理型入試合格者へのお知らせ

1.合格通知時の分野について
 理型入試の合格者には合格通知書とともに分野が通知されます。この分野は,初年次履修指導クラスのクラス分けの参考にするものです。初年次履修指導クラスは,入学後の1年間,履修指導を受けるクラスの単位であり,2回生以上で所属する教育コースを約束するものではありません。

2.教育コースへの所属について
  1回生の前学期終了時期および後学期終了時期に教育コースの希望調査を行います。2回生になって,本人の第一希望を優先して教育コースに配属されます。希望者が集中し,教育コースの受入可能人数を超えるコースが出た場合は,1年次の学業成績によって所属するコースの調整を行います。そのため,第一希望のコースに必ずしも所属できない場合があります。なお,2回生終了後も一定の条件を満たせば別の教育コースに移る(転コース)ことができます。

注)「回生」と「年次」
「回生」は学生の在籍年数を表します。
「年次」は入学後の4年間のカリキュラム上,授業科目が配当されている年を示します。

大学院理工学研究科の佐々木 啓汰さんが「一般社団法人電気学会令和6年電子・情報・システム部門 技術委員会奨励賞」を受賞しました【令和7年2月4日(火)】

令和7年2月4日(木)、大学院理工学研究科博士前期課程2年生の佐々木啓汰さんが「一般社団法人電気学会令和6年電子・情報・システム部門技術委員会奨励賞」を受賞しました。同賞は、電子・情報・システム分野で活躍する若手研究者に授与されるもので、令和6年12月26日(日)~令和6年12月28日(火)に対面開催(グランフロント大阪)およびWeb開催された電気学会知覚情報研究会において行った発表が優秀と認められたことにより受賞に至りました。

【受賞論文】
「木工旋盤の技能訓練における力覚を伴うVRシミュレータの有用性に関する研究」
佐々木 啓汰、 井門 俊
電気学会研究会資料 PI-24-068, pp. 25-28, 2024

発表概要:
近年、技能訓練のためのVRシミュレータが注目を集めている。OJTなどの訓練手法に比べて優れた訓練効果を発揮する可能性が示唆される一方で、触覚や力覚の再現性の面で大きな課題がある。
本研究は、力覚提示装置を利用して、木材の切削時に工具を持つ手に伝わる力覚を再現することで、木工旋盤作業における力加減を容易的かつ効率的に習得できる訓練用VRシミュレータを開発し、その訓練効果を評価する。

受賞した佐々木さん

大学院理工学研究科の近藤慶斗さんが「一般社団法人電気学会令和6年電子・情報・システム部門 技術委員会奨励賞」を受賞しました【令和7年2月4日(火)】

令和7年2月4日(木)、大学院理工学研究科博士前期課程2年生の近藤慶斗さんが「一般社団法人電気学会令和6年電子・情報・システム部門技術委員会奨励賞」を受賞しました。同賞は、電子・情報・システム分野で活躍する若手研究者に授与されるもので、令和6年3月14日(木)~令和6年3月15日(金)に対面開催(福岡市リファレンス駅東ビル)およびWeb開催された電気学会知覚情報研究会において行った発表が優秀と認められたことにより受賞に至りました。

【受賞論文】
「力覚を伴ったVR 書道と筆記感覚の評価に関する研究」
近藤 慶斗、井門 俊
電気学会研究会資料 PI-24-023, pp. 39-42, 2024

発表概要:
書道は日本の伝統的な文化として広まっているが、現代では書道に触れる機会というのは減少傾向にある。近年、スマートフォンやタブレットを用いて、筆やペンなどの字体で筆記という動作を行うことは可能であるが、書道の再現には筆の独特な筆記感覚を伝えることが必要不可欠である。
本研究ではVRを活用して、仮想空間内で筆の筆記感覚を伴う書道の再現を行い、それが書き手に対してどのような影響を生み出すのか調査する。

受賞した近藤さん

令和8年度愛媛大学工学部「建築・社会デザインコース」の設置(社会デザインコースの改革)について記者説明会を実施しました【12月16日(月)】

令和6年12月16日(月)、愛媛大学本部にて、令和8年度愛媛大学工学部「建築・社会デザインコース」の設置(社会デザインコースの改革)について記者説明会を実施しました。

記者説明会には、愛媛大学の仁科弘重学長、八尋秀典理事・副学長、森脇亮工学部長が登壇しました。
愛媛大学工学部は令和8年度に工学部工学科の社会デザインコースを再編し、建築系の科目を新設し、コースの名称を「建築・社会デザインコース」と改め、1級建築士の受験資格が取得できるカリキュラムを導入いたします。

これまで愛媛県内の大学には建築を学べる学科がなく、1級建築士資格取得に対応した教育コースの設立について愛媛県や県内建築関連団体等から建築系コース創設を求める要望書が愛媛大学に提出されていました。さらに、全国的に総合的なまちづくりやトータルな空間デザインへのニーズが高まっており、これに対応するために土木・建築・都市計画などの幅広い知見を有し、分野を超えて相互に会話が成立する技術者および設計者の養成を目指します。

※現在の社会デザインコースのカリキュラムは、1級建築士の受験資格の取得には対応しておりません。
 資格取得に対応するのは令和8年度入学生からとなります。

記者説明会の様子

 

大学院理工学研究科の吉井サラさんが第47回 日本分子生物学会年会において「MBSJ2024ポスター賞(MBSJ-EMBO Poster Award)」を受賞しました【11月27日(水)~11月29日(金)】

令和6年11月27日(水)~令和6年11月29日(金)、福岡国際会議場とマリンメッセ福岡で開催された「第47回 日本分子生物学会年会」において、大学院理工学研究科博士前期課程1年生でプロテオサイエンスセンター(PROS)無細胞生命科学部門の吉井サラさんが「MBSJ2024ポスター賞(MBSJ-EMBO Poster Award))」を受賞しました。このポスター賞には、1385件のエントリーがあり、ポスター賞授賞演題は41件(全エントリー演題中3%)でした。

吉井さんの発表演題は「近位依存性ビオチン標識酵素AirIDとコムギ無細胞系ナノディスク法による膜タンパク質複合体解析」で、PROSの澤崎達也教授の指導の下で取り組んだ成果です。 本研究は、近接ビオチン化酵素AirIDとコムギ無細胞系ナノディスク法を用いて従来解析が困難であった膜タンパク質の相互作用解析技術を開発しました。この研究成果が高く評価され受賞に至りました。

受賞した吉井サラさん

 

令和6年度リカレント教育プログラム「水素エネルギーセミナー」を開催しました【1月17日(金)】

 令和7年1月17日(金)、BEMAC株式会社驀進ベースにて、愛媛大学工学部附属環境・エネルギー工学センター主催による令和6年度リカレント教育プログラム「水素エネルギーセミナー」を開催しました。
 本セミナーは、当学の社会連携推進機構地域専門人材育成・リカレント教育支援センターの支援の下、「水素エネルギー」に関するリカレント教育、および地域と連携した人材育成活動を目的として令和4年度から実施しているもので、今回で3度目の開催となります。
 セミナーには、環境・エネルギー工学センターの研究連絡協議会の企業をはじめ、県内外、特に東予地域の企業のみなさま、13名にご参加いただきました。

 セミナーは、講義を第一部、実習を第二部として二部制で開催いたしました。
 第一部では、まず、水素エネルギーについての理解を深めるために、環境・エネルギー工学センター長の中原真也教授より、「水素のカーボンニュートラルでの活用と燃焼利用」と題し、カーボンニュートラルにおける水素の重要性や、燃料としての特徴、さらに水素キャリアのひとつとして注目されているアンモニアの燃焼特性について、化学式や燃焼速度のグラフ等を用いた講義がありました。
 次に、同副センター長の板垣吉晃教授より、実際に水素エネルギーを活用するにあたり、「水素の製造と発電利用」と題して、水素の活用状況や製造コスト、燃料電池の構造や発電力を踏まえた活用の展望、そして水素製造を具体化する水電解法についての講義がありました。

 そして、第一部から第二部への移行に向けて、セミナーまとめとして同副センター長の三宅洋教授より、河川生物の生態系に気候変動に影響をもたらしている現状を踏まえたカーボンニュートラル社会実現の必要性についてお話がありました。

 第二部では、実際に水素エネルギーを利用する燃料電池セルを作成し、発電効率などを計測・評価する実習を、板垣吉晃教授の指導のもと実施しました。実習には愛媛大学の学生も補助として参加しました。水素エネルギーを発生させる実験器具や計測装置を用いて、水電解での水素の製造や電解効率の計算・評価、水素エネルギーの力でプロペラを回したり発電効率の数値を計算・評価したりすることで、肌身を以って水素エネルギーの製造から活用までを体験する貴重な実習となりました。

 工学部附属環境・エネルギー工学センターは、今後も、環境やエネルギーに関わる技術開発及び人材育成に取り組んでまいります。

第一部 中原先生の講義の様子
第一部 板垣先生の講義の様子
三宅先生によるセミナーまとめ
第二部 実習の様子

大学院理工学研究科理工学専攻機能材料工学講座の岡野聡助教がICNME 2024(The 11th International Conference on Nanomaterials and Materials Engineering)でBest awardを受賞しました【12月12日(木)】

令和6年12月11日(水)から14日(土)に掛けてインドネシアで開催された「ICNME 2024(The 11th  International Conference on Nanomaterials and Materials Engineering)」において、機能材料工学講座の岡野聡助教が「Best award」を受賞しました。

受賞した講演題目は「Effect of Oxygen Partial Pressure in Heat Treatment Atmospheres on Wettability of Titanium Surface」です。
チタン基板を異なる雰囲気下で熱処理を行った際、表面濡れ性にどういった影響を与えるかについての内容が高く評価されました。

講演会場で受賞する岡野 助教
賞状

愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)カウンシルを開催しました【12月17日(火)】

令和6年12月17日(火)、令和6年度愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)カウンシルを開催しました。本カウンシルは、愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)(工学部を含む)における工学系人材の育成を促進し、地域との密接な連携を築き、地域ステークホルダーから研究科(工学系)の教育・研究・社会活動などに関する率直な意見と提言を受け、将来の展望に寄与することを目的としています。

当日は外部委員15名と理工学研究科役職者11名が対面とオンラインのハイブリッド形式で参加しました。冒頭では、森脇亮工学部長・工学系長から、今年の工学部・理工学研究科(工学系)の現状や各種活動、令和8年度から実施する入試改革、工学支援基金の創設、及び工学部附属教育・研究共同利用施設の設置に関する説明が行われ、参加者には、本学の取り組みに対する理解を深めていただいた上で、外部委員の皆様から工学部の活動に関する意見や要望が一人一人述べられ、それに対して担当教員が回答を行い、活発な意見交換が行われ、有意義な時間となりました。

今回得た貴重なご意見等については、工学系教授会で情報共有され、今後の運営に活かされます。工学部・理工学研究科(工学系)は、これらの意見を元にして、地域で活躍する人材の育成や地域活性化への貢献に積極的に取り組んでまいります。

カウンシルの様子

「海洋工学入門」特別授業を行いました【12月10日(火)】

令和6年12月10日(火)、共通講義棟C3階EL35において、特別授業を行いました。

工学部機械・システム分野3年生向け「海洋工学入門」の授業内で、BEMAC株式会社 イノベーション本部 ITシステムグループ グループ長 沖原崇氏・グループ統括本部総務部副部長 矢原明典氏にお越しいただき、講義をしていただきました。授業ではまず矢原氏よりBEMAC株式会社の会社概要について詳しい説明があり、その後「オフショア船のDPS(自動船位保持)について」と題し沖原氏に講義をしていただきました。

BEMAC株式会社の具体的かつ最新の研究・開発業務について説明があり、学生たちは熱心に耳を傾けていました。

矢原氏による説明の様子
沖原氏による講義の様子

令和6年度環境・エネルギー工学ミーティングを開催しました【令和6年12月6日(金)】

令和6年12月6日(金)、愛媛大学南加記念ホールにおいて、愛媛大学工学部附属環境・エネルギー工学センター及び愛媛大学リサーチユニット「地産地消e-Fuel研究ユニット」主催の「令和6年度環境・エネルギー工学ミーティング」を対面で開催しました。なお、本ミーティングは愛媛県及び愛媛大学研究協力会カーボンニュートラル推進研究部会との共催です。
会場には、カーボンニュートラルに関する取り組みに関心のある企業の方々や、愛媛大学教職員並びに学生など約80人に参加いただきました。

ミーティングでは、はじめに、森脇亮工学部長から開会の挨拶がありました。

続いて、学外の講師2名による講演がありました。
まず、国立研究開発法人産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所の所長の古谷博秀様より、「カーボンニュートラルにおける再エネと水素の役割と産総研FREAの活動の紹介」と題して、東日本大震災からの復興を契機として開所した産総研FREAにおける再生可能エネルギーに関する研究開発について講演がありました。
次に、住友重機械工業(株)エネルギー環境事業部新居浜事業所の所長の阿川隆一様より、「住重Grのカーボンニュートラルに向けた取り組み」と題して、住友重機械工業で開発・販売している機械のカーボンニュートラル推進の取り組みについて講演がありました。

続いて、愛媛大学リサーチユニット「地産地消e-Fuel研究ユニット」のメンバーの愛媛大学社会共創学部環境デザイン学科の入江賀子准教授より、愛媛大学でエネルギー問題に関して取り組んでいる「地産地消e-Fuel研究ユニット」における研究事例の紹介を行いました。研究事例として、「ミクロ計量経済モデルによる脱炭素戦略の社会影響評価」と題して、経済社会分析の観点から捉えたカーボンニュートラルについての社会影響評価について講演がありました。

講演と紹介の終了後は、愛媛大学校友会館2階サロンにて、愛媛大学教職員および学生によるポスターセッションを行いました。ポスターの中には新居浜工業高等専門学校より出展されたものもあり、計29件の研究発表内容をまとめたポスターが並び、異分野の学生が融合してポスターセッションをするという貴重な機会のもと、学内外問わず参加者による活発なセッションが行われました。

最後に、愛媛大学附属環境・エネルギー工学センターのセンター長である中原真也教授より閉会の挨拶がありました。      

工学部附属環境・エネルギー工学センターは、今後も、環境やエネルギーに関わる技術開発及び人材育成に取り組んでまいります。

森脇学部長による開会の挨拶
古谷氏による講演
阿川氏による講演
入江准教授によるリサーチユニット紹介

ポスターセッションの様子