愛媛大学大学院理工学研究科
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研究分野と指導教員

応用化学コース

 科学技術の進歩は私たちの生活に計り知れない恩恵をもたらしましたが,化学はその中で大きな役割を果たして来ました。先端技術の研究には,しばしば化学の基本に立ち返った研究が必要になります。そこで,応用化学コースでは化学の様々な分野にわたり,様々な対象―金属,無機,有機化合物,高分子,タンパク質など―について基礎から応用までの研究を行っています。
 本コースは次の三つの分野からなっています。
(1) 反応化学
(2) 物性化学
(3) 生物工学
 コースの学生は上記分野の基本的および専門的な方法論を習得し,最先端の研究に携わります。このように,本コースでは化学の知識と方法を持って応用化学の発展に寄与できる研究者・技術者の育成をめざしています。

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▼反応化学分野

 分子レベルでの化学反応の理解と制御に基づいた新しい物質合成プロセスや機能性物質の開発によって,現代社会の発展に貢献することを目指しています。酸化還元系を用いた有機分子性材料の開発,新規有機(超)伝導体の開発とその複合機能化に関する研究,ヘテロ元素及び遷移金属を用いた新しい有機合成反応の開発, 新しい触媒の設計開発と再生可能な資源を利用した触媒反応に関する研究,新しい高分子合成手法の開発,および新しい機能性高分子材料の開発等に関する研究を行っています。

教員名と研究内容
新しい高分子合成手法の開発
井原 栄治
ヘテロ元素及び遷移金属を用いた新しい合成反応の開発
林 実
酸化還元系を用いた有機分子性材料の開発
御﨑 洋二
新規有機伝導体の開発及び複合機能化
白旗 崇
メソスコピックな高分子構造の精密制御
伊藤 大道
新規機能性高分子材料の開発
下元 浩晃
高活性金属触媒の開発
太田 英俊



▼物性化学分野

 各種固体材料のナノ・メソ構造や電子状態,電気化学特性,光物性を調べることによって,材料の機能発現機構を分子論的に解明し,新規機能性材料の開発や応用研究を進めています。本分野では,メソ構造を制御した固体触媒・センサーの開発,ナノ炭素物質・導電性有機材料の電子構造,機能性高分子膜の化学センサー応用,新規有機ナノ粒子の創成と光機能,レアアース元素の分離技術の研究を行っています。

教員名と研究内容
機能性高分子膜の研究とその化学センサへの応用
松口 正信
新規有機ナノ材料の作製とレーザー分光分析
朝日 剛
メソ・ミクロ多孔体材料の合成と応用
八尋 秀典
ガラス融液の酸化還元と清澄作用
山下 浩
環境調和型錯体触媒の開発
山口 修平
金属酸化物を用いたガスセンサおよび触媒の開発
山浦 弘之
光機能性材料の超高速時間分光分析
石橋 千英



▼生物工学分野

 生物工学は生体分子や生物そのものの工学的な基礎から応用までを研究する分野です。タンパク質や核酸,酵素など生体関連分子の構造や機能を解明する基礎研究から,これまでにない機能をもったタンパク質の創成,微生物による排水処理,遺伝子組換え植物,感染症対策を視野に入れたタンパク質生産などの応用研究を行っています。

教員名と研究内容
コムギ無細胞系を用いたゲノム機能プロテオミクス
澤崎 達也
タンパク質合成系の再構成
髙井 和幸
マラリアタンパク質の構造・機能解析
髙島 英造
遺伝情報発現に関わる核酸とタンパク質の構造と機能
堀 弘幸
排水の処理と余剰汚泥の処分および固液分離の研究
※ 川崎 健二
抗体医薬創生のための技術開発
竹田 浩之
膜タンパク質の機能解析
野澤 彰
核酸と核酸関連タンパク質の機能解析
冨川 千恵
ウイルス免疫や炎症反応の分子機構解明
高橋 宏隆
マラリア原虫の宿主侵入機構の解析
森田 将之

※は2023年3月31日定年退職予定の教員を示す。

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