機能材料工学コース
物質を対象とした研究の重要課題の一つは,高い機能を発現させるための基礎となる知見を得ることです。本コースでは,物質・材料の機能性について,その基礎となる物性及び応用に要求される特性の両観点から,金属,無機材料,有機材料,セラミックス,構造材料を対象として,ナノ・メゾ・マクロにわたり,材料が持つ機能の発現機構を理解し,応用できる能力を醸成することを目標とした教育と研究を行います。
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▼材料物性工学分野
半導体,磁性体及びセラミックスの研究やナノ物質の研究を行う「量子材料学」,固体材料の諸物性について原子スケールで研究を行う「固体物性学」,材料の諸性質を支配する微細構造の制御を原子スケールの視点などから行う「物性制御工学」,電気・電子的特性を対象とし,誘電体材料や導電性高分子の研究を行う「電気・電子物性工学」,機能性ガラスやスラグの研究を行う「材料スコープ工学」「フォトニクス材料工学」の6研究グループがあります。
| 教員名と研究内容 |
| 機能性ガラスの作製法,物性と構造に関する研究 |
| 武部 博倫 |
遷移金属化合物,希土類化合物を含む磁性材料および強相関電子系の物性研究 |
| ※ 平岡 耕一 |
| 生体材料や構造材料などの各種材料中の相変態ならびに異相界面構造に関する研究 |
| 小林 千悟 |
| 電気光学効果による液体誘電体中の電界ベクトル分布の測定に関する研究 |
| 井堀 春生 |
| 透明非晶質材料の特性と構造に関する研究 |
| 斎藤 全 |
| サイズ・形状制御されたナノサイズ微粒子の合成と機能性に関する研究 |
| 山室 佐益 |
| 鉄や銅などのベースメタルからレアメタルにわたる金属素材の生産技術とリサイクルに関する研究 |
| 佐々木秀顕 |
| 相変態を通じた微細組織制御による構造材料の室温ならびに高温における高強度化および高延性化に関する研究 |
| 阪本 辰顕 |
| レーザーアブレーション法による有機半導体のナノ粒子コロイド作製及び有機エレクトロニクスへの応用に関する研究 |
| 全 現九 |
| 磁気冷凍材料や磁性蓄冷材などの磁性材料ならびに熱電材料の開発 |
| 松本 圭介 |
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※は2023年3月31日定年退職予定の教員を示す。
▼材料開発工学分野
高機能構造材料の機械的特性の向上と効率的な溶接プロセスの研究開発を行う「材料評価学」,医療・燃料電池・化学センサ・触媒・除染などに使われる様々な新しい機能性ナノ微粒子・複合材料・多孔質材料などの合成や応用の研究を行う「環境・エネルギー材料工学」の2研究グループがあります。
| 教員名と研究内容 |
| 医療・燃料電池・化学センサ・触媒・除染などに使われるナノ微粒子・複合酸化物・多孔質材料などの研究 |
| 青野 宏通 |
| 固体酸化物触媒の開発と化学センサ,固体酸化物型燃料電池電極への応用 |
| 板垣 吉晃 |
| 合金元素の種類と添加量の最適化,および,加工・熱処理・溶接プロセスを駆使した,金属材料の溶接部における機械的特性(強度・延性・靭性)の向上と効率的な溶接方法の確立 |
| 水口 隆 |
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