愛媛大学工学部及び新居浜工業高等専門学校による令和7年度研究交流会を開催しました【3月25日(水)】

令和8年3月25日(水)、愛媛大学工学部において、愛媛大学工学部と新居浜工業高等専門学校による令和7年度研究交流会を開催しました。

この研究交流会は、愛媛大学工学部と新居浜高専との連携研究ならびに教員・学生の交流を促進し、共同研究の成果をもとに共著論文や外部資金獲得へつなげることを目的としており、今回で8回目の開催となりました。

今回の研究交流会では、愛媛大学工学部長裁量経費として連携研究促進支援に採択されている研究プロジェクトの研究成果の発表が4件、そして、新たな研究シーズ開拓のための発表が2件、計6件の発表がありました(プログラム参照)。普段は異なるキャンパスで研究する多様な分野の研究者が一堂に会する貴重な機会であることも相まって、多くの聴講者が参加し、研究発表のほか、両校の喫緊の動向や活動などの報告もあり、教育・研究と様々な面でのさらなる追究と発展に繋がるような意見交換がありました。

研究報告およびシーズ発表の後には、オープンイノベーション型プラットフォームとしての教育研究機能強化を目的に、令和7年度から設置された「愛媛大学工学部附属教育・研究共同利用施設」の見学を行いました。副施設長の阪本辰顕先生により、様々な分析装置の紹介があり、新居浜高専からの参加者および、愛媛大学工学部からの参加者にとっても、受託試験の最前線を実際に見る貴重な機会となりました。

【プログラム】
<連携研究紹介_4件>
 
・低密度ポリエチレンの移動度の負の電場依存性の評価と解析
   〇研究課題「ミクロ・ナノスケールを接続するホッピング伝導モデルの開発と絶縁材料への応用」
    愛媛大学研究代表者: 電気電子工学講座 教授  尾﨑 良太郎
    新居浜高専    : 電気情報工学科  准教授 大野 玲

・建築‧⼟⽊⾮専攻学⽣による「防災 STEAM 」学習教材の評価と改良
   〇研究課題「建築・土木非専攻学生による「防災STEAM」学習教材の評価と改良」
    愛媛大学研究代表者: 環境建設工学講座 准教授 多田 豊
    新居浜高専    : 生物応用化学科  教授  西井 靖博

・光スイッチングを利⽤した発⾊調光分⼦システムの合成と光物性評価
   〇研究課題「光スイッチングを利用した発色調光分子システムの合成と光物性評価」
    愛媛大学研究代表者: 応用化学講座  准教授 石橋 千英
    新居浜高専    : 環境材料工学科 教授  高見 静香

・Al-Y2O3 分散強化合⾦の強度延性特性に及ぼすバイモーダル組織制御の効果
   〇研究課題「Cu添加により階層構造化した分散強化バイモーダルAl合金の高強度高延性化」
    愛媛大学研究代表者: 機能材料工学講座 講師 阪本 辰顕
    新居浜高専    : 環境材料工学科  教授 志賀 信哉

<研究シーズ紹介>
・NMRと理論科学計算によるイオン液体中の亜鉛イオン(II)錯形成に関する研究
     新居浜高専: 生物応用化学科 助教 真瀬田 幹生

・無機半導体光触媒が促進する可視光駆動カルボニル化反応の開発
     新居浜高専: 環境材料工学科 助教 七條 慶太

  
 愛媛大学・森脇工学部長による開会挨拶       教育・研究共同利用施設見学の様子

  
                   研究交流会の様子

 

大学院理工学研究科の黄木教授及び岩本教授と株式会社トーヨ(西条市)によって共同開発した「100MPa級耐圧防護服」が経済産業省「第10回ものづくり日本大賞 四国産業振興賞」を受賞しました【3月23日(月)】

令和8年3月23日、大学院理工学研究科の黄木景二教授及び岩本幸治教授と、株式会社トーヨ(西条市)による共同開発成果「高機能強度繊維多層構造体を活用して作業性向上を可能とした100MPa級耐圧防護服の開発」が、経済産業省「第10回ものづくり日本大賞 四国産業振興賞」を受賞し、四国経済産業局の吉田健一郎局長より賞状が授与されました。

「100MPa級耐圧防護服」は、既存の金属製で重く作業性の悪い防護服に対し、ユーザーより軽くて作業性の良い防護服が強く要望され開発に至ったものです。
開発にあたっては複合材料の専門家である黄木教授の高機能強度繊維多層構造体と流体力学の専門家である岩本教授の表面形状による圧力低減効果の組み合わせによって目標とする軽くて作業性に優れた防護服の開発に成功しました。
この技術は既に機械学会中国四国支部技術貢献賞、四国産業技術大賞 最優秀技術功績賞を受賞しており、その技術は高く評価されています。

今回の経済産業省「第10回ものづくり日本大賞 四国産業振興賞」は新たに設けられた賞で社会的課題への対応、革新性、市場等への波及効果が優れたものに与えられるものです。

株式会社トーヨには様々な産業分野から引き合いがきており、この防護服の普及は作業者の作業効率及び作業安全の向上に大いに寄与するものと期待されています。

表彰式の様子(右から順に、岩本教授、黄木教授)

大学院理工学研究科理工学専攻機能材料工学機能材料工学分野博士前期課程2年生の小川凌平さんが第31回一般社団法人溶接学会四国支部講演大会において優秀発表賞を受賞しました【3月6日(金)】

令和8年3月6日、大学院理工学研究科理工学専攻産業基盤プログラム機能材料工学分野博士前期課程2年生の小川凌平さんが、第31回一般社団法人溶接学会四国支部講演大会において「優秀発表賞」を受賞しました。
受賞した講演題目は「Ti含有溶接金属におけるフェライト組織形成に及ぼすシールドガス組成および冷却速度の影響」です。

近年、橋梁や海洋構造物などの大型鋼構造物において、溶接部のさらなる高靭性化が求められています。大型鋼構造物に使用される低炭素鋼溶接金属では、溶接後の凝固・冷却過程においてオーステナイト粒界から生成する粗大な粒界フェライトやラス状のフェライト組織が生成し、それが靱性低下の原因となります。この問題を解決するため、アシキュラーフェライトの生成とそれらが絡みあうインターロッキング構造の形成を利用した高靭化が行われています。小川さんは、溶接時に使用するシールドガスの組成と供給方法、および、溶接後の冷却速度を変化させて溶接を行い、アシキュラーフェライト生成の有無と介在物密度を測定し、インターロッキング形成に必要な介在物密度とアシキュラーフェライトの大きさの関係性を見出しました。
本研究結果は、溶接時の適切なシールドガス組成と溶接後の冷却速度の選択につながるもので、溶接構造物の信頼性向上に大きくつながります。

小川さんの発表の際の声量と話す早さ、スライドのわかりやすさ、質疑応答での適切な回答および研究成果の社会的波及効果が評価されたため、今回の受賞に至りました。

エンジニアリングモールの動画コンテンツを公開しました

このたび、工学部附属センター群「エンジニアリングモール」において、以下の動画コンテンツを公開しました。

本動画では、

● センター教員による研究紹介

● リカレント講座の紹介

● 各センターの役割や取り組みの紹介

を分かりやすくまとめており、本学工学部の教育・研究活動や社会連携の取り組みを、学内外の皆さまにご覧いただける内容となっています。

研究シーズの発信や、リカレント教育の理解促進、共同研究・受託研究等への展開にも資するコンテンツです。

ぜひご覧ください。

▶ エンジニアリングモール 動画コンテンツ一覧(※別ページへジャンプします)
https://www.eng.ehime-u.ac.jp/engineering_mall/contents/

ゴールドルビーガラスペン特別展示会&WORKSHOPを開催します【3月20日(金)-3月22日(日)】

令和8年3月20日(金)から22日(日)にかけて、上人坂にあるひみつジャナイ基地にて「ゴールドルビーガラスペン特別展示会&WORKSHOP」を開催します。

開催期間中は、太陽電池廃パネルガラスアップサイクルによる、愛媛大学工学部で開発したゴールドルビーガラス(GRG)で制作したガラスペンを展示するほか、ガラスペンを使って文字入れをする栞、および、リサイクルガラスを用いたフィンランド伝統装飾品「ヒンメリ」を手作りするワークショップも実施いたします。
また、開催期間中には、会場のひみつジャナイ基地に面した上人坂で「一遍上人御生誕地 宝厳寺×道後温泉まつりいっぺん花祭り」などのイベントも開催しております。

是非この機会にお立ち寄りください。皆様のご来場をお待ちしています。

 

【開催期間】令和8年3月20日(金)~ 令和8年3月22日(日)
      開館時間 11:00~17:00

【開催場所】ひみつジャナイ基地(〒790-0837 愛媛県松山市道後湯月町2-41)
      ※駐車場は台数に限りがございますので、なるべく公共交通機関でお越しください。

【ワークショップ】
◆ お守り栞
  実施期間:3月20日(金)から3月22日(日)までの3日間
  実施場所:宝厳寺本堂 および ひみつジャナイ基地

  イラストレーターのせだゆりかさんや、だるま作家‧絵師の富久ちえりさんのオリジナルイラストが入った栞に、ガラスペンで
  なぞり書きする手作りの栞を作ってみませんか

◆ヒンメリ
 実施期間:3月20日(金)から3月21日(土)までの2日間
 実施場所:ひみつジャナイ基地

  ヒンメリ作家の山本眞希さんが自ら育てたライ麦わらと、リサイクルガラスの花びらを使って、フィンランド伝統装飾品の
  「ヒンメリ」をつくりませんか

【「ゴールドルビーガラス」とは】
日本最古と言われる道後温泉のシンボルでもある道後温泉本館には、赤いギヤマン(ガラス)を使用した塔屋「振鷺閣」があります。これは、松山城の城大工棟梁家系の坂本又八郎が建物設計し、道後湯之町初代町長の伊佐庭如矢が明治27年に改築したと伝えられています。
愛媛大学材料スコープ工学研究室は、太陽電池廃パネルガラスを主原料に用いたサステナブルな赤いギヤマン「ゴールドルビーガラス(GRG)」を開発しました。
このゴールドルビーガラスは、GRG靴箱キーホルダープロジェクトチーム(愛媛大学材料スコープ工学研究室、道後温泉誇れるまちづくり推進協議会、宗友福祉会うさぎ堂、道後温泉事務所)により制作された道後温泉本館内靴箱キーホルダーに使用されております。

【お問い合わせ先】
愛媛大学材料スコープ工学研究室
愛媛大学工学部工学科 材料デザイン工学コース 教授 武部 博倫
メール takebe.hiromichi.mk@ehime-u.ac.jp

 

詳細は以下のチラシをご参照ください。
PDF版は以下からご覧いただけます。

◆ゴールドルビーガラスペン特別展示会&WORKSHOP(PDF 418KB)

◆一遍上人御生誕地 宝厳寺×道後温泉まつりいっぺん花祭り(PDF 4,178KB)