【機械工学・知能システム学コース】在学生インタビュー

機械工学コース/知能システム学コースに所属する在学生の方々にインタビューしてみました。

機械工学コースと知能システム学コースの違い

授業の多くは重複しているので、あまり違いは感じないかな。
3年生でそれぞれが受ける、機械工学実験と知能システム学実験でも、1つのテーマ(機械は伝熱工学実験、知能はシーケンス制御実験)以外、他の8テーマは同じだし。

両コースに所属している先生が、どっちのコースの学生に対しても授業してるしね。

ざっくり言うと、機械は機械、知能はロボットに強い先生が所属している。
でも人工知能を搭載した自動車とか、油圧や空気圧(機械工学の一つ、流体力学が活躍する分野)で動作するロボットなんかを見たら、お互いがお互いを必要としているからね。

でも、4年生の卒業研究では、機械の学生は機械系の研究室(材料、エネルギーなど)、 知能の学生は知能の研究室(制御、ロボット)に優先的に入れる。

「機械に入ったら絶対に機械系、知能に入ったら絶対に知能系の研究室にしか入れない!」ってわけじゃないから、入学してから自分の適性を見つめ直すこともできるよ。

工学部では、2年生になってからコースが決まるけど、「自分はこのコースしかあり得ない!」という人は 学校推薦型選抜Ⅰ、Ⅱを受ければ良いと思う。

機械工学コース/知能システム学コースを選んだ理由

もともとメカが好きということもあるけど、機械はどこにでもあるから。
自動車や飛行機はもちろん機械だし、食品を作るマシンも機械。
機械はどこでも必要。

実際、就職も良いからね。
ホームページを見たらよく分かる。
なんと求人倍率は15倍以上!

進路の相談をしたら、「迷ったら機械!大学進学後も、あらゆる可能性が温存できる」って言われたことがある。

僕はお父さんも兄弟も機械系だったから、その影響が大きいかな。

機械に関わる人は多いから、そういう人も多いだろうね。
求められているからこそ、家族にも機械系の人が結構いるんだよ。

これはコースを選んだ話とは違うけど、愛媛大学工学部は2次試験で英語がないので、負担が少なかったな。
就職の時にTOEICのスコアが必要だったりするので、英語を軽く見ているわけじゃないけど。

入学したら、共通教育では英語の科目、コースに入ってからも「技術英語」という科目があるから、英語が大切だと言うことには代わりないね。

機械工学コース/知能システム学コースで学べること

ズバリ4力!
材料力学、流体力学、熱力学、機械力学の4つの力学。
機械やロボットを作るのには欠かせない。

材料力学、流体力学、熱力学はなんとなく分かるかもしれないけど、「機械力学って何だろう?」って思うかもね。
ざっくり言うと、機械力学は機械の振動を解析する学問なんだ。
振動は故障の原因になるから、あなどっちゃいけない。

他のコースにない、特徴的な科目としてCADがあるかな。
Computer Aided Designの略で、コンピュータの中で機械やロボットの形を設計するんだ。

こんなやつだね。

最近じゃ、設計した形状データをそのまま使って、簡単に強度計算や熱流動のシミュレーションもできるようになっている。

CADは特殊能力。
僕は機械の設計会社でアルバイトをしてるけど、CADができる分、時給が良いよ。

メカっぽい授業だけじゃなくて、電気系やプログラミング、人工知能なんかも勉強する。
機械やロボットをどう動かすかも、機械系エンジニアが関わる部分だから。
結構、工学の全てを見渡せるコースだと思う。

でも、幅広い分、それぞれの関連を理解するのには時間がかかるかも。
材料力学のすごさは設計製図の授業で見えてくるし、卒業研究になって実験装置を作る際に、いろんな授業の知識がつながってくる。

印象に残っている授業

設計製図かな。
仕組みまで自分で考えて、初めて機械らしい設計をするから。
大変だけど、「自分で機械の設計ができるようになった!」と言う実感が湧く。

機械工学コース/知能システム学コースに入ってからの授業じゃないけど、1年生の工学リテラシーでは、色々なコースがどんな分野に関係するのかを知ることができて、2年生でのコース選択の役に立った。

機械工学コース/知能システム学コースの就職先

ベタなところだと自動車、重工業、電機、造船、プラント設計、電力などかな。
とにかく就職に強いよね。

極端な例でいうと、弁護士になった先輩もいます。

就職担当の先生が、「医者以外なら何でもなれる!」って豪語してた笑

医療機器メーカーに就職する人もいるから、医療が全く遠いってこともない。

まあ、誇張表現もあるけど、それぐらい幅広い就職先があるってことだね。
また、機械工学コース/知能システム学コースの卒業生が、それだけすごいってことだよ。

機械工学コース/知能システム学コースに進んで良かったこと

達成度票があることかな。
これは自分の現在の学力がどのくらいなのかを数値化するエクセルシートなんだ。
シートの中の計算式の重みを見たら、どの力が大事かも分かってくるから、特に何に力を入れて勉強したら良いのかが分かる。

あと履修指導の時に、コース独自で分かりやすく集計してある「履修指導票」というのをくれて、単位の計算がしやすい。

「履修指導票」は指導する教員にとってもありがたいのよね・・・。

愛媛大学に進んで良かったこと

四国で見たら他の大学よりも大きい総合大学だから、いろんな学部の人と友達になれるし、何よりも松山の中心にあって便利。
アルバイトも結構あるし、住みやすい。

確かに、ちょっと移動すればお城、温泉(=The 観光地)だし、自然も豊か。
いろんな用事で移動するのも自転車で済む、コンパクトな街だしね。

勉強以外について

僕はサークルで、タッチラグビーをやっていた。
マイナーなんだけど、四国予選がなくて、大会はいきなり西日本大会から。
全国大会に行きたいと思ったら、マイナーな種目の部活やサークルを狙うのもありかな。

僕は航空力学研究会「二宮翔会」で人力飛行機を作ってた。
2018年に鳥人間コンテストに出場できたんだけど、台風で競技自体が中止になったのは残念だったな。
でも人が乗れるサイズの、本当に飛ぶことができる飛行機を作るのは楽しかった。

私、顧問なので宣伝させて下さい
コロナ禍で活動中止を余儀なくされたけど、受験生のみなさんが入学する春には、精力的に活動できると期待しています。
先輩達の意志を継いで、鳥人間コンテストを目指しましょう!

これから受験シーズン突入です。
体調を万全にして、しっかり勉強して受験に臨んで下さい。
愛媛大学工学部に入って、充実した楽しい大学生活を一緒に送りましょう!


機械工学コース 流体物理研究室にて撮影