラムの前半では、高機能材料センターのセンター員であり、工学部附属 教育・研究共同利用施設 副施設長でもある阪本辰顕講師から挨拶と本講習会の開催の趣旨について説明があり、引き続き座学にて教育・研究共同利用施設で管理されている分析機器の一部について説明がありました。

プログラムの後半では、参加者が複数グループに分かれ、当施設の装置支援者である技術職員3名(本郷友哉・森雅美・藤岡昌治)の指導のもと、順番にX線回折装置・走査型電子顕微鏡・フーリエ変換赤外分光光度計を使用して実習を行いました。

参加者は実際に機器を使用し、結果を見ることで実際の業務における課題にどう活かせるかなどを積極的に議論して、とても充実した時間になりました。

    

「第32回 観てさわって 科学、体験2025フェスティバル」を開催しました【11月8日(土)~9日(日)】

令和7年11月8日(土)・9日(日)の2日間、愛媛大学工学部では、児童・生徒を対象に「第32回 観てさわって 科学、体験2025フェスティバル」を開催しました。期間中、約2,000名の来場者にご参加いただき、大盛況のうちに終了しました。

本フェスティバルは、平成6年度に第1回が開催され、令和2年度から令和4年度は新型コロナウイルスの影響により中止となりましたが、今年度で32回目を迎える伝統あるイベントです。科学や技術に興味を持ち、将来、世界で活躍する科学者や技術者を目指す子どもたちのきっかけとなることを目的にしています。

今年のイベントでは、「ミクロワールド大発見」や「紙コップで光の万華鏡を作ろう!」、「LEGOロボット組み立て体験」、「ドローン操作体験」、「模型飛行機教室」など、全20種類の体験型展示ブースを設置しました。地域の子どもたち及び保護者の方々に、自然科学や工学の楽しさ、ものづくりの魅力を実際に体験していただきました。

参加者の中には、完成した模型飛行機や風力発電模型などを手にし、「楽しかった!」と笑顔で帰る姿が多く見られ、とても印象的でした。

今後も本フェスティバルでは、さまざまな展示や体験型実験を通じて、参加者の科学への理解を深め、家族で楽しめる時間を提供できるよう努めてまいります。

 
                   ブース体験

令和7年度エンジニアリングモールシンポジウムを開催しました【11月10日(月)】

令和7年11月10日(月)、愛媛県県民文化会館にて、令和7年度エンジニアリングモールシンポジウムを開催しました。

エンジニアリングモールとは、地域の持続的な産業振興を駆動するため活動している4つの工学部附属センター(船舶海洋工学センター、工機能材料センター、社会基盤iセンシングセンター、環境・エネルギー工学センター)が、地域の知識・技術・人材育成を担い、産官金民学連携を推進するために構築されたオープンイノベーション型プラットフォームです。

本シンポジウムは、愛媛大学工学部エンジニアリングモールによる主催のもと、学チャレ合同会社が運営し、今回初めて開催されました。

シンポジウムには、エンジニアリングモールの各センターの構成員を兼任する理工学研究科工学系の教員、および、その教員が指導する理工学研究科学生が参加し、研究内容を発表するポスターが計85件出展されました。
また、エンジニアリングモールの各センターとの関連が深い県内企業による、研究紹介のポスターが計30件出展されました。

シンポジウムは、森脇亮工学部長の挨拶ではじまり、前半では教員および学生、後半では企業によるポスターセッションが行われ、中原真也工学系長特別補佐(エンジニアリングモール担当)の挨拶で閉会となりました。さらに引き続き、黄木景二副工学部長の乾杯の挨拶で交流会も開催されました。参加者は、活気に満ちた会場で、研究分野や産学の隔たりなくそれぞれ知見を深めました。

なお、参加者数は、企業様から62名、学生173名および教員30名でした。
多数の方にご参加をいただき、ありがとうございました。

 
                  森脇学部長の挨拶


    学生ポスターセッションの様子

 
                企業ポスターセッションの様子


    中原工学系長特別補佐の挨拶

 
    黄木副工学部長の乾杯の挨拶            交流会の様子

大学院理⼯学研究科博⼠前期課程2年の長田知樹さんが第60回地盤工学研究発表会で「優秀論文発表者賞」を受賞しました【9月5日(金)】

令和7年7⽉22日から24⽇に下関市で開催された地盤⼯学会主催の「第60回地盤⼯学研究発表会」において、地盤工学研究室に所属する大学院理⼯学研究科博⼠前期課程2年の長田知樹さんが「優秀論⽂発表者賞」を受賞しました。

本賞は、今後の地盤⼯学分野を担う若⼿技術者及び若⼿研究者の活性化、および研究意欲の向上を⽬的として設⽴された賞であり、発表内容、発表技術、発表時間、質疑応答において優れた発表を⾏った35歳以下の技術者及び研究者に贈られます。

長田さんが発表した論⽂題⽬は、「異なる排水条件下で繰返しせん断された砂の再圧密時体積ひずみ特性」です。この研究では、間隙水圧消散工法による液状化対策を施した際の地盤沈下量の評価手法の確立を目的として、繰返し三軸試験が実施されました。排水条件の違いによる体積ひずみ特性を明らかにした点が評価され、今回の受賞につながりました。

賞状
受賞した長田さん

「建築・社会デザインコース設立記念/伊東豊雄先生客員教授就任記念講演会」を開催しました【11月1日(土)】

令和7年11⽉1⽇(⼟)、愛媛⼤学⼯学部において「建築・社会デザインコース設⽴記念/伊東豊雄先⽣客員教授就任記念講演会」を開催し、学⽣や教職員、建築関係団体、地域住⺠など約200名が参加しました。

本講演会は、本学⼯学部に新設された「建築・社会デザインコース」の設⽴を記念するとともに、世界的建築家である伊東豊雄⽒の愛媛⼤学客員教授就任を祝して実施したものです。 建築を通じて地域社会と共に新しい価値を創造していくことを⽬的とし、愛媛県他、建築関連団体などの協⼒のもと開催されました。

開会にあたり、仁科弘重学⻑の挨拶の後、⽇本建築学会会⻑の⼩野⽥泰明⽒(東北⼤学⼤学院教授)による講演が⾏われ、人口減に苦しむ日本における地域に根差した建築教育の意義と学会・大学・実務が連携する重要性が示されました。続いて、愛媛大学大学院理工学研究科環境建設⼯学講座⻑の三宅洋教授より、新コースの説明を⾏いました。

その後、伊東豊雄⽒による基調講演が⾏われ、「瀬⼾内から次代の建築や⽣活を考える」 をテーマに、戦後の瀬⼾内のモダニズム名建築群の成り⽴ちからはじまり、愛媛県今治市⼤三島における実作や活動の紹介、最近の国内の代表的な建築事例を交えながら、地⽅だからこそ出来る建築や⽣活の在り⽅について語られ、参加者は熱⼼に⽿を傾けていました。

講演終了後に、建築・社会デザインコースより伊東豊雄氏に感謝状を贈呈し、伊東豊雄氏より建築・社会デザインコースにサイン⼊り著書「誰のために 何のために 建築を つくるのか」と「この社会に、建築は、可能か」をご寄贈頂きました。頂いた著書は学⽣教育に活⽤いたします。
また、「卒業設計 伊東豊雄賞」を新たに設⽴することが発表されました。 本賞は、伊東豊雄氏の建築思想と創造性に学び、 地域や社会に新しい価値をもたらす学⽣の挑戦を顕彰するものです。 初回の授与は、2029年度の卒業設計講評会において⾏う予定です。

第⼆部のパネルディスカッションでは、伊東豊雄⽒、⼩野⽥泰明⽒に加えて、愛媛県観光スポーツ⽂化部⽂化局⻑の⻘野陸⽒と、建築・社会デザインコースの教員である愛媛大学大学院理工学研究科環境建設工学の⽮野寿洋准教授が登壇し、「愛媛・瀬⼾内の可能性・魅⼒について」や「愛媛⼤学の建築教育に期待すること」 について活発な意⾒交換が⾏われました。特に愛媛⼤学の建築教育への期待として、ものづくりの重要性やより良い建築をつくろうとする⾏政職員の輩出があげられました。 閉会にあたり、森脇亮⼯学部⻑から、「この講演会が、建築教育と地域の未来を結ぶ新たな出発点となることを願っています」との挨拶がありました。

愛媛⼤学⼯学部では、今後も地域と協働し、持続可能で創造的な社会の実現に貢献する教育・研究活動を推進してまいります。

  

第4回愛媛デジタルツインフォーラムを開催しました【10月17日(金)】

愛媛デジタルツインフォーラムは、愛媛地区におけるデジタルツインの現状や課題を知り、デジタルツインを発展・普及させるための連携を模索することを目的に開催しております。

今回は、「建築・まちづくりの未来」をテーマに、愛媛地区内外から当該分野に造詣の深い講師の方、また地元の学生・生徒さんをお招きして、ご講演いただきました。

フォーラムの前半では、愛媛県内の学生等によるデジタルツインを利用した活動・研究や、文化財保存のための3Dキャプチャ取り組み事例、3Dデジタル都市モデルの利活用についての講演がありました。フォーラム後半では、令和8年度より工学部に新しく設置される「建築・社会デザインコース」に関連して、愛媛県在住の建築家から建築分野のデジタル利活用についての講演がありました。

また、フォーラムの第2部で懇談会と並行して高校生向けに実施した工学部建築・社会デザインコース個別懇談会では、建築・社会デザインコースへの進学を考えている高校生からの熱心な質問に、工学部の教員が丁寧に対応しました。