大学院理工学研究科の吉井サラさんが第47回 日本分子生物学会年会において「MBSJ2024ポスター賞(MBSJ-EMBO Poster Award)」を受賞しました【11月27日(水)~11月29日(金)】

令和6年11月27日(水)~令和6年11月29日(金)、福岡国際会議場とマリンメッセ福岡で開催された「第47回 日本分子生物学会年会」において、大学院理工学研究科博士前期課程1年生でプロテオサイエンスセンター(PROS)無細胞生命科学部門の吉井サラさんが「MBSJ2024ポスター賞(MBSJ-EMBO Poster Award))」を受賞しました。このポスター賞には、1385件のエントリーがあり、ポスター賞授賞演題は41件(全エントリー演題中3%)でした。

吉井さんの発表演題は「近位依存性ビオチン標識酵素AirIDとコムギ無細胞系ナノディスク法による膜タンパク質複合体解析」で、PROSの澤崎達也教授の指導の下で取り組んだ成果です。 本研究は、近接ビオチン化酵素AirIDとコムギ無細胞系ナノディスク法を用いて従来解析が困難であった膜タンパク質の相互作用解析技術を開発しました。この研究成果が高く評価され受賞に至りました。

受賞した吉井サラさん
 

令和6年度リカレント教育プログラム「水素エネルギーセミナー」を開催しました【1月17日(金)】

 令和7年1月17日(金)、BEMAC株式会社驀進ベースにて、愛媛大学工学部附属環境・エネルギー工学センター主催による令和6年度リカレント教育プログラム「水素エネルギーセミナー」を開催しました。
 本セミナーは、当学の社会連携推進機構地域専門人材育成・リカレント教育支援センターの支援の下、「水素エネルギー」に関するリカレント教育、および地域と連携した人材育成活動を目的として令和4年度から実施しているもので、今回で3度目の開催となります。
 セミナーには、環境・エネルギー工学センターの研究連絡協議会の企業をはじめ、県内外、特に東予地域の企業のみなさま、13名にご参加いただきました。

 セミナーは、講義を第一部、実習を第二部として二部制で開催いたしました。
 第一部では、まず、水素エネルギーについての理解を深めるために、環境・エネルギー工学センター長の中原真也教授より、「水素のカーボンニュートラルでの活用と燃焼利用」と題し、カーボンニュートラルにおける水素の重要性や、燃料としての特徴、さらに水素キャリアのひとつとして注目されているアンモニアの燃焼特性について、化学式や燃焼速度のグラフ等を用いた講義がありました。
 次に、同副センター長の板垣吉晃教授より、実際に水素エネルギーを活用するにあたり、「水素の製造と発電利用」と題して、水素の活用状況や製造コスト、燃料電池の構造や発電力を踏まえた活用の展望、そして水素製造を具体化する水電解法についての講義がありました。

 そして、第一部から第二部への移行に向けて、セミナーまとめとして同副センター長の三宅洋教授より、河川生物の生態系に気候変動に影響をもたらしている現状を踏まえたカーボンニュートラル社会実現の必要性についてお話がありました。

 第二部では、実際に水素エネルギーを利用する燃料電池セルを作成し、発電効率などを計測・評価する実習を、板垣吉晃教授の指導のもと実施しました。実習には愛媛大学の学生も補助として参加しました。水素エネルギーを発生させる実験器具や計測装置を用いて、水電解での水素の製造や電解効率の計算・評価、水素エネルギーの力でプロペラを回したり発電効率の数値を計算・評価したりすることで、肌身を以って水素エネルギーの製造から活用までを体験する貴重な実習となりました。

 工学部附属環境・エネルギー工学センターは、今後も、環境やエネルギーに関わる技術開発及び人材育成に取り組んでまいります。

第一部 中原先生の講義の様子
第一部 板垣先生の講義の様子
三宅先生によるセミナーまとめ
第二部 実習の様子

大学院理工学研究科理工学専攻機能材料工学講座の岡野聡助教がICNME 2024(The 11th International Conference on Nanomaterials and Materials Engineering)でBest awardを受賞しました【12月12日(木)】

令和6年12月11日(水)から14日(土)に掛けてインドネシアで開催された「ICNME 2024(The 11th  International Conference on Nanomaterials and Materials Engineering)」において、機能材料工学講座の岡野聡助教が「Best award」を受賞しました。

受賞した講演題目は「Effect of Oxygen Partial Pressure in Heat Treatment Atmospheres on Wettability of Titanium Surface」です。
チタン基板を異なる雰囲気下で熱処理を行った際、表面濡れ性にどういった影響を与えるかについての内容が高く評価されました。

講演会場で受賞する岡野 助教
賞状

愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)カウンシルを開催しました【12月17日(火)】

令和6年12月17日(火)、令和6年度愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)カウンシルを開催しました。本カウンシルは、愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)(工学部を含む)における工学系人材の育成を促進し、地域との密接な連携を築き、地域ステークホルダーから研究科(工学系)の教育・研究・社会活動などに関する率直な意見と提言を受け、将来の展望に寄与することを目的としています。

当日は外部委員15名と理工学研究科役職者11名が対面とオンラインのハイブリッド形式で参加しました。冒頭では、森脇亮工学部長・工学系長から、今年の工学部・理工学研究科(工学系)の現状や各種活動、令和8年度から実施する入試改革、工学支援基金の創設、及び工学部附属教育・研究共同利用施設の設置に関する説明が行われ、参加者には、本学の取り組みに対する理解を深めていただいた上で、外部委員の皆様から工学部の活動に関する意見や要望が一人一人述べられ、それに対して担当教員が回答を行い、活発な意見交換が行われ、有意義な時間となりました。

今回得た貴重なご意見等については、工学系教授会で情報共有され、今後の運営に活かされます。工学部・理工学研究科(工学系)は、これらの意見を元にして、地域で活躍する人材の育成や地域活性化への貢献に積極的に取り組んでまいります。

カウンシルの様子

「海洋工学入門」特別授業を行いました【12月10日(火)】

令和6年12月10日(火)、共通講義棟C3階EL35において、特別授業を行いました。

工学部機械・システム分野3年生向け「海洋工学入門」の授業内で、BEMAC株式会社 イノベーション本部 ITシステムグループ グループ長 沖原崇氏・グループ統括本部総務部副部長 矢原明典氏にお越しいただき、講義をしていただきました。授業ではまず矢原氏よりBEMAC株式会社の会社概要について詳しい説明があり、その後「オフショア船のDPS(自動船位保持)について」と題し沖原氏に講義をしていただきました。

BEMAC株式会社の具体的かつ最新の研究・開発業務について説明があり、学生たちは熱心に耳を傾けていました。

矢原氏による説明の様子
沖原氏による講義の様子

令和6年度環境・エネルギー工学ミーティングを開催しました【令和6年12月6日(金)】

令和6年12月6日(金)、愛媛大学南加記念ホールにおいて、愛媛大学工学部附属環境・エネルギー工学センター及び愛媛大学リサーチユニット「地産地消e-Fuel研究ユニット」主催の「令和6年度環境・エネルギー工学ミーティング」を対面で開催しました。なお、本ミーティングは愛媛県及び愛媛大学研究協力会カーボンニュートラル推進研究部会との共催です。
会場には、カーボンニュートラルに関する取り組みに関心のある企業の方々や、愛媛大学教職員並びに学生など約80人に参加いただきました。

ミーティングでは、はじめに、森脇亮工学部長から開会の挨拶がありました。

続いて、学外の講師2名による講演がありました。
まず、国立研究開発法人産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所の所長の古谷博秀様より、「カーボンニュートラルにおける再エネと水素の役割と産総研FREAの活動の紹介」と題して、東日本大震災からの復興を契機として開所した産総研FREAにおける再生可能エネルギーに関する研究開発について講演がありました。
次に、住友重機械工業(株)エネルギー環境事業部新居浜事業所の所長の阿川隆一様より、「住重Grのカーボンニュートラルに向けた取り組み」と題して、住友重機械工業で開発・販売している機械のカーボンニュートラル推進の取り組みについて講演がありました。

続いて、愛媛大学リサーチユニット「地産地消e-Fuel研究ユニット」のメンバーの愛媛大学社会共創学部環境デザイン学科の入江賀子准教授より、愛媛大学でエネルギー問題に関して取り組んでいる「地産地消e-Fuel研究ユニット」における研究事例の紹介を行いました。研究事例として、「ミクロ計量経済モデルによる脱炭素戦略の社会影響評価」と題して、経済社会分析の観点から捉えたカーボンニュートラルについての社会影響評価について講演がありました。

講演と紹介の終了後は、愛媛大学校友会館2階サロンにて、愛媛大学教職員および学生によるポスターセッションを行いました。ポスターの中には新居浜工業高等専門学校より出展されたものもあり、計29件の研究発表内容をまとめたポスターが並び、異分野の学生が融合してポスターセッションをするという貴重な機会のもと、学内外問わず参加者による活発なセッションが行われました。

最後に、愛媛大学附属環境・エネルギー工学センターのセンター長である中原真也教授より閉会の挨拶がありました。      

工学部附属環境・エネルギー工学センターは、今後も、環境やエネルギーに関わる技術開発及び人材育成に取り組んでまいります。

森脇学部長による開会の挨拶
古谷氏による講演
阿川氏による講演
入江准教授によるリサーチユニット紹介

ポスターセッションの様子

 

令和8年度愛媛大学工学部入学者選抜における「一般選抜(理型入試)の改革」及び「女子枠入試の導入」について記者説明会を実施しました【11月28日(木)】

令和6年11月28日(木)、愛媛大学本部にて、令和8年度愛媛大学工学部入学者選抜における「一般選抜(理型入試)の改革」及び「女子枠入試の導入」について記者説明会を実施しました。

記者説明会には、愛媛大学の仁科弘重学長、八尋秀典理事・副学長、森脇亮工学部長が登壇しました。
まず、仁科学長から令和8年度愛媛大学工学部入学者選抜における各改革に関する趣旨を述べ、続いて、森脇工学部長より、具体的な改革内容について詳細の説明がございました。

なお、今回の記者説明会に関する詳細は、以下のトピックスよりご確認ください。(愛媛大学Webサイト内別ページへ移動します。)

令和8年度愛媛大学入学者選抜の主な変更点及び利用教科・科目等の公表について

今後とも、愛媛大学工学部の一層の発展のため皆様からのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

記者説明会の様子(左から森脇工学部長、仁科学長、八尋理事・副学長)

「第31回 観てさわって 科学、体験2024フェスティバル」を開催しました【11月9日(土)~10日(日)】

令和6年11月9日(土)・10日(日)の2日間、愛媛大学工学部では、児童・生徒を対象に「第31回 観てさわって 科学、体験2024フェスティバル」を開催しました。期間中、約2,200名の来場者にご参加いただき、大盛況のうちに終了しました。

本フェスティバルは、平成6年度に第1回が開催され、令和2年度から令和4年度は新型コロナウイルスの影響により中止となりましたが、今年度で31回目を迎える伝統あるイベントです。科学や技術に興味を持ち、将来、世界で活躍する科学者や技術者を目指す子どもたちのきっかけとなることを目的にしています。

今年のイベントでは、「電気マン」や「紙コップで光の万華鏡を作ろう!」、「LEGOロボット組み立て体験」、「ドローン操作体験」、「模型飛行機教室」など、全20種類の体験型展示ブースを設置しました。地域の子どもたち及び保護者の方々に、自然科学や工学の楽しさ、ものづくりの魅力を実際に体験していただきました。

参加者の中には、完成した模型飛行機や貯金箱などを手にし、「楽しかった!来年もまた参加したい!」と笑顔で帰る姿が多く見られ、とても印象的でした。

今後も本フェスティバルでは、さまざまな展示や体験型実験を通じて、参加者の科学への理解を深め、家族で楽しめる時間を提供できるよう努めてまいります。


ブース体験

工学部人権セミナーを開催しました【10月30日(水)】

令和6年10月30日(水)、工学部は対面形式で人権セミナーを開催し、教職員12名が参加しました。工学部では、ダイバーシティ推進計画に基づき、毎年専門家を招いてセミナーを実施しており、今年度のテーマは「ワーク・ライフ・バランス」といたしました。このセミナーでは、参加者が「充実した仕事」や「充実した生活」を考え、仕事と生活の調和を図る意識を高めることを目的としています。

朱霞工学部ダイバーシティ推進WG委員長による開会の挨拶に続き、愛媛大学人権センター学外相談員であり、公認心理師・臨床心理士の清家かおる氏によって、ワーク・ライフ・バランスの基本的な考え方とその重要性について講義が行われました。

その後、参加者は「ライフラインチャート」(自分の人生を客観的に振り返りながら、重要な出来事やその影響をグラフ化)を作成し、その結果を発表し、お互いの経験を共有することで、現在の自分の能力や職業意識を整理し、またお互いの事を理解しあえる貴重な機会となりました。

今後も工学部では、相互の尊厳を尊重し合う環境づくりに取り組み、愛媛大学のダイバーシティ推進を進めてまいります。

清家講師
ワークの様子

大学院理工学研究科の学生3名が「第12回学生クラウドプログラミングワールドカップ(CPWC)」において「審査員特別賞 Best Optimization Award」を受賞しました【11月14日(木)】

令和6年11月14日(木)に品川インターシティホールにて開催された「第12回学生クラウドプログラミングワールドカップ(以下、CPWC)」において、大学院理工学研究科情報工学講座(知的コミュニケーション研究室)の大学院生3名が、最終審査会で「審査員特別賞 Best Optimization Award」を受賞しました。

今回のCPWCは「未来を拓く:メタバースとデジタルツインの革新(Enabling the Future: Innovations in Metaverse and Digital Twin)」をテーマとして開催されました。従来のコーディングの枠にとらわれない、メタバースとデジタルツイン技術の最先端の領域を探求し、プログラミングが画期的な進歩をもたらす未来について、世界各国の大学が作品を応募しており、今回、当学大学院生による応募作品が、日本から応募した作品で唯一の受賞となりました。

今回受賞したプロジェクトは、オープンソース技術を利用して「Hako-drone flight in VR city(VR都市空間で飛行するハコドローン)」というシミュレーションシステムを作成する、というものです。これを通じて、ユーザーはリアルなVR環境でドローンを操作できるようになり、安全且つ制御された空間で練習や実験を行うことができます。シミュレーションのコアはオープンソースプロジェクトに基づいており、ドローンの挙動は物理ベースの高精度なモデルで表現されています。また、通常公式の登録や承認が必要な地域での飛行をシミュレーションできるというユニークなアドバンテージをユーザーに提供し、制限のないトレーニングとテストを行うことが実現できます。

受賞者は以下の通りです。

・大学院理工学研究科理工学専攻 数理情報プログラム 博士前期課程1年 柴崎 達哉
・大学院理工学研究科理工学専攻 数理情報プログラム 博士前期課程1年 名柄 徳馬
・大学院理工学研究科理工学専攻 数理情報プログラム 博士前期課程1年 中村 紫音