情報工学コース
現代はインターネット,マルチメディアに代表される「情報の時代」です。ここでは,情報技術の進歩は社会の情報化を更に進め,情報化された社会は更に新しい情報技術の誕生・進歩を求めます。このようにして両者は互いに影響を及ぼしながら加速度的に発展して行くことになります。情報工学コースでは,このようにダイナミックに発展する情報技術・情報社会を引っ張って行ける人材の育成を目指しています。このため,当コースでは,情報工学の基礎に重点をおいた学部教育を発展させ,応用を含む高度で先端的な情報工学の各分野について教育を行っています。当コースにおける研究は,「情報システム工学分野」,「知能情報工学分野」,「応用情報工学分野」の3分野で行われており,それぞれ独創性を養う先端的な内容の研究指導を行っています。
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▼情報システム工学分野
ディペンダブルシステム,高性能計算のためのソフトウェア,ソフトウェア品質管理,並列分散処理,情報ネットワークに関する研究を行っています。これらの研究により,システムの信頼性向上,高機能化,高性能化などの技術の確立を目指しています。
| 教員名と研究分野 |
| 分散処理,並列処理,協調処理:セキュアプロセッシング,分散環境におけるサービス,アプリケーション構築,分散トランザクション処理 |
| 小林 真也 |
| コンピュータの設計と故障検査,ディペンダブルシステムの設計,ディジタルシステムのテストと診断,ハードウェア記述言語によるディジタルシステムの設計 |
| 高橋 寛 |
VLSIの設計,テスト,診断:
テストパターン生成,テスト容易化設計,VLSI設計CADシステム |
| 樋上 喜信 |
| 数式処理のシステムとアルゴリズム,数値・数式融合計算法,各種ソフトウェアのネットワーク結合とミド
ルウェアの構築およびネットワークセキュリティに関する研究 |
| 甲斐 博 |
| アドホックネットワーク,ピアツーピアネットワーク,センサネットワーク |
| 遠藤 慶一 |
| 理論的/実践的システム最適化の接合:数理最適化,動的計画法,メタヒューリスティクス,ルールベース,エレベータ運行計画問題 |
| 稲元 勉 |
| VLSIのテストおよびテスト容易化設計に関する研究 |
| 王 森岭 |
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▼知能情報工学分野
知能情報工学分野では主に,コンピュータ上の知識表現と推論システム,ニューラルネットワークを用いたパターン分類と認識手法,画像処理,著作権保護のための電子透かし法,情報セキュリティのための暗号化法,バーチャルリアリティ,自然言語処理,機械学習の各分野に関する研究を行っています。
| 教員名と研究分野 |
| 自然言語処理と機械学習:言語学的な文法による構文解析,ニューラルネットワークを用いた自然言語処理(固有名解析,機械翻訳,マルチモーダル機械翻訳,キャプション生成等) |
| 二宮 崇 |
| マルチメディア信号処理:画像圧縮,ウェーブレット,フィルタバンク,3次元画像処理 |
| 宇戸 寿幸 |
| バーチャルリアリティ,ヒューマンインタフェース,画像符号化,コンピュータビジョン,画像処理 |
| 井門 俊 |
| ニューラルネットワークの制御への応用,移動物体の検出と追跡 |
| 木下 浩二 |
| 画像処理およびニューラルネットワークの研究とその応用 |
| 一色 正晴 |
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▼応用情報工学分野
応用情報工学分野の主な研究内容は,次のとおりです。
- 応用数学,科学技術計算の基礎理論と算法の設計:
偏微分方程式,その数値解法および数値等角写像など
- 自然科学現象の計算機シミュレーション,特に,並列計算,ハイパフォーマンス・コンピューティング,グリッドコンピューティング,性能予測モデルと性能評価
- 科学・工学のための情報処理・情報ネットワーク技術。特に,情報ネットワーク,ソフトウェア技法,分散データベース
- 認知科学,特に,パターン認知,人間情報処理
- マルチメディア情報の応用,特に情報の生成,伝送,処理と利用法など
| 教員名と研究分野 |
| 数理物理:数学的散乱理論,逆散乱問題 |
| ※ 伊藤 宏 |
| 情報学:情報ネットワーク,情報通信システム,データマイニング,情報保障 |
| 川原 稔 |
| 光・情報通信ネットワーク:光デバイス,光通信システム,遠隔医療 |
| 野口 一人 |
| 実証的ソフトウェア工学:ソフトウェアメトリクスによるソフトウェア品質の定量化,統計モデルによる品質評価・予測 |
| 阿萬 裕久 |
| 数理物理:グラフ上の離散シュレーディンガー作用素の散乱理論,及び逆散乱問題 |
| 安藤 和典 |
| 数値計算:偏微分方程式の数値解法,最適化法,基本解の重ね合わせを用いた関数近似 |
| 岡野 大 |
| 高性能計算:高性能数値計算ライブラリの開発,複数CPUを用いた大規模数値シミュレーション |
| 黒田 久泰 |
| 数理物理:スペクトル・散乱理論,逆問題,シュレーディンガー方程式,グラフ上の量子ウォーク |
| 森岡 悠 |
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※は2023年3月31日定年退職予定の教員を示す。 |