工学部教育貢献賞

工学部教育貢献賞推薦書
コース名:機能材料工学コース
推薦対象者:白石 哲郎 職名:教授
推薦者(コース長):藤井雅治(機能材料工学コース長)

表彰の対象となる教育活動の内容と推薦の理由

 平成8年に発足した機能材料工学科・コースの教育・研究の対象は、金属だけでなく、半導体、セラミックス、ガラス、高分子、複合材料など多岐に及んでいる。本学科の教育内容は、これらの多様な材料を原子、イオン、電子等を構成単位とする微視的構造から特徴付け、機能の発現機構、高機能化・多機能化する方法を理解するということを基本として、材料科学・工学(MaterialsScience & Engineering)を学ぶものとなっている。このような広い分野を多方面から学ぶためのカリキュラムは他大学の材料系の学科と異なり、基礎から応用までのかなり広い分野を網羅したものになっている。そのため学科・コースの教育に関して多くの試みを行って来た。

 白石哲郎先生は、本学科の発足当時から現在までの17年の長年にわたり教務関係の委員を担当され、本学科のアドミッションポリシ一、ディプロマポリシー及び教育カリキュラム(含むロードマップ、シラパス)を中心的に作ってこられた。また学科内の教育システム検討委員会の委員長を務められ、JABEE導入検討時の教育カリキュラムの構築や教育に関する諸問題の解決に向けて、ご尽力されてこられた。これらは現在機能材料工学科の教育体制の基礎となっており、白石先生がそのほとんどを築き上げたものであり、その貢献は極めて大きい。

 さらに白石先生は工学部教務学生委員に加えて、教育コーディネーター及びFD委員会委員長等を歴任された。また平成8年の教養改組に伴う工学部改組や、独立行政法人化による大学内の教育組織の改編と言った厳しい時期を教務関係の委員や委員長として、先生は全学からの要請や工学部教育の高度化への対応のために学科のみならず学部に対しでも多くの貢献をなされてきた。

 また、授業に関しては毎回小テストを最後に行い、次回最初に解答を説明し、そこから授業に入っていくスタイルを確定し、非常に分かりやすいとの評価を学生から得ている。

 工学部並びに機能材料工学科・コースの教育に関する、これらのご貢献を称え、本年度の工学部教育貢献賞の候補者として、白石哲郎先生を強く推薦させて頂きます。