高能率ガスシールドアーク溶接法「HPF-MAG法」専用メタル系フラックス入りワイヤの開発【令和6年3月15日】

愛媛県今治地域には、海運業、造船業、舶用工業などの海事関連産業が集積しており、日本最大の海事都市が形成されています。海外企業との価格競争が激しくなる昨今、各造船関連会社では、経営合理化と国際競争力向上のために生産工程効率化を図っています。

このたび、四国溶材株式会社(本社所在地:愛媛県今治市、代表取締役社長 村上 裕一)は、最適な化学組成を有する溶接ワイヤとシールドガス、および、株式会社ダイヘン製溶接電源の改良を組み合わせることで、大電流での安定した溶接を可能とするHPF(High Penetration Force)-MAG溶接法を開発いたしました。大学院理工学研究科理工学専攻/船舶海洋工学センターの水口 隆 准教授の研究グループは、四国溶材株式会社と共同で、この溶接法専用のメタル系フラックス入りワイヤの開発に携わりました。本溶接法および溶接ワイヤの使用により、従来工法に対して溶接パス数を大幅に低減でき、生産工程の効率化が期待されます。

詳細は、以下のHPをご覧ください。
(四国溶材株式会社HPへ移動します。)

高能率ガスシールドアーク溶接法 「HPF-MAG法」開発に関するお知らせ

 

夢ナビに愛媛大学工学部教員による新規ミニ講義が公開されました【令和6年3月14日】

高校生向け大学情報サイト「夢ナビ」にて、愛媛大学工学部の教員による新規ミニ講義が公開されました。

コンピュータによる社会システム、防災、エネルギー問題、AI、そしてSDGs等、近年注目されている分野が目白押しです。

この機会に是非、ご覧ください。

 

【新規 夢ナビミニ講義】
※各ミニ講義のタイトルをクリックすると、ミニ講義公開ページへ移動します。

エネルギー問題の解決につながる有機化合物
 工学部工学科 化学・生命科学コース 講師 吉村 彩

安心な社会は信頼できるシステムから
 工学部工学科 コンピュータ科学コース/応用情報工学コース 教授(学部長) 高橋 寛

言葉を操るAI:コンピュータによる意味と感情の理解
 工学部工学科 コンピュータ科学コース/応用情報工学コース 講師 梶原 智之

津波レーダーが実現する陸上からの津波監視
工学部工学科 社会基盤工学コース/社会デザインコース 教授 日向 博文

 

※夢ナビミニ講義は愛媛大学工学部Webサイトのトップページからもご覧いただけます。
※愛媛大学工学部Webサイトのトップページからもご覧いただける夢ナビミニ講義は、上記4件以外にもございますので、この機会に是非合わせてご覧ください。

愛媛大学工学部及び新居浜工業高等専門学校による令和5年度研究交流会を開催しました【令和6年3月8日】

令和6年3月8日(金)、愛媛大学工学部において、愛媛大学工学部と新居浜工業高等専門学校による令和5年度研究交流会を開催しました。

これまでに、この研究交流会は新居浜高専を会場に4回開催してきましたが、新型コロナウイルス流行により令和元年以降途絶えておりました。今回、5年ぶりに研究交流会を愛媛大学にて開催する運びとなりました。本交流事業の目的は、愛媛大学工学部と新居浜高専との連携研究ならびに教員・学生の交流を促進し、共同研究の成果をもとに共著論文や外部資金獲得へつなげることを意図するものです。

今回の研究交流会には、工学部長、新居浜工業高等専門学校長が参加され、工学部長裁量経費として連携研究促進支援に採択されている研究プロジェクトの研究成果の発表を含め、愛媛大学から5件、新居浜高専から4件の発表がありました(プログラム参照)。いずれの発表に対しても活発な質疑・討論がなされ、普段詳しく聴く機会の少ない互いの研究内容を理解する良い機会となった。また、研究交流会終了後に、両学の交流について現状の課題や今後の展望等関する意見交換をしました。

 

【プログラム】愛媛大学工学部及び新居浜工業高等専門学校 令和5年度研究交流会

1開会挨拶 愛媛大学工学部長 高橋 寛

2研究発表

発表タイトル 発表者
粉末冶金法で作製したAl 合金のバイモーダル組織制御による高強度高延性化 愛媛大学大学院理工学研究科理工学専攻機能材料工学講座
講師 阪本 辰顕
単一有機ナノ結晶を測定可能なフェムト秒顕微分光装置の開発 愛媛大学大学院理工学研究科理工学専攻応用化学講座
講師 石橋 千英
ニューラルネットワークを適用した超高密度ストレージ装置のための信号処理方式に関する研究 愛媛大学大学院理工学研究科理工学専攻電気電子工学講座
准教授 西川 まどか
上肢不自由者・高齢者のための食事支援システムの開発 愛媛大学大学院理工学研究科理工学専攻機械工学講座
准教授 穆 盛林
深層学習による画像処理・理解技術 愛媛大学大学院理工学研究科理工学専攻情報工学講座
講師 木下 浩二
環境負荷が小さな高性能熱電材料の開発 新居浜工業高等専門学校
環境材料工学科 教授 志賀 信哉
高感度光応答性分子の開発と蛍光特性 新居浜工業高等専門学校
環境材料工学科 教授 高見 静香
未利用バイオマス有効利用技術の開発 新居浜工業高等専門学校
生物応用化学科 准教授 喜多 晃久
AR/VR 技術と電磁界可視化 新居浜工業高等専門学校
電子制御工学科 准教授 松友 真哉

 

3閉会挨拶 新居浜工業高等専門学校長 鈴木 康司

 

研究交流会の様子
意見交換会の様子

 

 

水口 隆 准教授が一般社団法人溶接学会 溶接技術奨励賞を受賞しました【3月1日(金)】

大学院理工学研究科理工学専攻/船舶海洋工学センターの水口 隆 准教授が一般社団法人溶接学会 溶接技術奨励賞を受賞しました。

一般社団法人溶接学会では、我が国の溶接に関する学術に顕著な功績、学会事業及び産業界における溶接技術の発展や顕著な功績などを表彰制度により顕彰しています。溶接技術奨励賞は、溶接学会各支部において、溶接・接合技術に関して研究、開発・改良あるいはその実用化の功績顕著な者に贈られるものです。

水口准教授のこれまでのアーク溶接の高能率化に関する研究と四国支部における貢献が認められ、今回の受賞に至りました。

⾼橋寛教授が電⼦情報通信学会からフェローの称号を授与されました【令和6年3月5日】

理⼯学研究科の⾼橋寛教授に、電⼦情報通信学会(IEICE)からフェローの称号が授与され、令和6年3⽉5⽇に広島⼤学で開催された電⼦情報通信学会総合⼤会においてフェロー称号贈呈式が⾏われました。

電⼦情報通信学会(IEICE)のフェローとは、「学問・技術または関連する事業に関して顕著な功績が認められ、電⼦情報通信学会に貢献が⼤きいシニア会員」に対して贈呈される称号です.

本贈呈は、「VLSIの⾼信頼化のための故障検査法に関する研究」の貢献が認められたことによるものです。

 

愛媛大学 材料スコープ工学研究室 特別展示会「サステナブルなギヤマン」を開催【2月29日(木)~3月4日(月)】

愛媛大学 材料スコープ工学研究室が、2024年2月29日(木)から3月4日(月)の間、特別展示会「サステナブルなギヤマン」を開催します。

日本最古と言われる道後温泉のシンボルである道後温泉本館大屋根の中央には、赤いギヤマン(ガラス)を使用した塔屋があります。これは、松山城の城大工棟梁家系の坂本又八郎が建物設計し、道後湯之町初代町長の伊佐庭如矢が明治27年に改築したと伝えられています。

この度の特別展示会では、このように歴史ある赤いギヤマンを、太陽光パネル廃ガラスを主な原料に用いたゴールドルビーガラスで試作した、サステナブルな研究(※)を紹介しています。会期中には、ガラスを用いた万華鏡の作製イベントや、ガラスペンの試し書きの体験コーナーもございます。

是非この機会にお立ち寄りください。皆様のご来場をお待ちしています。

※本展示会では持続可能な道後温泉協議会2023年度助成金による研究成果を紹介しています。

 

【開催期間】 2024年2月29日(木)~2024年3月4日(月)
       開館時間 11:00~16:00

【開催場所】 ひみつジャナイ基地
       愛媛県松山市道後湯月町2-41
       ※駐車場はありませんので、公共交通機関または近隣の有料パーキングをご利用ください。

【体験コーナー】

1. じゃこガラス万華鏡作製(※2/29(木)~3/3(日) 各先着20名)

  いろいろな色のガラスのかけらを選んで、オリジナル万華鏡を作ります。
  作ったものはお持ち帰りいただくことが可能です。

2. ガラスペン試し書き(※期間中毎日)

  いろいろな紙やはがきなどに、いろいろな色のインクを用いてガラスペンで試し書きができます。

【関連リンク】
〇愛媛大学 材料スコープ工学研究室 HP
https://www.mat.ehime-u.ac.jp/labs/mpe/index.html

〇Instagram:hiro.t_p
https://www.instagram.com/hiro.t._p/?igsh=MTduY2xxdml5bTZwcQ%3D%3D

その他の詳細は以下のチラシをご覧ください。
PDF版はこちらからご覧ください。(420KB)

今治造船株式会社の船づくり体感ワークショップに工学部の学生が参加しました 【令和6年1月17日】

令和6年1月17日(水)、愛媛大学工学部において、今治造船株式会社様による学生対象の船づくり体感ワークショップに工学部機械工学コース2回生の学生10名が参加しました。

ワークショップ開始にあたり、今治造船株式会社様より会社概要や船づくりなどについてお話があり、そのあと学生たちは2班に分かれて船づくり体感ワークを行いました。ワークではグループごとに自分たちが作りたい船のコンセプトを考え、それをもとに船の模型を作成します。 

2班に分かれて作業しました
社員の方にアドバイスしていただきながらどんどん進めて行きます

           

1時間半ほどの話し合いと作業を経て、無事に船が完成しました!

たくさん荷物や人を詰めるように、早く進む船になるように…など、学生は様々な機能を付けて、かつコストパフォーマンスのよい船を作るにはどうしたらよいかグループで話し合い、協力し合いながら楽しそうに作業を進めていました。

愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)カウンシルを開催しました【12月6日(水)】

令和5年12月6日(水)、令和5年度愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)カウンシルを開催しました。本カウンシルは、愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)(工学部を含む)における工学系人材の育成を促進し、地域との密接な連携を築き、地域ステークホルダーから研究科(工学系)の教育・研究・社会活動などに関する率直な意見と提言を受け、将来の展望に寄与することを目的としています。

当日は外部委員14名と理工学研究科役職者10名が対面とオンラインのハイブリッド形式で参加しました。冒頭では、高橋寛工学部長・工学系長から、今年の工学部・理工学研究科(工学系)の現状や各種活動に関する説明が行われ、また愛媛大学全体の取り組みについても触れられました。参加者には、本学の取り組みに対する理解を深めていただいた上で、外部委員の皆様から工学部の活動に関する意見や要望が一人一人述べられ、それに対して担当教員が回答を行い、活発な意見交換が行われ、有意義な時間となりました。

今回得た貴重なご意見等については、工学系教授会で情報共有され、今後の運営に活かされます。工学部・理工学研究科(工学系)は、これらの意見を元にして、地域で活躍する人材の育成や地域活性化への貢献に積極的に取り組んでまいります。

カウンシルの様子

大学院理工学研究科物質生命工学専攻博士前期課程2年生の福品絵梨さんが日本セラミックス協会生体関連材料部会第25回生体関連セラミックス討論会で最優秀若手研究奨励賞を受賞しました【12月1日(金)】

令和5年12月1日(金)に開催された「日本セラミックス協会生体関連材料部会第25回生体関連セラミックス討論会」において、本コース修士2年生の福品 絵梨 さんが20名の発表者の中で「最優秀若手研究奨励賞」を受賞しました。受賞した講演題目は、「Fetuin-A/リン酸カルシウム複合ナノ粒子のin-vitro合成と合成条件に伴う非晶質/結晶質への相転移過程の微視的構造評価」です。

日々の熱心な研究成果を口頭発表にまとめ上げ、新規的な研究内容に加えて、わかりやすく端的に伝える力や活発な議論に対する適切な受け答えが評価されて受賞に至りました。今後の活躍により一層期待しています。

 

受賞した福品絵梨さん