愛大生による中島の課題解決法!ー工学的視点により離島での暮らしを持続可能にー最終発表会を開催

愛媛大学工学部では、課題解決型学習として、「学部共通PBL(=Project Based Learning)〔融合型〕」を開講しています。授業では、工学部の9つの専門コースの学生を混成させたチームを編成し、単一の分野で割り切ることのできない地域課題の解決に向け、所属コースを越えた多角的な視点での課題解決力を実践的に育成していきます。

今年度は、忽那諸島・中島の地域課題を題材にしており、10月に行った現地でのフィールドワークと地域の方々への地域課題の解決アイデア発表会で得た地元の方々の声を参考に、今回、解決策アイデアを具体化して最終発表提案を行います。

なお、今回の発表会では、中島支所会議室ともオンラインで繋いで実施します。

日時

令和6年1月26日(金) 8時30分〜11時50分頃

会場

愛媛大学工学部2号館345演習室(松山市文京町3)

開催形式

会場及びオンライン(Zoom)によるハイブリッド開催

対象

学生、地域・一般

内容

12の学生チームよる発表 ※発表タイトル等、プレスリリース資料の別紙参照

参加方法

  • 会場参加・・・事前申込不要。直接、会場までお越しください。
  • オンライン参加・・・以下の問い合わせ先までご連絡ください。
    (ZoomのミーティングコードIDとパスコードをお知らせします。)

 

プレスリリースはこちらからご覧ください。(愛媛大学WEBサイトへジャンプします。)

令和5年度第2回環境・エネルギー工学ミーティングを開催しました【令和5年12月5日(火)】

令和5年12月5日(火)、愛媛大学情報メディアセンターメディアホールにおいて、愛媛大学工学部附属環境・エネルギー工学センター及び愛媛大学リサーチユニット「地産地消e-Fuel研究ユニット」主催の「令和5年度第2回環境・エネルギー工学ミーティング」を対面で開催しました。なお、本ミーティングは愛媛県との共催です。

会場には、エネルギーに関する諸問題に関心のある企業の方々や、愛媛大学教職員並びに学生など約70人に参加いただきました。

ミーティングでは、はじめに、高橋寛工学部長から開会の挨拶がありました。

続いて、学外の講師2名による講演がありました。
まず、大阪ガス株式会社エグゼクティブフェロー エネルギー技術研究所SOECメタネーション開発室統括室長の大西久男様より、「暮らしや産業を変えずにカーボンニュートラルを実現する e-メタン~革新的SOECメタネーション技術」と題して講演がありました。
次に、産業技術総合研究所ゼロエミッション国際共同研究センター 水素製造・貯蔵基盤研究チーム研究チーム長の高木英行様より、「水素エネルギー・合成燃料技術の動向と産業技術総合研究所における取り組み」と題して講演がありました。
講演では、講師から聴講する学生に問いかける場面もあり、講演後の質疑応答も活発に行われました。

続いて、環境・エネルギー工学センター副センター長であり、愛媛大学リサーチユニット「地産地消e-Fuel研究ユニット」ユニットリーダーの板垣吉晃教授より、2件の講演の内容を踏まえ、愛媛大学でエネルギー問題に関して取り組んでいる「地産地消e-Fuel研究ユニット」の紹介を行いました。

講演と紹介の終了後は、場所を変え、愛媛大学教職員および学生によるポスターセッションを行いました。23件の研究発表内容をまとめたポスターが並び、異分野の学生が融合してポスターセッションをするという貴重な機会のもと、学内外問わず参加者による活発なセッションが行われました。

最後に、愛媛大学附属環境・エネルギー工学センターのセンター長である中原真也教授より閉会の挨拶がありました。      

工学部附属環境・エネルギー工学センターは、今後も、環境やエネルギーに関わる技術開発及び人材育成に取り組んでまいります。

高橋学部長による開会の挨拶
大西久男氏による講演
高木英行氏による講演
板垣教授によるリサーチユニット紹介
質疑応答の様子
ポスターセッションの様子

【プレスリリース】有機伝導体の分子配列と電子構造を制御する分子の開発【令和5年12月6日】

このたび、愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)の御﨑洋二教授らの研究グループは、有機伝導体の分子配列と電子構造を精密に制御することに成功しました。この成果は愛媛大学リサーチユニット「エネルギーの高効率利用と貯蔵に関する材料開発研究ユニット(E-USE)(代表:内藤教授(理学系))」の一環としての共同研究によるものです。

同グループでは3つの分子を連結した三連結分子を開発することで、特性が異なる分子を規則正しく配列させ、超伝導状態を引き起こしやすい物質を作ることに成功しました。超伝導という状態では、送電の際のエネルギーロスがなくなるため、電気エネルギーの効率的な利用が可能になります。しかし超伝導を起こす物質は希少であることから、本研究成果は有機超伝導体を開発するための新しい分子設計戦略として注目されています。

本研究成果に関する論文は、英国王立化学会(RSC)の学術雑誌「Chemical Communications」に掲載され、オンライン版で公開されました(2023年10月18日)。また、編集部から高い評価を得ており、2023年11月25日に発行された掲載号の裏表紙に採用されました。

掲載誌:Chemical Communications
DOI  :10.1039/D3CC03198E
題 名:A Triad Molecular Conductor: Simultaneous Control of Charge and Molecular Arrangements
(日本語訳)三連結分子を利用して、有機伝導体の分子配列と電子構造を同時に制御
著 者:Naoya Kinoshita, Atsuya Maruyama, Takashi Shirahata, Toshio Naito, and Yohji Misaki
責任者:Yohji Misaki(御﨑 洋二)・愛媛大学大学院理工学研究科

詳細はこちらからご覧ください。(愛媛大学HPへジャンプします。)

船舶海洋工学センター5周年スタートアップシンポジウムを開催しました【令和5年11月22日(水)】

令和5年11月22日(水)、愛媛大学南加記念ホールにおいて、愛媛大学工学部附属船舶海洋工学センター5周年スタートアップシンポジウムを対面とオンラインで開催しました。

シンポジウム会場内の様子

 

本シンポジウムには愛媛大学工学部及び工学部附属船舶海洋工学センター、ご講演者にかかわりの深い企業のみなさま、愛媛大学教職員並びに愛媛大学の学生など対面・オンライン併せて約90人が参加くださいました。

若林副学長の挨拶
田中センター長の挨拶

若林良和理事・副学長及び田中進船舶海洋工学センター長の開会挨拶の後,「巨視的現象から考察した疲労過程と疲労設計の今後」と題して九州大学名誉教授、愛媛大学客員教授・工学部附属船舶海洋工学センターアドバイザーの豊貞雅宏氏より、「溶接技術の進展と展望」と題して愛媛大学名誉教授の荒木孝雄氏よりご講演をいただきました。

これまでの貴重な研究成果や今後造船技術に結びつくであろう溶接技術などついて自身の研究エピソードを交えて紹介があり、参加者は熱心に講演内容に耳を傾けていました。また、講演後は活発な質疑応答が行われました。

豊貞先生のご講演
荒木先生のご講演
質疑応答の様子

最後に、高橋寛工学部長より閉会の挨拶がありました。

高橋工学部長からの閉会挨拶

 

シンポジウムの後には、愛媛大学城北キャンパス内の会場で引き続き交流会を行いました。

交流会の様子①
交流会の様子①
交流会の様子②

本交流会には講演者と工学部関係者だけでなく、シンポジウムにご参加いただいた企業様や愛媛大学の学生も合わせた合計約50名が参加し、お互いの業務や研究、学生生活などについて情報交換を行いました。

工学部附属船舶海洋工学センターは、今後も、地域産業が抱える課題に対し共同研究を推進するとともに、諸課題解決に貢献できる人材を育成できるよう活動を続けてまいります。

工学部広報誌「Shake Hands Vol.8」を発刊しました【令和5年11月28日】

工学部広報誌「Shake Hands」の最新号、Vol.8を発刊しました。

最新号では、表紙に三宅洋教授のコラムが掲載されており、研究室紹介では青野宏通教授の環境・エネルギー材料工学研究室をご紹介しております。
また、工学部の卒業生が就職した企業を紹介し、恒例のエヒメジソンでは4名の工学部の教員が、研究内容を紹介しております。

「Shake Hands」は学内でも配布しておりますので、是非、お手に取ってご覧ください。

最新号・バックナンバーをはこちらからご覧ください。

【掲載内容】

表紙コラム:「川に遊び、川に学ぶ」 環境建設工学講座 三宅 洋 教授

研究室紹介:環境・エネルギー材料工学研究室 機能材料工学講座 青野 宏通 教授

卒業生訪問:田中貴金属グループEEJA株式会社 大西 竜平さん

エヒメジソン:
「数学解析でミクロの世界を解き明かす」 情報工学講座 安藤 和典 教授

「機械工学技術で産業・医療福祉・農業に貢献」 機械工学コース 李 在勲 教授

「道路と交通の安全性を高める技術開発」 環境建設工学講座 坪田 隆宏 准教授

「新デバイス創製を目指す名のスケール物質設計技術」 電気電子工学講座 寺迫 智昭 教授

大学院理工学研究科博士前期課程1年の井澤良太さんが第58回地盤工学研究発表会で優秀論文発表者賞を受賞しました【9月8日(金)】

令和5年7月11日から13日に福岡市(福岡国際会議場)で開催されました地盤工学会主催の「第58回地盤工学研究発表会」において、理工学研究科博士前期課程1年の井澤良太さんが「優秀論文発表者賞」を受賞しました。

本賞は、今後の地盤工学分野を担う若手技術者及び若手研究者の活性化、研究意欲の向上を目的として設立した賞であり、発表内容、発表技術、発表時間、質疑応答において優れた発表を行った35歳以下の技術者及び研究者に贈られます。

発表した論文題目は、「ラインレーザー法による堤防のパイピング進展に伴うパイプ形状の観察」です。この研究では河川堤防直下の地盤表面で起きるパイピング現象について、洪水経過に伴い変化するパイプの3次元形状を精密に測定する技術の開発を目的として、遠心模型装置を用いた実験が実施されました。ラインレーザーとカメラを組み合わせ、地盤表面の形状を精密に読み取る新たな技術が評価され、今回の受賞となりました。

受賞、おめでとうございます。

受賞した井澤さん
賞状

大学院理工学研究科2年生の大嶋琉太さんが「日本ソフトウェア科学会 FOSE2023」において「IEEE CS Japan Chapter FOSE Young Researcher Award」並びに「FOSE2023 貢献賞」を受賞しました【11月11日(土)】

令和5年11月9日(木)~11月11 日(土)に三重県鳥羽市で開催された「日本ソフトウェア科学会第30回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2023)」において、大学院理工学研究科電子情報工学専攻2年生の大嶋琉太さんが、「IEEE CS Japan Chapter FOSE Young Researcher Award 」並びに「FOSE2023 貢献賞」を受賞しました。

大嶋さんは、FOSE2023にて「記号実行とミューテーションを活用したプログラム正誤判定の効率化」という題目(総合情報メディアセンター阿萬裕久教授、川原稔教授共著)で論文発表を行いました。「IEEE CS Japan Chapter FOSE Young Researcher Award」は、FOSE2023の発表論文の中で査読結果が上位であり、なおかつ、筆頭著者が35歳未満の若手であった場合にその筆頭著者にIEEEから授与されるものです。

大嶋さんらは、記号実行という技術を使ったプログラムの正誤判定に関する研究を行っています。今回の論文では、記号実行技術を使ったテストケースの自動生成において、そこにミューテーションという変異プログラムを自動的に作り出す技術を組み合わせることで、多種多様なテストケースを自動生成する手法を提案しました。

ソフトウェアの開発・保守において、そのテストは欠かすことのできない品質保証活動ですが、そのためのテストケース生成は人間による知的作業に依存するところが大きく、自動化が重要なテーマとなっています。

以前から記号実行技術を使うことでテストケースの自動生成については研究が行われていますが、大嶋さんらはそこにミューテーションも組み合わせることで、より多様なテストケースを自動生成する手法の提案を行いました。

この研究は、ソフトウェアの品質管理技術を促進する上で有用な手法の一つになると期待されます。

また、FOSE2023では、参加者による無記名投票によって優れた発表を表彰する貢献賞というものがあり(いわばベストプレゼンテーション賞に相当)、大嶋さんの発表は高く評価されてこの賞にも選ばれました。

受賞した大嶋さん
賞状

基金感謝状贈呈式にて工学部後援会長へ感謝状が贈呈されました【11月11日(土)】

令和5年11月11日(土)16時45分頃から南加記念ホールにおいて、愛媛大学基金感謝状贈呈式が挙行されました。

愛媛大学基金感謝状贈呈式は15時00分から同会場で開催されたホームカミングデイ式典に引き続き開催され、工学部関係では令和4年度における工学部後援会から愛媛大学基金への寄附に対して、仁科弘重学長から華谷勝工学部後援会長へ感謝状が贈呈されました。

 

左から順に仁科愛媛大学長と華谷工学部後援会長

工学部附属船舶海洋工学センター工場見学会を開催しました【令和5年11月8日(水)】

令和5年11月8日(水)、今治造船株式会社 西条工場において、工学部2年生向けに工場見学会を実施し、82名の学生が参加しました。

行きのバスの中で各自のスマホで今治造船株式会社様の紹介動画を視聴し、工場に到着後3つのチームに分かれて工場現場を見学しました。

今治造船株式会社のご担当者様からのご説明と質疑応答により、造船業に関する理解、魅力と関心を持つ機会となりました。

 

   

【要事前申込】令和5年度第2回環境・エネルギー工学ミーティングを開催【12月5日(火)13:30-】

愛媛大学は、環境やエネルギーに関わる技術開発及び人材育成を通じて、地域産業の創生と活性化並びに諸課題解決に貢献することを目的として、「工学部附属環境・エネルギー工学センター」を設置しています。

このミーティングでは、工学部附属環境・エネルギー工学および愛媛大学リサーチユニット「地産地消e-Fuel研究ユニット」による主催のもと、カーボンニュートラルに向けたエネルギー生産に関する最新技術や動向について2名の方にご講演いただきます。また、「地産地消e-Fuel研究ユニット」の紹介の後、工学部の教員・学生によるポスターセッションを行います。

ミーティング閉会後は、参加者交流会も実施いたします。

興味のある方は是非ご参加ください。

 

日  時 令和5年12月5日(火) 13時30分~16時50分

場  所 愛媛大学総合情報メディアセンター メディアホール

共  催 愛媛県

対  象 どなたでもご参加いただけます。

参加申込 以下の申込フォームからお申し込みください。
     申込フォームはこちら

申込締切 令和5年11月26日(日)

参加費  ミーティングは無料
     参加者交流会にご参加される方は、参加費4,000円を当日会場で集金いたします。

詳  細 以下のチラシをご参照ください。

関連リンク

※愛媛大学工学部附属環境・エネルギー工学センターについてはこちらからご覧ください。
(愛媛大学工学部附属環境・エネルギー工学センターWEBサイトへジャンプします。)

※愛媛大学リサーチユニットとは
愛媛大学では、新たな学際的研究分野を開拓し、発展性が期待される特徴ある学際的研究グループをリサーチユニット(RU)として認定し、その活動を支援しています。
詳細はこちらからご覧ください。(愛媛大学先端研究・学術推進機構Webサイトへジャンプします。)