『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24 /第30回AMD アワード』授賞式に森脇亮教授および工学部4回生丸井建さんが出席しました【3月25日(火)】

令和7年3月25日(火)、東京都内にて開催された『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24 /第30回AMD アワード』授賞式にて、森脇亮教授(大学院理工学研究科、地域レジリエンス学環、防災情報研究センター)および、森脇研究室に所属する工学部4回生の丸井建さんが登壇し、デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24/第30回 AMDアワード「リージョナル賞」を受賞しました。

森脇教授および丸井さんは、森脇教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」が「AMD アワード」に選出されたことについて、授賞式にてモノリス(盾)と賞状を授与されました。本アプリは、愛媛大学、西予市、イツモスマイル株式会社が行ってきた研究を基に開発されたものであり、共同での受賞となります。

本授賞式の模様は、「ニコニコ生放送」、「YouTubeライブ」にてライブ配信されました。

また、授賞式の後、愛媛大学にて、森脇教授および丸井さんより、仁科弘重学長へ今回の受賞について報告を行いました。

仁科学長から二人に向けて、「実用的な研究成果が求められる時代になっているので、今後もこういった高度な研究を続け、頑張ってほしい」とお祝いと激励の言葉がありました。

【参考】

森脇亮教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」がデジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24/第30回 AMDアワード「リージョナル賞」に選出されました
(※愛媛大学Webサイトへ移動します。)

「みんなの防災アプリ」受賞者(左から2人目が丸井さん、3人目が森脇教授)
受賞スピーチをする森脇教授
モノリスを授与される丸井さん
受賞者による記念撮影
仁科学長への報告記念写真

大学院理工学研究科の森脇亮教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」がデジタル‧コンテンツ‧オブ‧ジ‧イヤ ー’24/第30回 AMDアワード「リージョナル賞」に選出されました

このたび、第30回AMDアワード「リージョナル賞」に大学院理工学研究科(地域レジリエンス学環、防災情報研究センター)の森脇亮教授の研究室で開発された「みんなの防災アプリ」が選出されました。

アプリには、地域の避難状況を一覧管理する「逃げ遅れゼロ」、家庭の備蓄品を管理する「備蓄品」、屋外防災無線を音とテキストで確認‧再生する「防災無線」、家庭の避難計画を作成する「避難計画」の機能があります。産学官連携による新たな防災モデルで地域社会への貢献度は高く、他地域‧分野への応用が期待されることが評価されました。

本アプリは、愛媛大学、西予市、イツモスマイル株式会社が行ってきた研究を基に開発されたものであり、共同での受賞となります。

受賞に関する詳細はこちらからご覧ください。(※愛媛大学Webサイトへ移動します。)

愛媛大学工学部及び新居浜工業高等専門学校による令和6年度研究交流会を開催しました【3月5日(水)】

令和7年3月5日(水)、新居浜工業高等専門学校において、愛媛大学工学部と新居浜工業高等専門学校による令和6年度研究交流会を開催しました。

この研究交流会は、愛媛大学工学部と新居浜高専との連携研究ならびに教員・学生の交流を促進し、共同研究の成果をもとに共著論文や外部資金獲得へつなげることを目的としており、今回で7回目の開催となりました。

今回の研究交流会には、工学部長、新居浜工業高等専門学校長が参加され、愛媛大学工学部長裁量経費として連携研究促進支援に採択されている研究プロジェクトの研究成果の発表が3件、そして、新たな研究シーズ開拓のための発表が4件、計7件の発表がありました(プログラム参照)。研究分野の異なる教員が一堂に会しての研究交流会となり、質疑応答においては、異分野の貴重な研究内容に対して、活発な意見交換や今後の研究における協力の依頼する場面がありました。

また、新居浜工業高等専門学校の研究施設「高度技術教育センター」の見学も行いました。電波暗室や透過型電子顕微鏡など、貴重な機器や施設を見学し、愛媛大学工学部の教員たちからは興味や感嘆の声が上がる場面も見られました。

 

愛媛大学-新居浜高専 令和6年度 研究交流会 プログラム】

01. 開会挨拶 新居浜高専 校長 鈴木 康司

02.  連携研究紹介
〇研究課題「モンテカルロシミュレーションによる低密度ポリエチレンの電荷輸送特性の解析」
                  愛媛大学研究代表者:電気電子工学講座 教授 尾﨑 良太郎
                      新居浜高専:電気情報工学科 准教授 大野 玲

 【発表タイトル】モンテカルロシミュレーションによる低密度ポリエチレンの電荷輸送特性の解析
                  愛媛大学研究代表者:電気電子工学講座 教授 尾﨑 良太郎

〇研究課題「発光色が劇的に変化する光スイッチング分子の合成と光物性評価」
                  愛媛大学研究代表者:応用化学講座 講師 石橋 千英
                      新居浜高専:環境材料工学科 教授 高見 静香

 【発表タイトル】有機リン化合物の新規合成法開発とその応用
                       愛媛大学:応用化学講座 講師 太田 英俊

〇研究課題「高強度高延性分散強化バイモーダル合金の粗大粒/微細粒界面量の最適化」
                  愛媛大学研究代表者:機能材料工学講座 講師 阪本 辰顕
                      新居浜高専:環境材料工学科 教授 志賀 信哉

 【発表タイトル】バイモーダル組織を有する分散強化アルミニウム合⾦の粉末冶⾦法による⾼強度・⾼延性化
                  愛媛大学研究代表者:機能材料工学講座 講師 阪本 辰顕

03. 研究施設紹介

04. 研究シーズ紹介
・分析電子顕微鏡を用いた金属材料研究    新居浜高専:環境材料工学科 准教授 當代 光陽

・培養細胞を用いた食品抽出物の機能性評価および材料の細胞毒性試験
                      新居浜高専:生物応用化学科 助教 田頭 歩佳

・B-スプラインを⽤いたベイズ形状最適化による流れの効率化
                       愛媛大学:機械工学講座 教授 岩本 幸治

・大規模集積システムの高信頼化設計に関する研究
                       愛媛大学:情報工学講座 講師 王 森岭

05. 閉会挨拶 愛媛大学工学部長 森脇 亮

新居浜高専・鈴木康司校長による開会挨拶
尾崎先生による連携研究報告
共同研究者・大野先生によるコメント
太田先生による連携研究報告
共同研究者・高見先生によるコメント
阪本先生による連携研究報告
共同研究者・志賀先生によるコメント

研究シーズ紹介(1枚目から當代先生、田頭先生、岩本先生、王先生)
研究施設見学の様子
愛媛大学工学部・森脇学部長による閉会挨拶

 

 

 

大学院理工学研究科の山田龍弥さんが2024年度溶接学会奨学賞および第30回一般社団法人溶接学会四国支部講演大会優秀発表賞を受賞しました【2月20日(木)、3月7日(金)】

令和7年2月20日(木)、大学院理工学研究科機能材料工学分野博士前期課程2年生の山田龍弥さんが、「ソリッドワイヤを用いた高電流GMA溶接における溶滴移行形態の制御およびスパッタ発生量の低減に関する研究」で、2024年度溶接学会奨学賞を受賞しました。

山田さんの研究グループでは、炭酸ガスアーク溶接におけるスパッタ低減のため、二重のシールドガスで溶融池を大気から保護することができる構造のノズルを用い、内側のノズルにArガスを間欠的・周期的に添加し、アーク柱内のガス組成を周期的に変化させる「パルスガスMAG溶接法」を開発し、特許を取得(特許6711971)しています。
この溶接法を用いてAr添加条件を適切に選択すれば、Ar添加1周期に対し、アーク柱内のガス組成がAr主体である期間に1溶滴だけの落下(同期)とすることができ、スパッタを低減することが可能です。アーク溶接における溶接作業の効率化のためには、高電流化が有効であることから、山田さんは、高電流GMA溶接におけるスパッタ発生量に低減にむけたシールドガスの添加条件と溶接条件の最適化を試みました。
本研究結果は、パルスガスMAG溶接を用いた高能率な溶接方法の開発とその社会実装に大きくつながります。

山田さんの、研究に対する取り組みの姿勢とこれまでの研究成果が高く評価され、今後の溶接・接合研究者・技術者としての発展が期待できることから、今回の受賞に至りました。

また、令和7年3月7日(金)、第30回一般社団法人溶接学会四国支部講演大会において上記の研究成果を発表し、優秀発表賞を受賞しました。
山田さんの発表の際の声量と話す早さ、スライドのわかりやすさ、質疑応答での適切な回答および研究成果の社会的波及効果が評価されたため、今回の受賞に至りました。

受賞した山田さん(左の盾が溶接学会奨学賞、 右の賞状が溶接学会四国支部講演大会優秀発表賞)