"未来を創造する力"
-新たな価値を生み出し、
世界を変える人材を育てます-

 愛媛大学大学院理工学研究科は、現在の科学・技術を受け継ぎ、発展させるだけでなく、SDGsやSociety5.0などのキーワードに示された新たな価値を創造し、その実現に貢献できる高度な理工系人材の育成を目指しています。
 2023年度には理工学研究科が改組され、各専門分野の深い学びに加えて、STEM教育の推進、トランスファラブルスキルの育成、そして英語力向上のためのカリキュラムを整備しました。これにより、自然科学から応用科学まで幅広い教育体制・研究体制を整え、高度な知識と新しい価値観を持つグローバルに活躍できる理工系人材の育成を行っています。さらに、「高度情報専門人材の確保に向けた機能強化支援」の採択を受け、2024年度からは博士前期課程数理情報プログラムの定員が20名増加しました。また、理工系の各専門分野と「デジタル・情報」の相乗効果を目指した大学院レベルの共通教育改革(デジタルに関する特別プログラムの新設)を推進しています。
 理工学研究科博士後期課程への進学を志す学生に対しては、研究に専念できる環境を提供し、課程修了後のキャリアパス確保に向けた支援(次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING))を行っています。
 今後も、皆様の成長と未来への貢献をサポートするために努めてまいりますので、ご期待ください。

森脇 亮 工学部長
愛媛大学大学院理工学研究科長
工学部長
森脇 亮

理念・目的

 理工学研究科は,その分野における高度な専門知識及び応用能力を獲得した高度専門職業人(知・技術のプロフェッショナル)・研究者となる理工系人材を育成し,継続的に輩出することで,学術・産業・社会の発展に貢献する役割を担っています。社会や産業構造が急速に変化する中,現在の科学・技術を支え発展させるとともに,地域や世界の課題に向き合い,SDGs,Society5.0などのキーワードに提示された新たな価値の創造・実現に貢献できる高度理工系人材が必要です。愛媛大学大学院理工学研究科は,研究科と先端研究・学術推進機構のセンター群が有する自然科学から応用科学まで幅広く特色ある学術研究基盤のもとで,高度な専門性と学修の自由度を両立する教育カリキュラムを整え,意欲ある学生を教育します。それにより,高い学識・技能・人間性,俯瞰的な視野,新しい価値観を有し,地域とつながり,あるいはグローバルなステージで,協調性高く,創造力豊かに活躍できる高度理工系人材を育成、輩出することを目的とします。

概要

 博士前期課程は,産業基盤,社会基盤,数理情報,自然科学基盤の4教育基盤プログラムと,アジア防災学特別プログラム,地域エンジニア養成プログラムの2特別プログラムで構成されます。カリキュラムは、理工系人材の汎用基盤能力を養成する【専攻共通科目】,それぞれのプログラムの学修において共通に要求される知識・技能の基盤を養成する【プログラム共通科目】,高度な専門知識・技能を学修し専門能力を確立する【専門科目】の3科目群からなり、教育目的に掲げた人材の育成を目指します。
博士後期課程は1教育基盤プログラムとアジア防災学特別プログラムで構成され、カリキュラムは共通で、自立した技術者・研究者が要する高度な汎用基盤能力・トランスファラブルスキルを養成する【専攻共通科目】と,博士のリサーチワーク・学位論文の作成に必要な力を養成する【専門科目】に分類される科目群から編成されています。
前期・後期課程ともに、学位研究と学位論文作成の指導は,学生ごとに定められた指導教員(主・副)が中心となり行われます。

愛媛大学大学院理工学研究科ビジョン

 愛媛大学大学院理工学研究科は、「知」の尊重とダイバーシティの実現を基本理念とする愛媛大学の一員として、先端研究の推進、イノベーションの創出を通じて、次世代の科学技術を担うリーダーを育成し、地域社会や国際社会に貢献することを目指す。特に、産学連携や 異分野融合を促進し、新たな価値創造に貢献することを重視する。
 博士前期課程においては「高度な専門知識と実践力を兼ね備えた理工系人材の育成」を目指した教育・研究を通じて、SDGs や Society5.0 の実現に資する新しい価値を創造できる人材を育成する。産業基盤・社会基盤・数理情報・自然科学を柱とする教育プログラムにより、高度な専門知識を修得させるとともに、柔軟な思考力、環境への適応力、多様な人々との協業力を養う学修環境を提供する。これにより、次世代の科学技術を支える理工系人材を輩出し続けることで、持続可能な未来に向けた基盤を築く。
 博士後期課程においては「独立した研究者としての能力を持ち、社会に貢献するリーダーの育成」を目指した教育・研究を通じ、最先端の自然科学や応用科学の研究を通して新しい価値を創造し、その実現に貢献できる高度理工系人材を育成する。独立して先駆的な研究を行う研究者に加えて、産官学連携を通じた技術移転や社会実装によって地域社会や国際社会の課題解決に貢献できる高度理工系人材を輩出し続けることで、持続可能な科学技術の未来の創造を先導する。