⼯学部⼯学科コンピュータ科学コース4年の⻄⽥祥⼈さんがEACL 2026 SRW Best Paper Awardを受賞しました【3月25日(水)】

令和8年3月25日(水)にThe 19th Conference of the European Chapter of the Association for Computational Linguistics(EACL)2026 Student Research Workshop(SRW)において、工学部工学科コンピュータ科学コース4年の西田祥人さんが筆頭著者の発表「Probabilistic Bilingual Subword Segmentation with Latent Subword Alignment」がBest Paper Awardを受賞しました。

本賞は、同ワークショップに投稿された185件の中から、特に優れた1件の研究成果に対して授与されました。

西田さんの研究は、機械翻訳や多言語自然言語処理において重要となるサブワード分割について、複数言語間の対応関係を考慮しながら確率的に最適化する新たな手法を提案したものです。従来は考慮されていなかった対訳サブワード間の対応関係を潜在的に推定することにより翻訳に最適なサブワードに分割する手法で、翻訳精度や多言語処理性能の向上が期待されます。

本研究成果は、自然言語処理分野における基盤技術の発展に寄与するものとして高く評価されました。

 

           

                        表彰式のようす                                                  

       

                         著者写真

On March 25, 2026, at the 19th Conference of the European Chapter of the Association for Computational Linguistics (EACL 2026) Student Research Workshop (SRW), Mr. Shoto Nishida, a fourth-year undergraduate student in the Computer Science Course of the Department of Engineering, Faculty of Engineering, was awarded the Best Paper Award for his presentation titled “Probabilistic Bilingual Subword Segmentation with Latent Subword Alignment.”

This award was presented to the most outstanding research paper selected from among the 185 submissions to the workshop.

Mr. Nishida’s research proposes a novel method for subword segmentation, an essential technique in machine translation and multilingual natural language processing. By latently estimating alignments between bilingual subwords, which have not been explicitly considered in conventional approaches, the proposed method enables segmentation into subwords that are better suited for machine translation. This work is expected to contribute to improvements in translation accuracy and multilingual processing performance.

This achievement has been highly recognized as a significant contribution to the advancement of fundamental technologies in the field of natural language processing.

大学院理工学研究科博士前期課程2年生の橋一輝さんが日本金属学会から優秀ポスター賞を受賞しました【3月12日(木)】

令和8年3月12日に千葉工業大学で開催された公益社団法人 日本金属学会2026年春期講演大会において、大学院理工学研究科博士前期課程2年生の橋一輝さんが優秀ポスター賞を受賞しました(共同研究者:理工学研究科 小林千悟、岡野聡)。

発表内容は「Ti-4Mo-3O合金のα”相スピノーダル分解とα+β不連続析出の抑制」です。現在、外科手術用のハサミを軽量・非磁性なチタン合金で作製することが望まれていますが、その実現のためにはさらなる合金の高硬度化が必要となります。橋さんは、チタンにモリブデンと酸素を添加したTi-4Mo-3O合金を作製し、その結晶構造を制御することによって高硬度化に成功しました。その功績が認められ、220件のポスター講演の中から優秀ポスター賞(13件)に選出されました。     

               

【公募】令和8年度工学部学生研究プロジェクトについて

工学部では令和3年度より、学生の調査研究活動を準正課活動(正課以外の学習活動)として支援するために、「工学部学生研究プロジェクト」制度を設けています。

本制度は工学部及び理工学研究科(工学系)の学生からなる研究グループが自らの発想で主体的に学習し、調査・研究するプロジェクトを工学部として認定し、組織的に支援するものです。

公募要領・申請様式など詳細はこちら(学内限定)をご覧ください。

船舶海洋工学センターの解散について【2026年3月31日】

2026年3月31日、船舶海洋工学センターは、今治地区の造船業や関連産業などの海事産業を支援する全学組織「今治サテライト」が2025年10月に設置されたため、発展的に解散しました。船舶海洋工学センターへのご支援ありがとうございました。
なお、これからも、工学部エンジニアリングモールは今治地区の海事産業を支援してまいります。

愛媛大学工学部建築・社会デザインコース開設記念式典を開催しました【4月6日(月)】

愛媛大学工学部では、2026 年4 月から新たに「建築・社会デザインコース」を開設しています。本コースは、建築学と土木工学を横断的に学び、地域社会の課題解決に取り組む人材の育成を目指して設立されました。                                                                                    この新コースのスタートを記念し、令和8年4月6日(月)、愛媛大学コラボハウスホールにて、「建築・社会デザインコース開設記念式典」を開催しました。                                                                                       本式典では、コースの教育内容やビジョンの紹介のほかに、愛媛大学工学部建築人材育成基金寄附者様へ感謝状贈呈、新入生による抱負の発表も行われました。

                                                                                                                         

                      【コース紹介の様子】                                                                          

                              

                     【新入生による抱負発表】

大学院理工学研究科2年生の玉井愛菜さん、総合情報メディアセンターの阿萬裕久教授、川原稔教授、佐伯昌造特定講師が、「2025年度電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会研究奨励賞」を受賞しました【4月1日(水)】

令和8年4月1日(水)に大学院理工学研究科理工学専攻数理情報プログラム2年生(発表時点では1年生)の玉井愛菜さん、総合情報メディアセンターの阿萬裕久教授、川原稔教授、佐伯昌造特定講師が、「2025年度電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会研究奨励賞」を受賞しました。  

玉井さんらは、同年3月2日に長崎県対馬市で開催された電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会に参加し、「変数名に使われる略語の傾向に関する定量的調査 ~ 名前変更リファクタリングの支援に向けた調査 ~」という題目で論文発表を行いました。                                                         同研究会の研究奨励賞は、当該年度に電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会で行われた発表のうち、研究内容およびプレゼンテーションに優れたものであって、なおかつ登壇発表者が学生(社会人学生を含む)で第一著者であるものについて著者全員を表彰するというものです。

玉井さんらは、プログラム理解において重要な役割を果たす変数の名前に注目し、品質改善の一環で行われる変数名変更データを解析していく中で、略語の扱いに関して大量のデータを解析することでその傾向を定量的に示して分類するという研究成果を発表しました。                                                                                  一般に、変数につける名前はプログラマの好みや経験に依存するところが大きいのですが、その一方でプログラミングにおける明文化されない慣行も一種の共通概念として存在しています。玉井さんらは、AI 等を用いた変数名の自動評価‧推敲システムの構築に向けた基礎的研究として、変数に使われる名前、特に略語の傾向を定量的に捉えることを目的に大量のデータ収集と分析を行いました。研究会では玉井さんらの報告内容の有用性と将来的な発展の可能性が高く評価されて受賞に至りました。 

この研究は、ソフトウェアの品質管理技術を促進する上で有用な手法の一つになると期待されます。

         

⼤学院理⼯学研究科の神野雅⽂教授が第33回「源内⼤賞」を受賞しました【3月25日(金)】

愛媛⼤学⼤学院理⼯学研究科の神野雅⽂教授が、これまで⾏ってきたプラズマ分⼦・遺伝⼦導⼊の研究が評価され「源内⼤賞」を受賞しました。

この賞は、平賀源内の偉業をたたえて設⽴された公益財団法⼈エレキテル尾崎財団が、電気・通信技術等の研究分野で先導的・開拓的な研究業績を挙げた者を毎年選考し、授与するものです。

受賞タイトルは「プラズマ分⼦・遺伝⼦導⼊法の機序解明研究と実⽤化」です。
再⽣医療や遺伝⼦治療を⾝近な医療にするためには、細胞の中に遺伝⼦や薬の分⼦を送り込む技術が不可⽋です。しかし従来の⽅法には、細胞を傷つけたり、染⾊体の遺伝情報を乱してしまったりする「安全性」の⼤きな壁がありました。それに対して、本研究では、極⼩のプラズマをほんの⼀瞬(ミリ秒単位)だけ細胞に照射する「マイクロプラズマ法」を考案し、この問題を解決しました。
学術的な最⼤のブレイクスルーは、遺伝⼦が導⼊される仕組みの解明です。プラズマがもたらす「微弱な電流」と「活性酸素」の複合刺激が、細胞が本来持っている物質を取り込む⾃然な働き(エンドサイトーシス)を優しく呼び起こすことを世界で初めて突き⽌めました。細胞の膜を無理やり破るのではなく、細胞⾃⾝の⼒を引き出して導⼊するため、ダメージが極限まで抑えられます。その結果、遺伝情報を汚染しない「極めて安全で⾼効率な分⼦・遺伝⼦の導⼊」を世界で唯⼀実現しました。
電気⼯学と⽣命⼯学を融合させたこの画期的な成果は、愛媛⼤学発ベンチャーを通じて2025年に専⽤装置として製品化されました。最先端の医療を広く⼀般の⼈々に届ける「夢のツール」として、社会実装の⼤きな⼀歩を踏み出しています。

     

大学院理工学研究科修士1年生の西脇弘輝さんが情報処理学会第88回全国大会において学生奨励賞を受賞しました【3月23日(月)】

令和8年3月23日、大学院理工学研究科修士1年生の西脇弘輝さんが情報処理学会第88回全国大会において学生奨励賞を受賞しました。受賞した講演題目は「SAS-L2を用いたMQTT認証システムの評価」です。

【研究の概要】                                                    近年、あらゆるモノがインターネットにつながるIoT機器において、「MQTT」という通信方式が広く普及しています。しかし、小型で安価なIoTデバイスは計算能力に限りがあり、高度なセキュリティを導入すると処理が重くなるという課題がありました。                                                  西脇弘輝さんは、複雑な計算(ハッシュ関数)を必要としない軽量な認証方式「SAS-L2」に着目しました。これをMQTTに応用し、排他的論理和と加算という極めてシンプルな計算のみで構成される認証システムを構築しました。実機を用いた検証の結果、従来の手法と比較してパブリッシャー(データ送信側)の計算時間を約3分の1にまで削減することに成功しました。                   この成果は、リソースの限られた小型デバイスにおいても、高いセキュリティと高速な処理性能を両立できる可能性を示すものです。

【学生奨励賞について】                                                                                    本賞は、情報処理学会の学生セッションにおいて、優れた発表を行った学生に授与されるものです。受賞者には、デジタル証明書である「オープンバッジ」が授与されます。