【プレスリリース】本学研究成果を活用したマイクロプラスチック向け粒子解析システムを発売【8月6日(水)】

赤外顕微鏡・赤外ラマン顕微鏡で粒子の質量と体積の迅速かつ正確な測定を世界で初めて実現

 

愛媛大学大学院理工学研究科の片岡智哉准教授らによる、プラスチック微粒子の質量と投影面積との幾何学的関係に関する研究成果が、島津製作所のマイクロプラスチック分析に特化した粒子解析システムに導入され、国内外で発売されることとなりました。

本製品は、赤外顕微鏡もしくは赤外ラマン顕微鏡の測定結果から、マイクロプラスチックの個数、サイズ、面積、体積、質量、成分などを短時間で算出できます。赤外顕微鏡・赤外ラマン顕微鏡でマイクロプラスチックの質量と体積を自動で解析できる分析計測機器は世界で初めてです。

詳細はこちらからご覧ください。(愛媛大学HPへジャンプします。)

◆ 本製品に関する研究論文

プラスチック微粒子の質量を精度よく推計-プラスチック微粒子の質量と投影面積の幾何学的関係を解明題名
:Geometric relationship between the projected surface area and mass of a plastic particle
(和訳)プラスチック粒子の質量と投影面積の幾何学的関係
著者:Tomoya Kataoka, Yota Iga, Rifqi Ahmad Baihaqi, Hadiyanto Hadiyanto, Yasuo Nihei
DOI:10.1016/j.watres.2024.122061
URL:
https://doi.org/10.1016/j.watres.2024.122061(論文情報について掲載している別サイトへジャンプします。)
https://www.ehime-u.ac.jp/data_relese/pr_20240719_eng/(愛媛大学HPの関連プレスリリースへジャンプします。)

◆ 本製品に関して詳しく知りたい方は以下も併せてご覧ください。

株式会社 島津製作所 Shimadzu Corporation ニュース
マイクロプラスチック向け粒子解析システムを発売
赤外顕微鏡・赤外ラマン顕微鏡で粒子の質量と体積の迅速かつ正確な測定を世界で初めて実現(別サイトへジャンプします。)

フーリエ変換赤外分光光度計「IRXross」と接続した赤外顕微鏡「AIMsight」

令和8年度新設「建築・社会デザインコース」について

愛媛大学工学部では、令和8年度より、「建築・社会デザインコース」を新設いたします。

本コースは、一級建築士の受験資格への対応を目指したカリキュラムを導入し、土木と建築にまたがる幅広い学びを通じて、防災・まちづくり・環境対策など、社会的課題に応える空間を総合的にデザインできる技術者・設計者の育成を目指している専門コースです。

コースについての詳細を知りたい方は、是非、以下の「建築・社会デザインコース」の紹介ページをご覧ください。

 

令和8年度解説の建築・社会デザインコースについて(※別サイトへジャンプします)

 

【建築・社会デザインコースに興味のある方は、以下も併せてご覧ください】

〇 入学案内 
  入試について(本サイト内のページへジャンプします)

〇 工学部案内・各資料(デジタルパンフレット)

 ・工学部案内(※コース紹介は14ページ目に掲載しております。)
  デジタルパンフレット / PDF版(48.3MB)(本サイト内のページへジャンプします)

 ・愛媛大学工学部工学科 新コーススタート パンフレット
  PDF版(1.50MB)(本サイト内のページへジャンプします)

大学院理工学研究科の中畑和之教授、井門俊講師および一色正晴講師が日本非破壊検査協会論文賞を受賞しました【令和7年6月20日】

令和7年6月20日、大学院理工学研究科の中畑和之教授(環境建設工学)、井門俊講師(情報工学)および一色正晴講師(情報工学)が、令和6年度日本非破壊検査協会論文賞を受賞しました。

日本非破壊検査協会論文賞は、機関誌「非破壊検査」および共同刊行誌「Materials Transactions」に、過去2年間に掲載された論文の中から、非破壊検査技術の向上を図る目的で、学術及び技術上優秀と認められた論文に授与されるものです。

中畑教授らが発表した論文「超音波アレイプローブを用いたコンクリート内部の映像化と3Dキャプチャモデルへの重畳」(非破壊検査、73巻7号、pp.286-292、2024年)は、社会インフラの非破壊検査を前進させる突破口となる技術であり、コンクリートの内部を検査するための新しい超音波イメージングについて述べたものです。
本論文は、アレイ配置した超音波プローブを用いて計測した散乱波を開口合成し、その結果を、拡張現実(AR)を用いてタブレット上に3D表示した技術について示しています。非破壊検査のDXにも資する独創的かつ実用研究であり、今後の構造物の健全性評価の高度化に貢献する重要な研究として評価されました。

表彰状

 

受賞したメダル

大学院理工学研究科の中畑和之教授が日本計算工学会第30回計算工学講演会グラフィクスアワード優秀賞を受賞しました【令和7年6月5日】

令和7年6月5日、大学院理工学研究科の中畑和之教授が、茨城大学の車谷麻緒教授とともに日本計算工学会第30回計算工学講演会グラフィクスアワード優秀賞を受賞しました。この賞は、計算工学講演会論文集に掲載された論文に含まれるコンピュータグラフィクスのコンテンツの中から、選考委員会による選考の結果、優秀と認められたものに「グラフィクスアワード」(最優秀賞、優秀賞、動画賞、特別賞)が授与されます。

今回受賞したコンテンツは、車谷教授が主導して研究を進めているコンクリートの詳細形状の再構成(メゾスケールモデリング)の3D可視化に関するもので、中畑教授はこのモデルを波動シミュレーションに応用して、非破壊検査の研究を行っています。
コンクリートという極めて不均質な材料について、実測確率分布に基づいて詳細な内部構造を再構成するだけでなく、従来の均質化モデルでは捉えきれなかった波動散乱・減衰、さらには損傷進展やひび割れ分布のメカニズムを、物理的根拠に基づいて解析・定量化することを可能とするものであり、今後の構造物の健全性評価や維持管理技術の高度化に資する重要な研究の成果です。

表彰状
受賞したグラフィクス作品

【プレスリリース】これまで分解しないとされていた市販の釣り糸が海洋で生分解することを発見【5月15日(木)】

ゴーストギア(漁業系プラスチックごみ)問題解決の決定打に

大学院理工学研究科の日向博文教授は、東京大学の伊藤耕三特別教授、安藤翔太特任助教らの研究グループに参画し、海洋では分解しないとこれまで共通認識されていた市販の釣り糸の中に、代表的な海洋生分解性ポリマーのセルロースと同等レベルで生分解する釣り糸が複数存在することを発見しました。

具体的には、市販されているナイロン6とナイロン6,6の共重合体の釣り糸の中で、共重合体の比率がある範囲に入る市販の釣り糸が、海洋中で生分解性ポリマーの標準物質であるセルロースと同程度の生分解性を示すことを世界で初めて明らかにしました。これは、ナイロンを非生分解性ポリマーとして扱ってきた教科書の記述や、高分子分野・水産業分野の共通認識が間違っていることを示し、これまでの常識を完全に覆すものです。

この発見を契機として生分解可能な釣り糸が世界中で盛んに利用されるだけでなく、漁網等の漁業系プラスチックの材料開発に展開が可能となることから、ゴーストギア問題の包括的解決が期待されます。

詳細はこちらからご覧ください。(愛媛大学HPへジャンプします。)

【プレスリリース】AIで川ごみを自動検出・分類する新システム「PRIMOS」を共同開発【4月16日(水)】

2025年4月14日から提供開始、八千代エンジニヤリング×愛媛大学

このたび、大学院理工学研究科の片岡智哉准教授と、八千代エンジニヤリング株式会社(本店:東京都台東区、代表取締役社長執行役員:高橋 努、以下「八千代エンジニヤリング」)が共同開発した、河川表面のプラスチックごみの量を把握するほか、AI によりごみの種類を自動で検出・分類する川ごみモニタリングシステムPRIMOS(Plastic Runoff Identification, Monitoring & Observation System)が製品化され、2025年4月14日より提供開始となりました。

※片岡先生の研究成果は、環境省・環境再生保全機構の環境研究総合推進費(JPMEERF21356444, JPMEERF20231004)の支援を受けて実施されたものです。

詳細はこちらからご覧ください。(愛媛大学HPへジャンプします。)

◆「PRIMOS」について詳しく知りたい方は以下も併せてご覧ください。

八千代エンジニヤリング株式会社 NEWS
AIで川ごみを自動検出・分類する新システム「PRIMOS」を共同開発~2025年4月14日から提供開始、八千代エンジニヤリング×愛媛大学~(別サイトへジャンプします。)

PRIMOS サービス紹介(別サイトへジャンプします。)
 
イメージ図(プレスリリース資料から抜粋)

『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24 /第30回AMD アワード』授賞式に森脇亮教授および工学部4回生丸井建さんが出席しました【3月25日(火)】

令和7年3月25日(火)、東京都内にて開催された『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24 /第30回AMD アワード』授賞式にて、森脇亮教授(大学院理工学研究科、地域レジリエンス学環、防災情報研究センター)および、森脇研究室に所属する工学部4回生の丸井建さんが登壇し、デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24/第30回 AMDアワード「リージョナル賞」を受賞しました。

森脇教授および丸井さんは、森脇教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」が「AMD アワード」に選出されたことについて、授賞式にてモノリス(盾)と賞状を授与されました。本アプリは、愛媛大学、西予市、イツモスマイル株式会社が行ってきた研究を基に開発されたものであり、共同での受賞となります。

本授賞式の模様は、「ニコニコ生放送」、「YouTubeライブ」にてライブ配信されました。

また、授賞式の後、愛媛大学にて、森脇教授および丸井さんより、仁科弘重学長へ今回の受賞について報告を行いました。

仁科学長から二人に向けて、「実用的な研究成果が求められる時代になっているので、今後もこういった高度な研究を続け、頑張ってほしい」とお祝いと激励の言葉がありました。

【参考】

森脇亮教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」がデジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24/第30回 AMDアワード「リージョナル賞」に選出されました
(※愛媛大学Webサイトへ移動します。)

「みんなの防災アプリ」受賞者(左から2人目が丸井さん、3人目が森脇教授)
受賞スピーチをする森脇教授
モノリスを授与される丸井さん
受賞者による記念撮影
仁科学長への報告記念写真

大学院理工学研究科の森脇亮教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」がデジタル‧コンテンツ‧オブ‧ジ‧イヤ ー’24/第30回 AMDアワード「リージョナル賞」に選出されました

このたび、第30回AMDアワード「リージョナル賞」に大学院理工学研究科(地域レジリエンス学環、防災情報研究センター)の森脇亮教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」が選出されました。

アプリには、地域の避難状況を一覧管理する「逃げ遅れゼロ」、家庭の備蓄品を管理する「備蓄品」、屋外防災無線を音とテキストで確認‧再生する「防災無線」、家庭の避難計画を作成する「避難計画」の機能があります。産学官連携による新たな防災モデルで地域社会への貢献度は高く、他地域‧分野への応用が期待されることが評価されました。

本アプリは、愛媛大学、西予市、イツモスマイル株式会社が行ってきた研究を基に開発されたものであり、共同での受賞となります。

受賞に関する詳細はこちらからご覧ください。(※愛媛大学Webサイトへ移動します。)

令和8年度愛媛大学工学部「建築・社会デザインコース」の設置(社会デザインコースの改革)について記者説明会を実施しました【12月16日(月)】

令和6年12月16日(月)、愛媛大学本部にて、令和8年度愛媛大学工学部「建築・社会デザインコース」の設置(社会デザインコースの改革)について記者説明会を実施しました。

記者説明会には、愛媛大学の仁科弘重学長、八尋秀典理事・副学長、森脇亮工学部長が登壇しました。
愛媛大学工学部は令和8年度に工学部工学科の社会デザインコースを再編し、建築系の科目を新設し、コースの名称を「建築・社会デザインコース」と改め、1級建築士の受験資格が取得できるカリキュラムを導入いたします。

これまで愛媛県内の大学には建築を学べる学科がなく、1級建築士資格取得に対応した教育コースの設立について愛媛県や県内建築関連団体等から建築系コース創設を求める要望書が愛媛大学に提出されていました。さらに、全国的に総合的なまちづくりやトータルな空間デザインへのニーズが高まっており、これに対応するために土木・建築・都市計画などの幅広い知見を有し、分野を超えて相互に会話が成立する技術者および設計者の養成を目指します。

※現在の社会デザインコースのカリキュラムは、1級建築士の受験資格の取得には対応しておりません。
 資格取得に対応するのは令和8年度入学生からとなります。

記者説明会の様子

 

大学院理工学研究科の伊賀陽太さんが「令和6年(2024年)土木学会全国大会第79回年次学術講演会」において「優秀講演者賞」を受賞しました【10月16日(水)】

令和6年9月2日(月)~9月6日(金)、東北大学川内北および川内南キャンパスキャンパスで開催された「令和6年(2024年)土木学会全国大会第79回年次学術講演会」において、大学院理工学研究科環境建設工学講座博士前期課程1年生の伊賀陽太さんが「優秀講演者賞」を受賞しました。

本賞は、口頭セッションにおいて優れた発表に対して贈呈されるものです。

受賞者 伊賀 陽太
演 題 感潮河川におけるマイクロプラスチックの一潮汐変動