工学部環境建設工学科4年生の長井春希さんが2021年度土木学会四国支部第 27 回技術研究発表会で優秀発表賞を受賞しました【5 月 29 日(土)】

 令和3年5月29日(土)にオンラインで開催された「2021 年度土木学会四国支部第 27 回技術研究発表会」において、工学部環境建設工学科4年生の長井春希さんが「優秀発表賞」を受賞しました。

 本賞は、土木学会四国支部主催の技術研究発表会における優秀論文の口頭発表者を優秀発表賞として表彰するものであり、特に優れた講演を行った40歳未満の若手研究者や技術者を対象に与えられるものです。今回は165編の発表の中から14人が表彰されました。

 発表した論文の題目は「鉄筋コンクリート梁の超音波測定による曲げによるひび割れと不可視損傷の評価」です。社会インフラメンテナンスが重要な課題となって久しいですが、既存の鉄筋コンクリート構造物にある見えるひび割れのほか表面には見えない潜在ひび割れの有無や密度を超音波測定により効率よく評価する手法の開発を目指した予備的研究です。理工学研究科環境建設工学講座(寄附講座:社会インフラメンテナンス工学講座兼務)の森伸一郎准教授の指導を受け、長さ5.5mの大型の試験体を用いて、3年生でRA(リサーチアシスタント)として研究室配属され実施した研究で、4年生になり卒論研究で継続実施する長井さんが発表しました。ひび割れの評価と言うコンクリート構造物の基礎的事項でありながら、損傷評価と対策効果評価に発展性のある研究内容ときめ細かな実験、発表のわかりやすさなどが評価され、今回の受賞に至りました。実際の現場で使えるような単純な原理で評価することを意図したもので、今後が期待されます。

受賞した長井さん

関連ページ:

令和3年度土木学会四国支部技術研究発表会優秀発表賞受賞者一覧(PDF)

2021年度土木学会四国支部第 27 回技術研究発表会(PDF)

理工学研究科博士前期課程生産環境工学専攻2回生三木陽大さんが日本非破壊検査協会令和2年度学術奨励賞を受賞しました(6月23日)

 理工学研究科博士前期課程生産環境工学専攻環境建設工学コース2回生の構造数理工学研究室の三木陽大さんが、令和2年度日本非破壊検査協会学術奨励賞を受賞しました。研究内容は「光音響イメージングのための開口合成アルゴリズムに関する検討」で、令和2年度同研究科修了の天野裕維さんと中畑和之教授との共著で発表されたものです(中畑教授は過去に同賞を受賞しているため、今回の表彰は対象外)。光音響効果とは、レーザー等の短パルス光を照射した場合に、熱膨張効果によって弾性波が発生することです。本受賞では、固体内部に発生した弾性波の性質を調査し、光音響イメージングのために開口合成法を利用した映像化アルゴリズムを最適化したことが評価されました。

受賞した三木さんと賞状

工学部環境建設工学科4年生の平田靖明さんが令和2年度地盤工学会四国支部技術研究発表会で優秀発表賞を受賞しました【11月26日(木)~27日(金)】

 令和2年11月26日(木)~27日(金)に愛媛大学城北キャンパス南加記念ホールで開催された「令和2年度地盤工学会四国支部技術研究発表会」において、工学部環境建設工学科4年生の平田靖明さんが「優秀発表賞」を受賞しました。

 本賞は、地盤工学会四国支部主催の技術研究発表会における優秀論文の口頭発表者を優秀発表賞として表彰するものであり、特に優れた講演を行った40歳未満の若手研究者や技術者を対象に与えられるものです。今回は53編の発表の中から6名が表彰されました。

 発表した論文の題目は「松山市内のある地点の地盤と建物の環境振動に対する周辺交通・人流の影響」です。新型コロナ感染症のパンデミックの中、世界各国でロックダウン(都市封鎖)などの社会経済活動が大きく抑制される中、気象や人間活動に起因する地盤の常時微動の低減が見込まれました。そのことが世界中の地球物理学者・地震工学者によって予見され、予見通りの結果が世界中で観測され、いち早くNatureやScienceで成果が4月から7月にかけて発表されましたが、日本では微動の低減がほとんど認められませんでした。そのことを明らかにするため、森伸一郎准教授の指導を受けて、松山市内の学校校舎(愛媛大学工学部校舎)と隣接地盤で微動を長期間観測し、また、周辺交通流と建物への入出者(人流)の観測を行い、それらの相関を定量的に評価したもので、時宜を得た研究内容と挑戦的なテーマへのきめ細かな観測的アプローチ、発表のわかりやすさと質疑応答などが評価され、今回の受賞に至りました。卒論研究としての途上、さらなる発展が期待されます。

(左)森伸一郎准教授 (右)受賞した平田さん

 

関連サイト:地盤工学会四国支部★令和2年技術研究発表会優秀発表者名HP(外部リンク)

大学院理工学研究科博士前期課程1年生の武藤 健太さんが 日本非破壊検査協会の2020年度秋季講演大会で,新進賞を受賞しました【10月28日(水)】

 理工学研究科生産環境工学専攻環境建設工学コースの構造数理工学研究室の武藤 健太さん(博士前期課程1年生)が,令和2年10月28日(水)に開催された日本非破壊検査協会の2020年度秋季講演大会において新進賞を受賞しました。新進賞は,優れた講演を行った若手の研究者に対して,与えられる賞です。

 講演した論文のタイトルは「低周波アレイ探触子を用いたアスファルト舗装内部の映像化」で,理工学研究科 中畑 和之 教授と共著で発表されたものです。

  これまでアスファルト材料のような多孔質な材料中の超音波映像化は困難とされてきましたが,低周波数域の専用アレイプローブを企業と共同開発し,それを全波形サンプリング処理方式と組み合わせて用いることで内部きずの映像化を実現しました。武藤君は,実験の計画・実行の中心的役割を担い,研究成果を分かり易く発表したことが評価され,今回の受賞に至りました。

受賞した武藤 健太さん

 

愛媛大学大学院理工学研究科修了生の小林巧さん(令和元年度修了)が第40回土木学会地震工学研究発表会で優秀講演賞を受賞しました【10月1日(木)~2日(金)】

 令和2年10月1日(木)~2日(金)に新型コロナ禍の中、Web会議システムZoomにより開催された「第40回土木学会地震工学研究発表会」において、修了生の小林巧さん(令和元年度修了。現在、国立研究開発法人 土木研究所に勤務)が「優秀講演賞」を受賞しました。

 本賞は、地震工学研究発表会において特に優れた講演を行った40歳未満の若手研究者や技術者を対象に、地震工学研究発表会優秀講演賞が与えられます。

 発表した論文の題目は「2018年大阪府北部の地震における茨木市内の震度と地盤卓越振動数の関係」です。森伸一郎准教授の指導を受け、発災時に気象庁などから公開された推計震度分布と、墓石落下率により推定された震度の差を表層地盤の振動特性により検討し、短周期成分が卓越する地震動では震度推計が正確にできない可能性があることなどを示しました。これら研究成果と的確な発表・質疑応答の様子が評価され、今回の受賞に至りました。修士論文の成果を基にして2年度にわたり発表したものです。全国の精鋭若手研究者の中で2年連続の受賞は快挙です。今後の活躍が期待されます。

受賞した小林さん

 

関連サイト:土木学会第40回地震工学研究発表会HP(外部リンク)

大学院理工学研究科博士前期課程2年生の小林巧さんが第39回土木学会地震工学研究発表会(関西大学千里山キャンパス)で優秀講演賞を受賞しました【10月7日(月)~8日(火)】

 令和元年10月7日(月)~8日(火)に関西大学千里山キャンパスで開催された「第39回土木学会地震工学研究発表会」において、大学院理工学研究科博士前期課程2年生の小林巧さんが近年の地震被害部門で「優秀講演賞」を受賞しました。
 本賞は、地震工学研究発表会において特に優れた講演を行った40歳未満の若手研究者や技術者を対象に、地震工学研究発表会優秀講演賞が与えられます。
 発表した論文の題目は「墓石挙動調査に基づく2018年6月18日の大阪府北部の地震の揺れ評価」です。森伸一郎准教授の指導を受けて、大阪府北部地震発災時に気象庁や防災科学技術研究所から公開された推計震度分布の確からしさを検討するために、大阪平野北部地域の43墓地で合計4,234基の墓石の被害を調査しました。その調査により、推計震度分布では茨木市と高槻市の広範囲で震度6弱が推計されていたが、実際には高槻市で墓石被害がなく、震度5弱以下相当の被害であり、2段階も震度が過大に評価されていたことを明らかにし、今後の地震動研究に課題を提示しました。これらの研究の着眼点と的確な発表・質疑応答の様子が評価され、今回の受賞に至りました。

左:小林 巧さん 右:森 伸一郎准教授

 

関連サイト:土木学会第39回地震工学研究発表会HP
http://committees.jsce.or.jp/eec2/node/121

工学部環境建設工学科卒業生(平成30年度卒業)の川崎一歩さんが令和元年度第54回地盤工学研究発表会(さいたま大会)で優秀論文発表者賞を受賞しました【7月16日(火)~18日(木)】

 令和元年7月16日(火)~18日(木)に大宮ソニックシティで開催された地盤工学会の「第54回地盤工学研究発表会」において、工学部環境建設工学科卒業生(平成30年度卒業。現株式会社シアテック勤務)の川崎一歩さんが地盤防災/斜面安定(豪雨⑤)部門で「優秀論文発表者賞」を受賞しました。

 本賞は、学会員のうち特に優秀な口頭発表を行った若手研究者・技術者や学生を対象に与えられるものです。

 発表した論文の題目は「平成30年7月豪雨による土砂崩壊の崩土流下特性」です。森伸一郎准教授の指導を受け、国土地理院が愛媛県の南予地方の斜面崩壊の状況を把握するために撮影し公開した空中写真に基づいて、斜面崩壊により崩土流下した特性について分析して、その特徴を明らかにしました。土砂災害のリスク評価に有用な研究成果を的確に発表したことと質疑応答の様子が評価され、今回の受賞に至りました。卒業論文の成果を基にした研究発表であり,川崎さんの技術者としての今後の発展が期待されます。

(左)受賞した川崎さん (右)森伸一郎准教授

 

関連サイト:第54回地盤工学研究発表会優秀発表者賞受賞者リスト(PDF)

授業紹介「ランドスケープデザイン」

 社会デザインコースで学ぶ「まちづくり」では、人々が心豊かに生活できる質の高い空間をデザインすることが求められます。3年前期に開講される「ランドスケープデザイン」は、公共空間を整備するために必要となるデザイン能力を身につけるための授業です。
 公共空間のデザインがどのようなものなのかを理解し、スケッチや模型を作成する設計課題に取り組むことを通じて、公共空間をデザインする技術を習得します。

模型をつかった公共空間のデザインの様子

新入生ガイダンスを開催しました(2019年4月6日)

 2019年4月6日に新入生ガイダンスを開催しました。履修指導クラスF(土木・環境分野)の新入生95名と,社会基盤工学コース・社会デザインコースの担当教員が顔を合わせました。

 新入生5~6名につき1名の教員が学生生活担当教員(学担)となって,大学での学び方や日常生活の過ごし方など,さまざまな面からサポートします。学生のみなさんが新たな環境に早くなじみ,有意義な大学生活を過ごせることを教員一同祈っています。

新入生ガイダンスの様子

修士論文発表会を開催しました(平成31年2月13日)

発表会の様子

平成31年2月13日に大学院理工学研究科・環境建設工学コースの修士論文発表会を開催しました。発表者は,土木工学コース(社会基盤工学コースの前身)からの進学者が21名,社会デザインコースからの進学者が8名,大学院からの留学生が3名の計32名でした。

インフラの整備やメンテナンス,防災,まちづくり,交通,環境保全など様々なテーマについて,卒業論文よりもかなり専門的で高度な発表と議論が行われました。修論生は,研究活動により身に付けた知識や技術,コミュニケーション能力などを活かして,社会で先進的な技術者として活躍することが期待されます。