大学院理工学研究科博士後期課程の三宅賢二さん(修了生)と神野教授、池田准教授らが、2020年度(第32回)照明学会論文賞を受賞しました。

 大学院理工学研究科博士後期課程の三宅賢二さん(2019年3月修了。西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社勤務)と主指導教員である神野雅文教授、同研究室の池田善久准教授らが、2020年度(第32回)照明学会論文賞を受賞しました。照明学会論文賞は、一般社団法人照明学会より、過去2年間の照明学会誌、英文誌に掲載された論文の中から特に優れたものの著者に対して与えられる賞です。

 三宅さんらは高速道路トンネル内の路上落下物に起因する自己発生件数を低減させるため、トンネル内の視認性改善に効果的な照明制御方式の研究を行ってきました。

 受賞した論文は2019年にJournal of Science and Technology in Lightingに採録されたもので、トンネル空間内の光の配光制御、色温度制御、および高速点滅による点灯時間制御を組み合わせる新しい手法を提案し、従来の照明方式では視認が困難な路上落下物について視認性が大幅に改善できることを示しました。

 今回の照明学会論文賞の受賞は、三宅さんらの提案する照明手法の独創性とその効果の有効性が高く評価されたものです。

 また主指導教員の神野教授は常に評価の高い研究成果を発表しており、照明学会論文賞は通算で3度目の受賞で本賞の最多受賞となります。

受賞した三宅さん

 

受賞論文

Kenji Miyake, Syunsuke Ota, Daiki Shigematsu, Koji Ohkusa, Yoshihisa Ikeda, Masafumi Jinno
“Visibility Improvement in Expressway Tunnels by Optimizing the Color Temperature and Light Distribution of the Pulse-operated LED Luminaires”
Journal of Science and Technology in Lighting, Vol.42, pp.22-28, 2019.