理工学研究科生産環境工学専攻松浦一雄准教授がATE-HEFAT2021にてベストペーパー賞を受賞しました【7月25日(日)~28日(水)】

 令和3年7月25日(日)から28日(水)に南アフリカ・プレトリア大学によりzoomオンライン開催された、15th International Conference on Heat Transfer, Fluid Mechanics and Thermodynamicsにおいて、理工学研究科生産環境工学専攻機械工学コースの松浦一雄准教授が、Best paper賞を受賞しました。受賞した研究のテーマは航空機のジェットエンジンにおけるタービン内部圧縮性翼列流れです。

 これまで翼列流れの研究では、翼列効率の低下度合を求める際に、エントロピーの非可逆的増加を表すエネルギー散逸関数が用いられてきましたが、流れの中に現れる渦運動と、音波伝播も含む渦なし運動それぞれからの寄与が不明でした。松浦准教授は、Helmholtz-Hodge分解をエネルギー散逸関数に導入した新たな定式化を非定常翼列流れに対して提案し、圧縮性Navier-Stokes方程式を忠実に数値計算して得た流れ場のデータに適用することで、上記問題を解決しました。

 本研究の実施にあたり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のスーパーコンピュータであるJSS3を利用させていただきました。

受賞対象論文
Kazuo Matsuura
Numerical Evaluation of the Regions of High Energy Dissipation for Different Free-Stream Turbulence in Transitional Low-Pressure Turbine Flows

松浦 准教授
賞状
 

【以下英訳】

Dr. Kazuo Matsuura won the best paper award at the 15th International Conference on Heat Transfer, Fluid Mechanics and Thermodynamics (ATE-HEFAT2021), organized online by Prof. JP Meyer, University of Pretoria, South Africa, from 25th till 28th July 2021. The topic of the awarded paper was the compressible thermo-fluid flows of a jet engine cascade.

So far, the energy dissipation function, which represents irreversible increase in entropy, has been used to quantify decrease in blade row efficiency. However, the contributions of rotational and irrotational motions were not separable in the original formulation. Dr. Matsuura proposed a new formulation for evaluating the energy dissipation function based on the Helmholtz-Hodge decomposition, applied it to the unsteady flow fields of stator-rotor interaction reproduced by high-resolution Navier-Stokes simulations, and solved the above problem.

The computations were conducted using the supercomputer systems of the Japan Aerospace Exploration Agency (JAXA-JSS3).

令和3年8月20日(金)15時から工学部中会議室で工学部教育貢献賞の表彰式が行われました。

 工学部では,学部教育において優れた貢献をした教員を表彰する制度を導入しており,今年度は,機能材料工学コースの武部 博倫 教授,電気電子工学コースの都築 伸二 教授の2名に高橋 寛工学部長から賞状と盾が授与されました。

 武部教授は,工学科材料デザイン工学コース,機能材料工学科にて,材料教育に関する先進的な改革を主導し,学生教育研究の高度化を実現した功績が評価されました。

 また,都築教授は,CO2濃度を遠隔監視するIoTシステムの構築による安全安心な教育環境の維持管理に関して貢献した功績が評価され,今回の受賞となりました。

【前列】左から都築教授,武部教授         【後列】左から高橋学部長,黄木FD委員長
授与された盾
 

理工学研究科の尾崎准教授の研究グループが真珠の輝きを再現できる新しい光学モデルの構築に成功しました。

 このたび、理工学研究科の尾﨑良太郎准教授の研究グループは、愛媛県農林水産研究所水産研究センターとの共同研究で、真珠内部での光の透過、反射、散乱を考慮した新しい光学モデルを構築し、真珠の輝きを生み出す干渉色を光学計算により再現する技術を新たに開発しました。

詳細は以下リンクよりご確認ください。

「プレスリリース:真珠の輝きを再現できる新しい光学モデルの構築に成功」

 

【公募】令和3年度工学部学生研究プロジェクトについて

 工学部では令和3年度より、学生の調査研究活動を準正課活動(正課以外の学習活動)として支援するために、「工学部学生研究プロジェクト」制度を設けました。

 本制度は工学部及び理工学研究科(工学系)の学生からなる研究グループが自らの発想で主体的に学習し、調査・研究するプロジェクトを工学部として認定し、組織的に支援するものです。

 公募要領・申請様式など詳細はこちら(学内限定)をご覧ください。

大学院理工学研究科の水口 隆 准教授及び小原 昌弘客員教授が一般社団法人溶接学会 溶接法研究委員会「令和2年度溶接アーク物理研究賞」を受賞しました。

 このたび、愛媛大学大学院理工学研究科の水口 隆 准教授及び小原 昌弘 客員教授の研究グループは、川田工業株式会社および株式会社神戸製鋼所と共同で、一般社団法人溶接学会溶接法研究委員会の「令和2年度溶接アーク物理研究賞」を受賞いたしました。

 同研究グループでは、過日、溶接部を大気から保護するための炭酸ガスからなるシールドガス中に、空気砲の様にパルス状にした微量のアルゴンガスの塊を1秒間に50回程度投入することによって、溶加材の溶融状況を小滴化し、スパッタの発生を大きく低減させる新しい溶接技術を開発し、特許を取得(特許6711971)しました。この溶滴移行制御が可能なアルゴンガス添加条件範囲を検討した「パルスガスMAG溶接法の開発-溶滴移行制御のためのArガス添加条件の実験的検討」と題した共同研究内容が、このたび、一般社団法人溶接学会溶接法研究委員会において溶接における物理現象の解明と溶接技術開発に関して高く評価されたため、受賞に至りました。

 愛媛大学工学部及び理工学研究科では、地域産業と大学の研究との連携をより一層強化し、地域産業の課題解決に貢献していく体制を構築中です。今後も溶接の高能率化に向けた研究開発に取り組み、地域産業の課題解決と地域産業の国際競争力の強化に寄与します。

賞状と楯

大学院理工学研究科博士前期課程の旭置修哉さんが日本非破壊検査協会表面NDTワークショップ2021にて若手研究優秀賞を受賞しました【6月22日】

 令和3年6月22日(火)、大学院理工学研究科生産環境工学専攻博士前期課程2年の旭置修哉さんが、“日本非破壊検査協会表面NDTワークショップ2021”において若手研究優秀賞を受賞しました。表面NDTワークショップ2021では、2019-2020年度に実施された日本非破壊検査協会の学術講演会において電磁界を応用した非破壊検査法について優れた発表を行った研究者達が招待され、研究発表のコンペティションが行われました。若手研究優秀賞は、その中で特に優れていると認められる若手研究者に与えられる賞です。対象論文は、旭置修哉、森山敬介、水上孝一、宮地航、木村憲志、「CFRP層間はく離の可視化と寸法評価のためのアレイプローブ渦電流探傷試験」です。異方性と非均質性を有する多層構造の材料であるCFRP内部に生じた層間はく離を明瞭に可視化するための渦電流探傷試験法について発表しました。複合材料構造に対する実用的な渦電流探傷試験法を開発した点が評価され、今回の受賞に至りました。

賞状
受賞した旭置修哉さん
 

愛媛大学大学院理工学研究科博士前期課程1年生の峯久朋也さんがBest Student Paper Awardを受賞しました【6月21日(月)】

 令和3年6月21日(月)、大学院理工学研究科博士前期課程電子情報工学専攻1年生の峯久朋也さんが、オンライン開催の国際会議「The 18th IEEE/ACIS International Virtual Conference on Software Engineering Research, Management and Applications (SERA2021)(オンライン開催)」において、「Best Student Paper Award」を受賞しました。
 受賞した論文は、「A Comparative Study of Vectorization Approaches for Detecting Inconsistent Method Names」(共著者:愛媛大学総合情報メディアセンター阿萬裕久准教授、川原稔教授及び岡山県立大学横川智教准教授)です。

 峯久さんらは、ソフトウェア(プログラム)における適切な名前付けに関する研究を行っています。今回の論文では、メソッド(Javaプログラムにおける処理手続き・関数のこと)に対して適切な名前が付けられているかどうかを、メソッドの内容(プログラム)から自動判別する手法について、その処理時間の短縮に向けた複数の提案と評価実験の報告を行いました。
 ソフトウェアにおいて、メソッドといった要素には人間がその処理内容を反映した名前を自分で付ける必要があるのですが、時としてそれが不適切であり、そのことが原因でプログラムの理解や保守が妨げられることがあります。それゆえ、名前の適切さを評価する仕組みが必要となり、近年では自然言語処理と機械学習を活用した手法が活発に研究されています。そのような自動評価手法を実践するにあたり、評価モデルの構築には長い時間を要するため、頻繁にモデルを更新する(最新版に保ち続ける)のが難しいという課題がありました。
 峯久さんらは、その課題解決に向けて、より軽量な手法を代替案としていくつか挙げ、それらで処理の重い部分を代用することで、より簡単に評価モデルを最新に保ち続けることができないかと比較実験を行いました。その結果、代替案の1つを用いることで、従来と同程度の精度の判定モデルを約14倍高速に構築可能であることを確認しました。

 この研究は、ソフトウェアの品質管理技術を促進する上で有用な手法の1つになると期待されます。

理工学研究科 峯久朋也さん
Best Student Paper Award

令和3年度 船舶海洋工学センターオンライン講演会を開催しました【7月5日(月)】

 令和3年7月5日(月)に船舶海洋工学センターオンライン講演会を開催しました。
 田中センター長の挨拶の後,2名の講演者にご講演をいただきました。

1)松田 雄二 氏
  新居浜工業高等専門学校教授
  船舶海洋工学センターアドバイザー
  講演タイトル:「新居浜高専 流体実験室 設備紹介」

2)日野 孝紀 氏
  新居浜工業高等専門学校教授
  船舶海洋工学センターアドバイザー
  講演タイトル:「終船イベントとその後」

 各講演後には,出席者との専門的な質疑応答や意見交換が行われました。
 この日はコンソーシアム参加企業,工学部教職員ら約50人が参加し,大変有意義な時間となりました。