愛媛大学と地域産業の協働による『海事産業を牽引する高度専門人材』育成事業が令和8年度⼤学・⾼専機能強化⽀援事業に採択されました【9⽉16⽇(⽔)】

― 今治地域と連携し、海事産業を担う高度専門人材を育成 ―

 愛媛大学が申請した「愛媛大学と地域産業の協働による『海事産業を牽引する高度専門人材』育成事業」が、令和8年度大学・高専機能強化支援事業に採択されました。大学・高専機能強化支援事業は、今後の成長が期待される分野で活躍する人材を育成するため、大学や高等専門学校が行う教育組織の新設・拡充や教育研究体制の強化を支援する文部科学省の事業です。

 造船業をはじめとする海事産業では、デジタル化、脱炭素化、AI・ロボット化が進む一方、人手不足や技術・技能の継承が課題となっており、産業の変革を担う高度専門人材の育成が求められています。今回採択された事業では、こうした課題に対応するため、令和9年度から大学院理工学研究科理工学専攻博士前期課程に「海事産業特別プログラム」を設置します。令和9年度は入学定員5名でスタートし、令和12年度には15名へ段階的に拡充する計画で、学生募集要項もすでに公表しています。

 海事産業特別プログラムでは、船舶の設計・生産・運用に関する専門知識を基盤として、AI・データ活用・センシング・制御、ロボット、環境・エネルギーなどの技術を学びます。スマート造船、船舶電動化、自律運航などの課題に対して、新たな技術を活用し、解決策を構築できる高度専門人材の育成を目指します。その教育の舞台となるのが、国内有数の海事産業集積地である今治地域です。造船所など産業現場の実際の課題をPBL(課題解決型学習)、インターンシップ、修士研究などに取り入れ、学生が企業や技術者と関わりながら、課題の発見から分析、検証、実装までを実践的に学びます。

 本学では、令和8年度に工学部に「海事産業特別コース」を設置しており、今回の大学院プログラムの設置により、学部から大学院まで一貫した海事人材育成を進めます。さらに、「えひめ海事産業協働コンソーシアム」などを通じて企業、自治体、教育機関等との連携を強化し、高校・高専から大学・大学院への接続や、社会人技術者のリスキリングにも取り組みます。

 本事業を通じて、今治地域の産業界と連携した教育研究拠点としての機能を強化し、我が国の海事産業の持続的な発展と競争力強化に貢献していきます。

事業計画の概要

※参考:

令和9年度 理工学研究科(博士前期課程)海事産業特別プログラム総合型特別選抜(4月入学・9月入学)」学生募集要項を発表しました | 愛媛大学

令和8年度選定分 | 助成事業 | 独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構

愛媛大学工学部附属プラズマ複合領域創成研究センター看板除幕式を行いました【9月7日(月)】

 愛媛大学工学部は、グリーンエネルギー、環境、医療、農業、材料プロセス、フュージョンエネルギー(核融合)など、幅広く応用されるプラズマ技術を核として、分野の枠を越えた新たな学術・技術の創成と社会実装を目指すことを目的として、プラズマ複合領域創成研究センターを設置し、令和8年9月7日(月)に工学部本館玄関前で看板除幕式を行いました。

 当日は、仁科弘重学長、満田憲昭理事・副学長、八尋秀典理事・副学長、重松直江監事、森脇亮工学部長、神野雅文センター長、向笠忍副センター長、中原真也副センター長、池田善久副センター長及びセンター兼任教員が出席しました。

 除幕式終了後には、報道機関による質疑応答が行われ、神野センター長がセンター設置の目的や今後の展望について説明しました。あわせて、報道各社による個別インタビューも実施されました。

 専門分野別の基礎部門、フュージョン・エネルギー部門・応用部門の3部門に兼任教員を配置し、センター長、副センター長のもと、地域の発展のためにオール工学で取り組んでまいります。

(左)学長、理事及び監事  (右)工学部長、センター長及び副センター長

         

               除幕の様子                  集合写真

         

                質疑応答の様子                  インタビューの様子

シンポジウム「愛媛から宇宙へ ~ひとづくり・ものづくり・ことづくり~」を開催しました【8月28日(金)】

令和8年8月28日(金)、えひめ東予産業創造センターにおいて、シンポジウム「愛媛から宇宙へ ~ひとづくり・ものづくり・ことづくり~」を開催しました。

本シンポジウムは、令和8年度から愛媛県内で宇宙分野の研究開発や人材育成に関する新たな取組が始まることを契機として開催したものです。宇宙産業を取り巻く最新動向や求められる技術・人材について共有するとともに、県内企業の宇宙産業への参入や産学官連携による新たな取組の創出につなげることを目的として、多くの企業関係者や教育・研究機関の関係者にご参加いただきました。

開催にあたり、仁科弘重学長の挨拶を森脇亮工学部長が代読し、シンポジウムが開会しました。

講演ではまず、経済産業省の田中融氏から、世界および日本における宇宙開発の現状と宇宙産業の将来展望についてご紹介いただきました。続いて、東京都市大学の中川貴雄先生から、宇宙観測を支える極低温技術の重要性についてご講演いただき、最先端の宇宙観測プロジェクトとその基盤技術への理解を深めました。その後、本学の松本圭介准教授より、SX-ARKにおける研究課題「新規蓄冷材開発による高性能冷凍機の宇宙利用」について紹介し、宇宙用冷凍機の性能向上に向けた蓄冷材開発の取組と将来展望を発表しました。さらに、新居浜工業高等専門学校の若林誠先生からは、高専における宇宙人材育成の取組と今後の展望についてご紹介いただきました。最後に、株式会社2moon代表取締役社長の伊巻和弥氏から、実際の事例を交えながら宇宙ビジネス参入の可能性や地域企業に期待される役割についてご講演いただきました。

各講演後には参加者から多くの質問が寄せられ、宇宙産業の将来性や技術開発、人材育成など幅広いテーマについて活発な議論が交わされました。閉会にあたり、えひめ東予産業創造センターの越智学専務理事より挨拶があり、シンポジウムは盛況のうちに終了しました。また、終了後の名刺交換会では参加者同士の交流が活発に行われ、新たな連携や情報交換の場となりました。

学長挨拶を代読する森脇工学部長

ご講演いただいた先生方(左上より 田中氏、中川先生、松本先生、若林先生、伊巻氏)

会場の様子

越智専務理事

大学院理工学研究科博士前期課程1年生の吉田純輝さんが「土木学会四国支部第32回技術研究発表会 優秀発表賞」を受賞しました【5月30日(土)】

令和8年5月30日(土)に徳島大学 常三島キャンパスで開催された土木学会四国支部第32回技術研究発表会において、大学院理工学研究科博士前期課程1年生の吉田純輝さんが「優秀発表賞」を受賞しました。

発表題目は「はりの非線形振動の数値モデル化とデジタル画像相関法による可視化」です。橋梁の老朽化が進む中、安全に長く利用するためには、損傷を早期に発見し、適切に維持管理することが重要となっています。本研究では、橋梁を支える重要な部材の一つである支承に着目し、損傷によって生じる状態の変化を、非線形振動から捉えることを目指しています。こうした振動の特徴を利用することで、将来的には支承の損傷を早期かつ容易に発見する技術の開発を目指しています。

受賞のURL: https://www.jsce7.jp/member/technology-research

表彰状をもつ吉田さん