「海事産業×IT」をテーマとしたビジネスピッチイベント「Flow」に学長が出席しました【5月22日(木)】

令和7年5月に日本最大の海事都市・今治市で開催された国際海事展「バリシップ2025」と同時に開催された、「海のイノベーション」にフォーカスしたビジネスピッチイベント「Flow」(22日(木):今治地域地場産業振興センター)に仁科弘重学長が出席しました。
「Flow」とは、世界最大の海事都市・今治市の伝統に裏打ちされた技術と、AI・ロボティクスなどの先端テクノロジーを融合し、これからの海事をリードすることを目的に、最先端のテクノロジーと革新的なアイデアが交差する場として催される「海事産業×IT」をテーマとしたビジネスピッチイベントです。

「Flow」では、今治市の海事産業を代表される方々がご臨席される中で、始めに、古川康国交副大臣のご挨拶があり、次に、今治市・徳永繁樹市長から「今治海事都市発展ビジョン」の発表がありました。
その後、仁科学長より、令和7年10月に設置予定の愛媛大学今治サテライト及び令和8年4月に新設する工学部「海事産業特別コース」について発表しました。

仁科学長は、まず、「愛媛大学は、地方国立大学として次世代人材の育成と地域産業の活性化を目指し、10年以上前から『地域密着型センター』と総称するセンターを県内各地に設置してきました。これらのセンターの中に、地域の産業クラスターと一体化した研究と人材育成を行っている『地域産業特化型研究センター』があり、地域の発展に貢献しています。」と、これまでの愛媛大学と地域産業との関りについて紹介がありました。
続いて、愛媛大学と今治市との海事産業における連携の展望について、「『今治×愛媛大学Town & Gown構想』により、今治市との連携を強化し、持続可能な地域づくりと人材育成を進めています。本年10月には『愛媛大学今治サテライト』を設置し、しまなみ観光、サイクリングやスポーツによる地域振興、タオル産業、アグリツーリズムも含まれますが、主な活動は海事産業関係になります。さらに、令和8年4月には工学部に海事産業特別コースを新設し、地元企業と連携して次世代の人材を育成する計画です。今治サテライトでは、企業の技術者も社会人大学院生として受け入れ、課題解決と高度な知識・技術の修得を目指します。愛媛大学は、大学の知と地域の力が融合することで、新たな価値を創出し、地域の未来をともに築いていけると考えています」と述べました。

仁科学長挨拶の様子
トークセッションの様子

その後、徳永市長、仁科学長による、今治海事都市発展ビジョンの推進や海事都市・今治の未来創生についてのトークセッションが行われました。セッション中には、徳永市長のお声がけで、今治造船株式会の檜垣幸人社代表取締役社長がご登壇されました。そして、同時に登壇した愛媛大学工学部の森脇学部長が、檜垣社長と共に、それぞれの想いを語りました。

記念写真(右から8人目が仁科学長)