工学部附属船舶海洋工学センターが 四国溶材(株)との共同研究を開始します。

 このたび、工学部付属船舶海洋工学センター所属の水口隆准教授と小原昌弘教授の研究グループは、今治市に本社のある四国溶材株式会社(代表取締役社長 村上裕一)との間で、溶接技術の開発に関する共同研究契約を締結し、研究をスタートさせました。
 工学部では、地域産業と大学の研究との連携をより一層強化するために、主要な技術分野ごとに、対応するセンターを設置し、地域産業の課題解決に貢献していく体制を構築中です。船舶海洋工学センターは、そのうちの一つで、愛媛県の代表的産業である造船業、舶用工業に対応し、課題解決に向けた共同研究の推進、船舶海洋分野の学部教育の強化を目的として平成30年6月に設置されました。
 造船業において、鋼板同士を繋いで船体を建造していくためには、溶接技術は必要不可欠な生産技術です。大型タンカーの建造では、総溶接長さは東京―大阪間に匹敵する600kmにも達することから、溶接の能率を上げ、溶接時間が短縮できれば、船体建造期間の大幅な短縮につながります。この共同研究では、溶接の高能率化に向けた研究開発に取り組み、造船業の国際競争力の強化に寄与することを目的としています。