大学院理工学研究科の水上孝一講師がJCOM若手優秀発表賞を受賞しました【12月8日】

 令和2年12月8日(火),大学院理工学研究科生産環境工学専攻の水上孝一講師が,“2020年度日本材料学会複合材料部門JCOM若手ウェビナー”において優秀発表賞を受賞しました。対象論文は,水上孝一,川口貴弘,黄木景二,「炭素繊維強化弾性波メタマテリアルの3Dプリンティング」です。

 優秀発表賞は当講演会において優れた研究発表を行った若手研究者に対して与えられるものです。本講演論文では,炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の3Dプリンティング技術を用いて,弾性波メタマテリアルの剛性と振動減衰可能な周波数帯の両方を同時に向上する方法について報告しています。弾性波メタマテリアル構造内に含有される連続炭素繊維のパスを適切に設定することにより,振動の透過を阻害する周波数帯であるバンドギャップを大きく拡大できることを示しました。近年登場したCFRPの3Dプリンティング技術の応用により高性能な振動減衰構造を新たに開発した点が評価され,受賞に至りました。

受賞した水上講師
 

「EGFキャンパスアワード2020-2021」で、「すまゆー」代表の愛媛大学工学部2年生の野口夏希さんが最優秀賞を受賞しました【12月19日(土)】

 愛媛県などが主催の「EGFキャンパスアワード2020-2021」の塾生最終プレゼンテーションにおいて、「すまゆー」代表の愛媛大学工学部2年生の野口夏希さんが最優秀賞を受賞しました。

 「EGFキャンパスアワード2020-2021」は地域経済の持続的な発展を目指し、経済活力の源泉ともいわれる創業及び新規ビジネスの創出につなげるため、愛媛県が抱える多様な地域課題を、全国に誇る豊富な地域資源を生かして解決する新たなビジネスプランを県内外から募集し、地元企業等のサポートの下、その具体化と実現を目的として開催されています。

 野口さんは、演題「子供向けお菓子作りキットの提案~地域の素材&動画レシピを使って幼稚園児でも一人で作れるようになる~​」について、親が極力準備に手間をかけずに子供1人でもお菓子が作れるような、”動画でレシピを解説する子供向けのお菓子のキット販売”を始めようと事業計画を立て、愛媛県産の”はだか麦”を用いたレシピを考案したと説明しています。

 本演題には、コロナ禍で子供の娯楽としてより浸透した”YouTube”にあまり馴染みがなく、忙しくて子供にかまってあげられる余裕がない親の悩みを解決し、子供の食育の手助けをしたいという、野口さんの思いが込められています。

 なお、本演題は、2021年2月5日に開催される「EGFアワード2020-2021」でも発表予定です。

受賞した野口さん

愛媛大学工学部附属環境・エネルギー工学センター看板除幕式を行いました【12月9日(水)】

 愛媛大学工学部は,環境やエネルギーに関わる技術開発及び人材育成を通じて,地域産業の創生と活性化並びに諸課題解決に貢献することを目的として,附属環境・エネルギー工学センターを設置し,12月9日(水)に工学部本館玄関前で看板除幕式を行いました。
 当日は,大橋裕一学長,理事をはじめ,高橋寛工学部長,中原真也センター長,板垣吉晃副センター長,三宅洋副センター長及びセンター兼任教員が出席し,執り行われました。
 専門分野別のエネルギー工学,環境工学の2部門に兼任教員を配置し,センター長,副センター長のもと,地域の発展のためにオール工学で取り組んでまいります。

(左)学長,理事及び監事  (右)工学部長、センター長及び副センター長
除幕の様子
集合写真
 

大学院理工学研究科博士前期課程2年生の三原貴大さんが9th International Symposium on Electrical Insulating Materials (ISEIM 2020)でExcellent Oral Presentation Awardを受賞し,さらにThe MVP winnerにも選出されました【9月13日(金)~17日(日)】

 令和2年9月13日(金)~17日(日)にオンラインで開催された「9th International Symposium on Electrical Insulating Materials (ISEIM 2020)」において,大学院理工学研究科博士前期課程2年生の三原貴大さんが「Excellent Oral Presentation Award」を受賞しました。本会議では,若手研究者によるポスター発表が84件あり,これらの中から優れた発表をした16名に対して本賞が授与されました。さらに大会組織委員会は,最も優れた発表をした若手研究者として,三原さんをThe MVP winnerに選出しました。これを受けて三原さんは,11月6日(金)に韓国で開催されたThe 2020 Fall Conference of Electro-physics and Applications Society in the Korean Institute of Electrical Engineersにて招待発表(ビデオ配信)し,韓国電気学会からJapan-Korea Young Researcher Exchange Program Awardを受賞しました。
 講演した論文の題目は「Current Reduction Caused by Strong Local Field in Low-density Polyethylene under Various Temperatures」です。所属する高電圧工学研究室にて門脇一則教授と尾崎良太郎准教授の指導を受け,電力ケーブル用絶縁材料の電気伝導機構を解明するための実験的研究に取り組んできた成果をまとめたものです。
受賞した三原貴大さん
賞状
 

大学院理工学研究科博士前期課程1年生の武藤 健太さんが 日本非破壊検査協会の2020年度秋季講演大会で,新進賞を受賞しました【10月28日(水)】

 理工学研究科生産環境工学専攻環境建設工学コースの構造数理工学研究室の武藤 健太さん(博士前期課程1年生)が,令和2年10月28日(水)に開催された日本非破壊検査協会の2020年度秋季講演大会において新進賞を受賞しました。新進賞は,優れた講演を行った若手の研究者に対して,与えられる賞です。

 講演した論文のタイトルは「低周波アレイ探触子を用いたアスファルト舗装内部の映像化」で,理工学研究科 中畑 和之 教授と共著で発表されたものです。

  これまでアスファルト材料のような多孔質な材料中の超音波映像化は困難とされてきましたが,低周波数域の専用アレイプローブを企業と共同開発し,それを全波形サンプリング処理方式と組み合わせて用いることで内部きずの映像化を実現しました。武藤君は,実験の計画・実行の中心的役割を担い,研究成果を分かり易く発表したことが評価され,今回の受賞に至りました。

受賞した武藤 健太さん

 

大学院理工学研究科の旭置 修哉さんが日本非破壊検査協会新進賞を受賞しました【10月29日】

 令和2年10月29日(木),大学院理工学研究科生産環境工学専攻修士1年の旭置 修哉さんが,“日本非破壊検査協会2020年度秋季講演大会”において新進賞を受賞しました。対象論文は,旭置 修哉,森山 敬介,水上 孝一,宮地 航,木村 憲志,「CFRP層間はく離の可視化と寸法評価のためのアレイプローブ渦電流探傷試験」です。

 新進賞は日本非破壊検査協会の講演会において優れた発表を行った若手研究者に対して与えられるものです。

 本講演論文は,炭素繊維強化プラスチック(CFRP)に欠陥・損傷として発生する,層間はく離を検出するための非破壊検査技術について報告したものです。電磁誘導現象を使って導電性材料を検査する手法である渦電流探傷試験を使って,層間はく離の可視化と寸法評価を行う方法を提案しています。CFRPは異方性と非均質性を有する多層板構造の材料であるため,従来の渦電流探傷試験法で層間はく離を明瞭に可視化することは困難でした。当研究ではその課題を解決するためのコイルアレイプローブ渦電流探傷試験法を提案し,導電性のばらつきに埋もれずに高いSN比で層間はく離を可視化することに成功しています。また,アレイプローブの複数のコイルの信号を比較することで,層間はく離の寸法評価も可能となることを明らかにしました。以上のように渦電流探傷試験の適用可能性を拡大した点が評価され,今回の受賞に至りました。

賞状
受賞した旭置修哉さん
 

工学部本館南側広場愛称の決定について

 令和2年11月25日(水)11:30から,工学部本館南側広場において,大橋学長はじめ多数のご出席のもと,広場改修工事の完成披露式が行われました。 
 平成31年4月からの構内全面禁煙に伴い,同所にあった喫煙所を廃止し,学生の食事場所,教員と学生の交流の場所として改修されたものです。ウッドデッキ調のベンチとオレンジ色のパラソルが明るい日差しに照らされ,学生の笑い声が響く新しい空間が完成しました。

新たな広場の様子

 

 完成を受けて広場の愛称を学内で募集し,40名の学生・教職員から39件の応募があり一次選考を経て選ばれた7点から投票によって,「e-スクエア」と決定しました。
愛称の命名者の理工学研究科博士前期課程1年 酒井 孝一郎さんには,学長から副賞が贈られました。

学長から副賞を受け取る酒井さん

 e-スクエアが学生,教職員はもとより地域の皆様に気軽にご利用いただき,城北キャンパスの新しいスポットとなりますよう願っています。

「e-スクエア」命名の意図
 「e」は、愛媛大学のeやエコロジーのeなど、人それぞれ思い浮かべるものはいろいろあるでしょう。
  それを2乗(スクエア)するのと広場(スクエア)をかけて「e-スクエア」と命名しています。

大学院理工学研究科博士前期課程2年生の内田 龍之介さんと杉本 大志 助教が2020 International Conference on Big data, IoT, and Cloud Computing (ICBICC 2020)(オンライン開催)でExcellent Oral Presentation Awardを受賞しました【10月9日(金)~11日(日)】

 令和2年10月9日(金)~11日(日)に東京都立大学 秋葉原サテライトキャンパスならびにオンラインで開催された「2020 International Conference on Big data, IoT, and Cloud Computing (ICBICC 2020)」において、大学院理工学研究科博士前期課程2年生の内田 龍之介さんと杉本 大志助教が「Excellent Oral Presentation Award」を受賞しました。

 本賞は、特に優れた講演を行った者を対象に与えられます。

 講演した論文の題目は「An Experimental Study for Tracking Ability of Deep Q-Network under the Multi-Objective Behaviour using a Mobile Robot with LiDAR」です。本研究は、都築 伸二 教授と杉本 助教の指導を受け、高齢者の見守り問題に焦点を当てたものとなります。特に内田さんは2次元レーザスキャナ(LiDAR)と複数センサを用いた移動ロボットの為の情報処理機構を構築し、杉本 助教が自律移動アルゴリズムの構築を担当する事で、本ロボットの有用性をシミュレーション並びに実環境下に於いて明らかにするとともに、今後の自律移動ロボットの抱える課題と得られた知見を提示しました。

 内田さんと杉本 助教によるこれらの研究の着眼点と的確な発表・質疑応答の様子が評価され、今回の受賞に至りました。

                                          賞状

大学院理工学研究科博士前期課程2年生の中岡 典弘さんが電子情報通信学会ディペンダブルコンピューティング研究会の第7回研究会若手優秀講演賞を受賞しました。

 令和2年11月17日,大学院理工学研究科博士前期課程2年生の中岡 典弘さんは,昨年の11月13日(水)-15日(金)に愛媛県男女共同参画センターで開催された「デザインガイア2019 ~VLSI設計の新しい大地~」において発表した論文が,電子情報通信学会ディペンダブルコンピューティング研究会(以下DC研究会)の第7回研究会若手優秀講演賞を受賞しました。
 本賞は,毎年6月1日より翌年5月31日までに開催されたDC研究会が主催する研究会において特に優秀な講演(総講演件数の上位5%)を行った33歳未満の若手研究者や技術者を対象に,DC研究会若手優秀講演賞が与えられます。
 講演論文では,先進自動運転システム向けの車載大規模集積回路の高度な品質を保証するために開発されている,マルチサイクルテストスキームを用いたパワーオンセルフテストにおける故障検査の困難さの問題を解明しています。具体的には,テストサイクル数の増加に伴って被検査回路自身が生成するテスト用データが,新たな縮退故障を検出することが困難となる「故障検出能力低下問題」に対して,確率ベースのテスタビリティ評価尺度を利用して,故障検出能力低下問題のメカニズムを解析しました。なお,本研究成果は,王 シンレイ 講師,樋上 喜信 教授,高橋 寛 教授の研究チームがルネサスエレクトロニクス株式会社と取り組んでいる共同研究「先進自動運転システムの機能安全強化技術」の一部です。

受賞した中岡 典弘さん

【受賞論文】

中岡典弘, 青野智己, 工藤壮司, 王 森レイ, 樋上喜信, 高橋 寛(愛媛大), 岩田浩幸, 前田洋一, 松嶋 潤(ルネサスエレクトロニクス), “確率ベース手法を用いたマルチサイクルテストにおけるキャプチャパターンの故障検出能力低下問題の解析”,信学技報 119(282), 145-150, 2019-11-13

 

 

ガジャマダ大学工学部とオンライン交流会を開催しました【11月17日(火)】

 本学工学部とガジャマダ大学工学部は,2007年に大学間の学術交流協定を締結後,交換留学を含む複数の学生教育プログラムや共同研究を通して毎年交流が行われています。
 今年度は新型コロナウィルスの影響により交換留学が中止となってしまいましたが,留学の見通しが立たない学生に国際交流の場を提供したい,また,来年度留学を希望している双方の学生に情報を発信したい,との思いから11月17日(火)にオンライン交流会を実施いたしました。この日は双方の大学から教職員及び学生ら約90人が参加しました。
 まず,安原英明教授及びIndra Perdana国際担当准教授から各大学の紹介が行われ,Waziz Wildanガジャマダ大学工学部長からもご挨拶がありました。
 また,「Online Campus Tour」では,各大学の学生・職員が作成したキャンパス内の動画をみながら実際に大学を訪れた気分に浸ることができました。
 最後に,参加者との質疑応答や意見交換が行われた後,昨年度交換留学に参加した学生から懐かしい写真や動画の紹介があり,大変有意義な時間となりました。