大学院理工学研究科2年生の福田起大さん、上嶋涼介さん、1年生の大村昂聖さん、大学院理工学研究科の池田善久准教授、神野雅文教授が「ISPlasma2025/IC-PLANTS2025 Best Poster Presentation Award」を受賞しました【3月7日(金)】

2025年3月3日(月)から7日(金)にかけて、愛知県春日井市の中部大学で開催された国際シンポジウム「ISPlasma2025/IC-PLANTS2025」において、大学院理工学研究科博士前期課程2年の福田起大さんらが、題目「Molecular Introduction into Plant Callus Cells by Multiple Plasma Treatments」(講演番号:04P-81)にてポスター発表を行い、Best Poster Presentation Award を受賞しました。

本研究では、マイクロプラズマによる植物細胞への分子導入機構における活性酸素種(ROS)の効果を明らかにすることを目的としました。その中で、細胞膜に存在する膜結合酵素複合体NADPHオキシダーゼによるROS生成を阻害すると、分子導入量が減少することが確認されました。

従来の研究では、プラズマによって生成される外因性ROSと、細胞が生成する内因性ROSの影響を区別していませんでしたが、今回、内因性ROSを選択的に阻害することで内因性ROSが分子導入において重要な役割を果たしていることを示しました。

受賞一覧(※別サイトへジャンプします)
https://www.isplasma.jp/www2025/award.html

 

大学院理工学研究科の廣畠大輝さんが日本生物物理学会中国四国支部大会若手発表奨励賞を受賞しました【5月18日(日)】

令和7年5月17日(土)から18日(日)にかけて香川県で開催された、2025年度第16回日本生物物理学会中国四国支部大会において、大学院理工学研究科電気電子工学分野博士後期課程1年生の廣畠大輝さんが行った「Electric Energy-Dependent Cell Responses to Plasma Treatment」と題した発表が、若手発表奨励賞を受賞しました。

本大会では全26件の研究発表があり、廣畠さんは、大会で定めた要領により、英語で口頭発表、質疑応答を行いました。

【プレスリリース】これまで分解しないとされていた市販の釣り糸が海洋で生分解することを発見【5月15日(木)】

ゴーストギア(漁業系プラスチックごみ)問題解決の決定打に

大学院理工学研究科の日向博文教授は、東京大学の伊藤耕三特別教授、安藤翔太特任助教らの研究グループに参画し、海洋では分解しないとこれまで共通認識されていた市販の釣り糸の中に、代表的な海洋生分解性ポリマーのセルロースと同等レベルで生分解する釣り糸が複数存在することを発見しました。

具体的には、市販されているナイロン6とナイロン6,6の共重合体の釣り糸の中で、共重合体の比率がある範囲に入る市販の釣り糸が、海洋中で生分解性ポリマーの標準物質であるセルロースと同程度の生分解性を示すことを世界で初めて明らかにしました。これは、ナイロンを非生分解性ポリマーとして扱ってきた教科書の記述や、高分子分野・水産業分野の共通認識が間違っていることを示し、これまでの常識を完全に覆すものです。

この発見を契機として生分解可能な釣り糸が世界中で盛んに利用されるだけでなく、漁網等の漁業系プラスチックの材料開発に展開が可能となることから、ゴーストギア問題の包括的解決が期待されます。

詳細はこちらからご覧ください。(愛媛大学HPへジャンプします。)

令和7年度第1回えひめ海事産業協働コンソーシアム運営会議を開催しました【4月25日(金)】

令和7年4月25日(金)、今治地域地場産業振興センターで、令和7年度第1回えひめ海事産業協働コンソーシアム運営会議を開催しました。

「えひめ海事産業協働コンソーシアム」は愛媛で学び育った高度エンジニアが、海事産業に携わり、その継続的な発展を⽀える循環を生み出すための取組みを、海事産業界、行政及び⼤学が連携して推進することにより、地域の海事産業の発展、造船技術の⾼度化の推進並びに諸課題解決に貢献できる人材養成に資することを目的として昨年11月1日付で設置いたしました。

今回は設置以来初の運営会議開催となり、活発な意見交換が行われました。

えひめ海事産業協働コンソーシアムは、今後も、地域の海事産業の発展、造船技術の高度化の推進並びに諸課題解決に取り組んでまいります。

コンソーシアム運営会議の様子

「船舶操縦制御特論」特別授業を行いました【5月8日(木)】

令和7年5月8日(木)、工学部5号館3階E531において、特別授業を行いました。

大学院理工学研究科 理工学専攻 産業基盤プログラム 機械工学分野学生向け「船舶操縦制御特論」の授業内で、株式会社新来島どっくの技術設計本部船型研究所 所長 龍 知宏氏にお越しいただき講義をしていただきました。授業ではまず新来島どっくの会社概要について説明があり、その後「造船所における研究・開発」と題し新来島どっくの研究・開発業務についてご紹介いただきました。

船が出来上がるまでの業務の進め方や新来島どっくの具体的かつ最新の研究・開発業務について説明があり、学生たちは熱心に耳を傾けていました。

会社概要説明の様子
講義の様子