令和8年3月23日、大学院理工学研究科修士1年生の西脇弘輝さんが情報処理学会第88回全国大会において学生奨励賞を受賞しました。受賞した講演題目は「SAS-L2を用いたMQTT認証システムの評価」です。
【研究の概要】 近年、あらゆるモノがインターネットにつながるIoT機器において、「MQTT」という通信方式が広く普及しています。しかし、小型で安価なIoTデバイスは計算能力に限りがあり、高度なセキュリティを導入すると処理が重くなるという課題がありました。 西脇弘輝さんは、複雑な計算(ハッシュ関数)を必要としない軽量な認証方式「SAS-L2」に着目しました。これをMQTTに応用し、排他的論理和と加算という極めてシンプルな計算のみで構成される認証システムを構築しました。実機を用いた検証の結果、従来の手法と比較してパブリッシャー(データ送信側)の計算時間を約3分の1にまで削減することに成功しました。 この成果は、リソースの限られた小型デバイスにおいても、高いセキュリティと高速な処理性能を両立できる可能性を示すものです。
【学生奨励賞について】 本賞は、情報処理学会の学生セッションにおいて、優れた発表を行った学生に授与されるものです。受賞者には、デジタル証明書である「オープンバッジ」が授与されます。


