愛媛大学工学部附属教育・研究共同利用施設設置に伴い看板上掲式を行いました【4月1日(火)】

令和7年4月1日(火)、愛媛大学工学部附属教育・研究共同利用施設設置に伴い、看板上掲式を行いました。工学部では、工学部が所管する分析機器等を活用し、工学部の教育・研究活動を支援し、地域産業の活性化と諸課題解決を推進することにより、愛媛大学工学部の教育・研究力を強化することを目的として、令和6年12月12日に「工学部附属教育・研究共同利用施設設置」を設置しました。

上掲式には、井堀春生施設長、阪本辰顕副施設長を始め、装置支援者及び運営支援者が参加しました。

井堀施設長(右)と阪本副施設長(左)
記念撮影

オープンイノベーション型プラットフォームとして、共同利用機器等を活用する「教育・研究共同利用施設」とし、工学部及び地域企業等との教育・研究活動を支援することとしており、地域の発展と諸課題解決に貢献することが期待されます。

大学院理工学研究科の光井和輝さんがBest Oral Presentation賞を受賞しました【3月31日(月)】

令和7年1月24日(金)にInternational Congress on Glass 2025 (コルカタ・インド)において、大学院理工学研究科機能材料工学分野博士後期課程2年生の光井和輝さんが行った「Iron-Containing Oxide Glasses with n-type Conductivity」と題した発表が、令和7年3月31日(月)にBest Oral Presentation賞を受賞しました。

International Congress on Glassは、3年毎に開催される国際ガラス会議です。
上部組織(International Commission on Glass)は、1933年に英、独、伊、西、仏、米の6ヶ国によって設立され、現在では欧州20ヵ国、南北アメリカ5ヶ国、アジア5ヶ国を代表する学協会と、10の企業や組織が加盟したガラスの科学と技術に関する国際的な協会となりました。

酸化物ガラスは本来絶縁体として知られていますが、酸素主体のガラスネットワークにフッ素を加え、さらに酸化鉄を添加した汎用元素から成る組成で、半導体並の電気伝導性を示す酸化物ガラスを提案したことが、今回の主な受賞理由です。

賞状
賞状を持つ光井さん

『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24 /第30回AMD アワード』授賞式に森脇亮教授および工学部4回生丸井建さんが出席しました【3月25日(火)】

令和7年3月25日(火)、東京都内にて開催された『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24 /第30回AMD アワード』授賞式にて、森脇亮教授(大学院理工学研究科、地域レジリエンス学環、防災情報研究センター)および、森脇研究室に所属する工学部4回生の丸井建さんが登壇し、デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24/第30回 AMDアワード「リージョナル賞」を受賞しました。

森脇教授および丸井さんは、森脇教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」が「AMD アワード」に選出されたことについて、授賞式にてモノリス(盾)と賞状を授与されました。本アプリは、愛媛大学、西予市、イツモスマイル株式会社が行ってきた研究を基に開発されたものであり、共同での受賞となります。

本授賞式の模様は、「ニコニコ生放送」、「YouTubeライブ」にてライブ配信されました。

また、授賞式の後、愛媛大学にて、森脇教授および丸井さんより、仁科弘重学長へ今回の受賞について報告を行いました。

仁科学長から二人に向けて、「実用的な研究成果が求められる時代になっているので、今後もこういった高度な研究を続け、頑張ってほしい」とお祝いと激励の言葉がありました。

【参考】

森脇亮教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」がデジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24/第30回 AMDアワード「リージョナル賞」に選出されました
(※愛媛大学Webサイトへ移動します。)

「みんなの防災アプリ」受賞者(左から2人目が丸井さん、3人目が森脇教授)
受賞スピーチをする森脇教授
モノリスを授与される丸井さん
受賞者による記念撮影
仁科学長への報告記念写真

大学院理工学研究科の森脇亮教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」がデジタル‧コンテンツ‧オブ‧ジ‧イヤ ー’24/第30回 AMDアワード「リージョナル賞」に選出されました

このたび、第30回AMDアワード「リージョナル賞」に大学院理工学研究科(地域レジリエンス学環、防災情報研究センター)の森脇亮教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」が選出されました。

アプリには、地域の避難状況を一覧管理する「逃げ遅れゼロ」、家庭の備蓄品を管理する「備蓄品」、屋外防災無線を音とテキストで確認‧再生する「防災無線」、家庭の避難計画を作成する「避難計画」の機能があります。産学官連携による新たな防災モデルで地域社会への貢献度は高く、他地域‧分野への応用が期待されることが評価されました。

本アプリは、愛媛大学、西予市、イツモスマイル株式会社が行ってきた研究を基に開発されたものであり、共同での受賞となります。

受賞に関する詳細はこちらからご覧ください。(※愛媛大学Webサイトへ移動します。)

愛媛大学工学部及び新居浜工業高等専門学校による令和6年度研究交流会を開催しました【3月5日(水)】

令和7年3月5日(水)、新居浜工業高等専門学校において、愛媛大学工学部と新居浜工業高等専門学校による令和6年度研究交流会を開催しました。

この研究交流会は、愛媛大学工学部と新居浜高専との連携研究ならびに教員・学生の交流を促進し、共同研究の成果をもとに共著論文や外部資金獲得へつなげることを目的としており、今回で7回目の開催となりました。

今回の研究交流会には、工学部長、新居浜工業高等専門学校長が参加され、愛媛大学工学部長裁量経費として連携研究促進支援に採択されている研究プロジェクトの研究成果の発表が3件、そして、新たな研究シーズ開拓のための発表が4件、計7件の発表がありました(プログラム参照)。研究分野の異なる教員が一堂に会しての研究交流会となり、質疑応答においては、異分野の貴重な研究内容に対して、活発な意見交換や今後の研究における協力の依頼する場面がありました。

また、新居浜工業高等専門学校の研究施設「高度技術教育センター」の見学も行いました。電波暗室や透過型電子顕微鏡など、貴重な機器や施設を見学し、愛媛大学工学部の教員たちからは興味や感嘆の声が上がる場面も見られました。

 

愛媛大学-新居浜高専 令和6年度 研究交流会 プログラム】

01. 開会挨拶 新居浜高専 校長 鈴木 康司

02.  連携研究紹介
〇研究課題「モンテカルロシミュレーションによる低密度ポリエチレンの電荷輸送特性の解析」
                  愛媛大学研究代表者:電気電子工学講座 教授 尾﨑 良太郎
                      新居浜高専:電気情報工学科 准教授 大野 玲

 【発表タイトル】モンテカルロシミュレーションによる低密度ポリエチレンの電荷輸送特性の解析
                  愛媛大学研究代表者:電気電子工学講座 教授 尾﨑 良太郎

〇研究課題「発光色が劇的に変化する光スイッチング分子の合成と光物性評価」
                  愛媛大学研究代表者:応用化学講座 講師 石橋 千英
                      新居浜高専:環境材料工学科 教授 高見 静香

 【発表タイトル】有機リン化合物の新規合成法開発とその応用
                       愛媛大学:応用化学講座 講師 太田 英俊

〇研究課題「高強度高延性分散強化バイモーダル合金の粗大粒/微細粒界面量の最適化」
                  愛媛大学研究代表者:機能材料工学講座 講師 阪本 辰顕
                      新居浜高専:環境材料工学科 教授 志賀 信哉

 【発表タイトル】バイモーダル組織を有する分散強化アルミニウム合⾦の粉末冶⾦法による⾼強度・⾼延性化
                  愛媛大学研究代表者:機能材料工学講座 講師 阪本 辰顕

03. 研究施設紹介

04. 研究シーズ紹介
・分析電子顕微鏡を用いた金属材料研究    新居浜高専:環境材料工学科 准教授 當代 光陽

・培養細胞を用いた食品抽出物の機能性評価および材料の細胞毒性試験
                      新居浜高専:生物応用化学科 助教 田頭 歩佳

・B-スプラインを⽤いたベイズ形状最適化による流れの効率化
                       愛媛大学:機械工学講座 教授 岩本 幸治

・大規模集積システムの高信頼化設計に関する研究
                       愛媛大学:情報工学講座 講師 王 森岭

05. 閉会挨拶 愛媛大学工学部長 森脇 亮

新居浜高専・鈴木康司校長による開会挨拶
尾崎先生による連携研究報告
共同研究者・大野先生によるコメント
太田先生による連携研究報告
共同研究者・高見先生によるコメント
阪本先生による連携研究報告
共同研究者・志賀先生によるコメント

研究シーズ紹介(1枚目から當代先生、田頭先生、岩本先生、王先生)
研究施設見学の様子
愛媛大学工学部・森脇学部長による閉会挨拶

 

 

 

大学院理工学研究科の山田龍弥さんが2024年度溶接学会奨学賞および第30回一般社団法人溶接学会四国支部講演大会優秀発表賞を受賞しました【2月20日(木)、3月7日(金)】

令和7年2月20日(木)、大学院理工学研究科機能材料工学分野博士前期課程2年生の山田龍弥さんが、「ソリッドワイヤを用いた高電流GMA溶接における溶滴移行形態の制御およびスパッタ発生量の低減に関する研究」で、2024年度溶接学会奨学賞を受賞しました。

山田さんの研究グループでは、炭酸ガスアーク溶接におけるスパッタ低減のため、二重のシールドガスで溶融池を大気から保護することができる構造のノズルを用い、内側のノズルにArガスを間欠的・周期的に添加し、アーク柱内のガス組成を周期的に変化させる「パルスガスMAG溶接法」を開発し、特許を取得(特許6711971)しています。
この溶接法を用いてAr添加条件を適切に選択すれば、Ar添加1周期に対し、アーク柱内のガス組成がAr主体である期間に1溶滴だけの落下(同期)とすることができ、スパッタを低減することが可能です。アーク溶接における溶接作業の効率化のためには、高電流化が有効であることから、山田さんは、高電流GMA溶接におけるスパッタ発生量に低減にむけたシールドガスの添加条件と溶接条件の最適化を試みました。
本研究結果は、パルスガスMAG溶接を用いた高能率な溶接方法の開発とその社会実装に大きくつながります。

山田さんの、研究に対する取り組みの姿勢とこれまでの研究成果が高く評価され、今後の溶接・接合研究者・技術者としての発展が期待できることから、今回の受賞に至りました。

また、令和7年3月7日(金)、第30回一般社団法人溶接学会四国支部講演大会において上記の研究成果を発表し、優秀発表賞を受賞しました。
山田さんの発表の際の声量と話す早さ、スライドのわかりやすさ、質疑応答での適切な回答および研究成果の社会的波及効果が評価されたため、今回の受賞に至りました。

受賞した山田さん(左の盾が溶接学会奨学賞、 右の賞状が溶接学会四国支部講演大会優秀発表賞)

令和6年度えひめ海事産業協働コンソーシアム技術部会講演会を開催しました【2月10日(月)】

令和7年2月10日(月)、みなと交流センター(はーばりー)みなとホールで令和6年度えひめ海事産業協働コンソーシアム技術部会講演会を開催しました。「えひめ海事産業協働コンソーシアム」は愛媛で学び育った⾼度エンジニアが、海事産業に携わり、その継続的な発展を⽀える循環を⽣み出すための取組みを、海事産業界、行政及び⼤学が連携して推進することにより、地域の海事産業の発展、造船技術の⾼度化の推進並びに諸課題解決に貢献できる⼈材養成に資することを⽬的として昨年11月1日付で発足いたしました。技術部会は本コンソーシアムにて実現する企画等の提案や実行について担うこととなっており、本学部の松下教授が技術部会長を務めています。今回は本技術部会の名を冠した初のイベントとして、講演会を開催いたしました。

本講演会では、はじめに、森脇亮工学部長から開会の挨拶がありました。

森脇学部長による開会の挨拶

 

続いて、松下技術部会長よりえひめ海事産業協働コンソーシアム、海事コース構想、T&Gについての説明がありました。

松下技術部会長による説明

 

続いて、講演会では、横浜国立大学准教授の満行泰河先生が「台風を脅威から恵みに変える~2050年の社会に対する海事産業の新たなチャレンジ~」、本学部准教授の水口隆先生が「アーク雰囲気ガスの周期的な組成変化を利用した炭酸ガスアーク溶接時の低スパッタ化への取り組み」、本学教育学部教授の鴛原進先生が「今治モデル「ふるさとキャリア教育」における海事産業」と題し講演を行い、コンソーシアム参加企業、本学教職及び学生から約80人が参加しました。参加者は講演内容に真剣に耳をかたむけ、講演のあとには活発な質疑応答が行われました。

横浜国立大学大学院工学研究院・満行准教授による講演
愛媛大学工学部・水口准教授による講演
愛媛大学教育学部教授・鴛原教授による講演

講演会後は懇親会も兼ねたポスターセッションを開催し、計26件の研究発表内容をまとめたポスターが並び、異分野の教職員及び学生が融合してポスターセッションをするという貴重な機会のもと、学内外問わず参加者による活発なセッションが行われました。

ポスターセッションの様子

 

最後に、今治市産業部長の若宮浩氏より閉会の挨拶がありました。

今治市産業部長・若宮氏による閉会の挨拶

 

えひめ海事産業協働コンソーシアム技術部会は、今後も、地域の海事産業の発展、造船技術の⾼度化の推進並びに諸課題解決に取り組んでまいります。

大学院理工学研究科の豊田洋通教授が第17回岩木賞優秀賞を受賞しました【2月21日(金)】

令和7年2月21日(金)、埼玉県和光市の理化学研究所にて行われた第17回岩木賞授賞式にて、大学院理工学研究科の豊田洋通教授の業績が優秀賞を受賞しました。

岩木賞は、表面改質、トライボコーティング分野で著しい業績を上げた個人、法人、団体を顕彰するもので、当該分野で多くの功績を残した故岩木正哉博士(理化学研究所元主任研究員、トライボコーティング技術研究会前会長)の偉業をたたえ、2008年度より創設されたものです。

今回は、豊田先生の業績名「液中プラズマCVD法を基盤技術とした鋼表面へのダイヤモンド直接蒸着法の開発」が、開発技術が日本国内において高い水準にあり、新規独創性に優れたものと審査にて認められて、優秀賞の受賞となりました。

 

◆詳細

優秀賞「液中プラズマCVD法を基盤技術とした鋼表面へのダイヤモンド直接蒸着法の開発」

受賞者:愛媛大学 大学院理工学研究科  豊田 洋通 教授
    山口大学 大学院創成科学研究科 白石 僚也 准教授

◆受賞理由

受賞理由は下記のリンクを参照
第17回岩木賞に、東京理科大学/ジオマテック、愛媛大学/山口大学、英PCS Instruments/島貿易、芝浦工業大学が受賞

受賞時の記念写真(左から2番目が豊田先生)
賞状盾及び記念品のメダル

大学院理工学研究科の神野雅文教授らのチームが第5回広島テックプラングランプリにて「広島銀行賞」および「大和リース賞」を受賞しました【2月15日(土)】

令和7年2月15日(土)、ひろぎんホールディングス本社ビルにて開催された第5回広島テックプラングランプリにて、大学院理工学研究科の神野雅文教授をはじめとするチーム「プラズマクセル」のプレゼンテーションが、企業賞「広島銀行賞」および「大和リース賞」を受賞しました。

第5回広島テックプラングランプリは、株式会社リバネスおよび株式会社広島銀行の主催で、広島県における創業支援プログラム「広島テックプランター」の一環として開催されました。当日はファイナリストに選出された9チームとライトニングトーク3チームによる熱いプレゼンテーションが行われ、審査員による審査の結果、7件の企業賞と最優秀賞が決定いたしました。神野先生率いるチームは、企業賞を受賞したチームの中で、唯一、2件の企業賞の受賞となりました。

◆詳細

企業賞
【広島銀行賞】【大和リース賞】

◯チーム名:プラズマクセル
◯発表者:神野 雅文 /愛媛大学
◯テーマ:プラズマを用いた養殖魚の成長促進技術の実用化

受賞時の記念写真
賞状および副賞