工学部情報工学科4年生の黒田勇斗さん・宮内裕人さんが言語処理学会第28回年次大会で若手奨励賞を受賞しました【3月18日(金)】

 令和4年3月14日(月)〜18日(金)に開催された「言語処理学会第28回年次大会」において、工学部情報工学科4年生の黒田勇斗さん・宮内裕人さん(指導教員:大学院理工学研究科(工学系)二宮崇教授、梶原智之助教)が「若手奨励賞」を受賞しました。
 本賞は、言語処理学会年次大会において発表された論文のうち、主に当該研究論文と第一著者の将来性を評価し、特に優れた論文を発表した30歳未満の第一著者に対して贈られる賞です。今回は280人の中から12人が表彰されました。

 受賞した講演題目は、黒田さんが「多言語文符号化器の言語表現と意味表現の分離に基づく機械翻訳の品質推定」、宮内さんが「主観と客観の感情極性分類のための日本語データセット」です。詳細な受賞理由は、本ページ下部の外部リンクに掲載されていますので、ご参照ください。

(左から)二宮教授、黒田さん、梶原助教
宮内さんの賞状
 

工学部工学科コンピュータ科学コース3年生の本田志遠さんが情報処理学会第84回全国大会で学生奨励賞を受賞しました【3月3日(木)】

 令和4年3月3日(木)〜5日(土)に開催された「情報処理学会第84回全国大会」において、工学部工学科コンピュータ科学コース3年生の本田志遠さんが「学生奨励賞」を受賞しました。
 本賞は、情報処理学会全国大会の学生セッションで発表した学生会員の中から、座長裁量で優秀な発表に対して贈られる賞です。本田さんは「英日機械翻訳のための対訳コーパスフィルタリングの検討」という題目で、自然言語処理(応用)のセッションにて発表し、学生奨励賞に選出されました。
 本田さんは、令和3年度愛媛大学学生による調査・研究プロジェクト(プロジェクトE)の活動の中で、大学院理工学研究科(工学系)梶原智之助教の指導のもと、工学部工学科コンピュータ科学コース3年生の正木亮太朗さんとともに本研究に取り組みました。
 
(左から)正木さん、本田さん、梶原助教
賞状
 
【外部リンク】
情報処理学会全国大会学生奨励賞
https://www.ipsj.or.jp/award/taikaigakusei.html
愛媛大学 学生プロジェクト研究一覧 
https://www.ehime-u.ac.jp/campus_life/student-project/

工学部電気電子工学科4年生の岡本滉平さん・橋本英季さん、大学院理工学研究科電子情報工学専攻博士前期課程2年生の山本恵輔さんが令和3年度 電気学会・電子情報通信学会・情報処理学会 四国支部奨励賞を受賞しました

 工学部電気電子工学科4年生の岡本滉平さん・橋本英季さん、大学院理工学研究科電子情報工学専攻博士前期課程2年生の山本恵輔さんが令和3年度 電気学会・電子情報通信学会・情報処理学会 四国支部奨励賞を受賞しました。
 本賞は、電気学会・電子情報通信学会・情報処理学会の四国支部が合同で、四国内の大学・高等専門学校の特に優秀な学生に対し贈呈する賞です。
 表彰された皆さま、おめでとうございます。

左から:岡本滉平さん、橋本英季さん、山本恵輔さん

【情報工学】受験生へのメッセージ

情報工学科 4回生 宮内慎乃介

 私が情報工学科への入学を選択した動機は、元から情報工学分野に興味があり学んでみたいと思っていたこと、またこれから間違いなく伸びてくる業界であり就職面においても強いと思ったことの2つです。地元の大学だったのでオープンキャンパスなどを通して学科の授業内容などを知ることが出来たこともきっかけの一つです。
 本コースでは主に基礎的な情報分野の知識を得るための授業と、プログラミングの技術や集団開発のノウハウを学ぶための演習を行うことになります。一回生のうちは、他の学科と共通のスポーツや音楽、学校生活についてなどの教養科目、基礎教養のための数学、英語などを行いながら基礎的なプログラムの演習や課題をしていくことになります。
 2回生からは数学や情報系の基礎知識の授業のレベルが上がり、画像処理やソフトウェア工学などの専門的な授業も学び始めます。プログラムの課題は1週間や2週間程度の長期的な期限が設定されるようになり、授業外の時間にプログラミングの課題をするためにパソコンにかじりつく時間が長くなります。情報工学科には24時間入れる計算機室が提供されていて、期限前などはよくそこで友達と課題を行ったりしていました。
 3回生からは演習や集団開発系の授業の比率が高くなり、割と自由に開発を行えるので自分たちで何かを作る楽しさを知ることが出来ると思います。私たちのチームではVR空間内でストレッチなどが行えるアプリケーションを開発し実際にOculus Questを用いてプレイしたりしました。
 4回生になると研究室に配属され、人工知能や画像処理、ディープラーニングなど情報分野の中でも最先端の知識を学ぶことが出来ます。私はこのあたりの知識に興味があって情報工学科へ入学していたので研究室に所属してからの授業は非常に興味深く楽しかったです。研究室が扱っている技術内容を学ぶので配属される研究室によって授業内容は変わるようです。
 今一番波に乗っていると言っても過言ではない情報分野の知識を基礎から最先端の領域まで学べることが本コースの魅力ではないかと思います。

 上でさんざん授業の事について書いたので忙しいイメージを持たせてしまったかもしれませんが、大学生活は案外自由に使える時間が多く高校時代より自分のやりたいことが出来る期間でもあります。私はサイクリング部に所属していて、部の仲間と一緒にサイクリングやキャンプを楽しんでいます。四国の自然の中で風を感じながら乗る自転車は別格の楽しさがあり非常に良い息抜きになります。2回生の夏には部の仲間と自転車で四国一周を達成することも出来ました。
 大学生のうちにしかできない、新しいことを初めて見るのも大学生活の大きな楽しみなのではないでしょうか。

【電気電子工学コース】受験生へのメッセージ

 電気電子工学コース 4回生 濱園龍一

 私が電気電子工学コースを選択したきっかけは、私は幼いときから、日々の暮らしを快適に、豊かにし続ける電化製品に強い関心を持っています。そのことから、自らもその分野に携わりたい、新たな電化製品を開発したいと考え、電気電子工学コースが自らの進路として必要になると思ったので電気電子工学コースに進学しました。
 受験生の皆さんが気になっている大学での講義についてですが、高校までの授業とは大きく形態が異なります。大学の講義では、講義の理解度を確認するためにしばしばレポートが課題として出されます。(レポートではなく別の形で確認する先生もいらっしゃいます。)主に、このレポートとペーパーテストによって各々の成績が決定されます。ですが、毎回講義に出席し、分からないことは先生に質問して解決すれば恐れることは無い難易度となっています。
 私は、大学の講義で電化製品やデバイスなどの中核となる半導体や、電気回路など、様々なことを学べました。その中で印象深かった「次世代型の半導体の開発」という言葉に惹かれ、現在の研究室に所属しています。現在では、半導体の中核をシリコンが担っていますが、基本スペックの向上、新機能の開発など様々な要因から、次世代の半導体の開発が求められると考えています。そこで、私が所属している研究室では、既存の半導体にごくごく微量の不純物を意図的に添加して、新たな性質や特徴を持つ半導体を生み出そうと日々、研究しています。
 最後に、受験生の皆さんにアドバイスです。受験生の皆さんには受験や進路、自らの夢など考えることがたくさんあると思います。ですが、自らの進路を深く考える時間がないからといって安易な選択をしないでください。私が受験生の時はさまざまなことで悩み、考えることもたくさんありましたが、そのおかげで今の私の生活は充実していると考えています。自分で考えて、決断した進路であれば、毎日が楽しくなると思うので最後まで考え抜いてください。

このメッセージを書いてくれた、電気電子工学コース・濱園さん

大学院理工学研究科2年生の奥嶋正浩さんがイギリス・Surrey大学主催で開催された15TH INTERNATIONAL CONFERENCE ON MID-INFRARED OPTOELECTRONIC MATERIALS AND DEVICES国際会議でStudent Presentation Awardを受賞しました。【9月3日(金)】

 令和3年9月3日(金)イギリス・Surrey大学主催でオンライン開催された「15TH INTERNATIONAL CONFERENCE ON MID-INFRARED OPTOELECTRONIC MATERIALS AND DEVICES・国際会議において、大学院理工学研究科博士前期課程電子情報工学専攻電気電子工学コース2年生の奥嶋正浩さんが「Molecular Beam Epitaxy of GaNAsBi Nanowires emitting around 1300 nm」について発表し、Student Presentation Awardを受賞しました。
 奥嶋さんの研究は、同所属2年生の吉川晃平さんと取り組んだ成果で、通信やセンサーで重要となる中赤外域で動作するナノスケール光材料を開発しました。広く用いられるGaAs材料にそれぞれ結晶の格子の大きさを拡大、縮小するBiとN元素を適切に導入することで高品質なナノスケールの針状結晶:GaNAsBiナノワイヤを作製しました。これによりその動作帯を中赤外域に拡張、特にファイバー光通信で重要となる波長1300nmでの発光観測に成功しました。
 この二人の研究成果はイギリス・シェフィールド大学とスウェーデン・リンショピン大学との共同研究として最近学術論文誌Applied Physics Express誌に採択され、同誌オンライン上で10月22日に速報されました。

奥嶋さん(左)と吉川さん(右)
賞状

理工学研究科電子情報工学専攻の弓達新治助教、玉田亮介さん(博士前期課程2021年3月修了)、博士前期課程1年生の高橋達也さん、尾崎良太郎准教授、門脇一則教授が「The 6th International Conference on Electrical, Control and Computer Engineering (InECCE2021)」 にて「 Best Paper Award 」 を受賞しました【8月23日(水)】

 令和3年8月23日(月)、University Malaysia PahangによりZoomでオンライン開催された「The 6th International Conference on Electrical, Control and Computer Engineering (InECCE2021)」において、愛媛大学大学院理工学研究科電子情報工学専攻の弓達新治助教、玉田亮介さん(博士前期課程2021年3月修了)、博士前期課程1年生の高橋達也さん、尾崎良太郎准教授、門脇一則教授が「Best Paper Award」を受賞しました。受賞した研究のテーマは、エレクトロスプレーとストリーマ放電の交互発生による汚染水処理です。

 
 水中の有害物質分解に放電処理が有用であることが知られています。しかしながら、水中、特に導電率の高い汚染水中での放電には、非常に大きな電圧が必要であることから技術的困難を伴います。弓達助教らは、電気の力により水をミスト状にした上で放電を発生させることで、上記問題の解決に取り組みました。
 本研究では、1本の注射針電極を用いて、エレクトロスプレー法による液滴群形成とストリーマ放電進展を交互におこないました。エレクトロスプレーとストリーマの発生を時間制御することで、液滴が放電に曝され、液滴中の難分解物質が分解されました。
 
 今回受賞したBest Paper Awardは、国際会議InECCE2021において発表された103件の論文から、特に優秀と認められる3件の論文に授与される賞です。本研究が提案する新たな汚染水処理方法が、上記国際会議のsustainable energy and power electronics分野において評価され、受賞に至りました
 
受賞対象論文
Shinji Yudate, Ryosuke Tamada, Tatsuya Takahashi, Ryotaro Ozaki, Kazunori Kadowaki
Timing Control of Streamer Initiation and Electrospray Generation for Waste Water Treatment

愛媛大学ホームページ「最先端研究紹介 infinity」に理工学研究科 都築 伸二 教授の研究が掲載されました。

理工学研究科 都築 伸二 教授のメッセージが愛媛大学ホームページ「最先端研究紹介 infinity」に掲載されました。

詳細は以下リンクよりご確認ください。

最先端研究紹介 infinity:いろんな通信システムを構築してDXを推進しよう!」(外部リンク)

理工学研究科の尾崎准教授の研究グループが真珠の輝きを再現できる新しい光学モデルの構築に成功しました。

 このたび、理工学研究科の尾﨑良太郎准教授の研究グループは、愛媛県農林水産研究所水産研究センターとの共同研究で、真珠内部での光の透過、反射、散乱を考慮した新しい光学モデルを構築し、真珠の輝きを生み出す干渉色を光学計算により再現する技術を新たに開発しました。

詳細は以下リンクよりご確認ください。

「プレスリリース:真珠の輝きを再現できる新しい光学モデルの構築に成功」